☆ぽんつかのあたまんなか☆

◆ぽんつかの妄想から生まれた架空のレースカテゴリ  ・現代のF1に限界を感じたぽんつかが、F1でもない、インディでもない   フォーミュラeでもない架空のカテゴリを構想☆  ・独自開発による『すごろく式PC上ボードゲーム』としてレースを展開☆  ・それをただただ何シーズンもプレイしてセカイを構築してゆくだけの   旧究極の一人遊び☆  そのプレイ記事、レース経過・結果、シーズン総括などを載せてゆく。  それだけ!!(byケロちゃん)

Formula NeXXtream 2ndシーズン・8

『Formula NeXXtream 2nd』

□第8戦 イタリア ムジェロサーキット

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 1周:5.24km 
 特性:「高速」「常設」 
 ターン数:23(53周)

舞台をヨーロッパに移してはや3戦、第8戦を迎えたNeXX。
ヨーロッパラウンドは第6戦イギリスから、第7戦フランス、そしてこの第8戦
イタリアと、今季のカレンダーは名うての高速サーキットが続く「高速3連戦」だ。
このムジェロでのレースは、イモラとの隔年開催でイタリアGPとして行われる。選手権は前回のラムダの優勝、そしてバトラーがノーポイントに終わったことで一層行方が分からなくなった。トップのバトラーと2位ラムダのポイント差は17。中盤に入った選手権だが、ドライバーランキングは未だ50ポイント差に7人がひしめいている。チーム選手権はややマーキュリーとピットブルの2チームに絞られてきた格好だが、ドライバー選手権争いは熾烈を極めている。
舞台となるムジェロがあるのは、イタリア中部のトスカーナ。モトGPイタリアGPの舞台であり、2020年にはF1も開催された。イタリアを代表する高級スポーツカーメーカー、フェラ○リが所有するサーキットだ。
約40mの高低差を利用して作られた起伏豊かな高速テクニカルトラックで全長5.24kmのロングトラックだが、敷設されるコーナー数は15個。コーナー数が少ないうえ、ほとんどのコーナーが速度域の高い中高速コーナーで、切り返しのコーナーが多くドライバーが息をつく暇もない。ホームストレートは約1kmあり、ここでは最高速を記録する。アクセル全開でクリアするコーナーもあり、旋回速度は230~240km。ドライバーにかかるGは4Gから4.5Gになるといわれている。まさに速さとテクニックを競うにはうってつけの舞台と言える。
ここにきて選手権はバトラー、ラムダ、そしてファングの主導権争いの様相を見せ始めた。しかしもちろん追いかける面々にもまだまだチャンスはある。中盤に入り激戦の様相を呈するNeXX世界選手権、今回はどのようなレースになるのだろうか?

<予選>
予選結果は以下の通り↓↓↓

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セッション別リザルト↓↓↓

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予選落ち(DNQ)↓↓↓

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PP:ミケーネ・ポルボローネ(リナルディ)
予選結果は大きなサプライズをもたらした。なんとリナルディのポルボローネがPPを獲得したのだ。これまでも第3戦ドバイでのフロントローをはじめ、予選でセッショントップタイムをマークするなど一発の速さを見せていたポルボローネだが、今回はPQトップ、Q1:3位、Q2:2位、そしてQ3トップと、すべてのセッションにおいて好タイムをマーク。自身、そしてリナルディチームとしても初めてのPPを、自身とチームの地元イタリアで獲得して見せた。さらに同僚のシエナも6番手とシングルグリッドを確保し、大躍進を見せた。Q3終了後のリナルディピットは、まるで優勝したような喜びようで、チーム史上最大の歓喜に包まれた。
2番手には前戦フランスの覇者ラムダがつけ。選手権をリードするバトラーは4番手。そして3番手にグーデリアン、5番手にはリヴィエールと、好調マルドゥークの2台が 2列目、3列目につけた。7番手にはセプター、前戦では初優勝にあと一歩とせまったバーンズが8番手。9番手にはロッソ、そして選手権3位のファングは10番手につけた。エースドライバーが選手権を争うマーキュリー、ピットブル、クラークソンの3チームだが各々No.2ドライバーはやや苦戦気味。ランキング7位のマイネは12番手、10位のマルケーナスは14番手、そして未だ獲得ポイント4のティルクムは予選落ち。ティルクムは今季3度目の予選落ちとなってしまった。
今回の予選落ちはティルクムの他にカジワラ、そしてノルディックの2台だったが、ノルディックはラスムッセンフリー走行での大クラッシュを受け、チーム自体の出走取りやめにより予選落ちとなった。

ラスムッセンは命に別状はなく目だった外傷も見られなかったが、1コーナーへの侵入のためにブレーキングを開始した際のスピンで、時速270kmで1コーナーアウト側のグラベルに飛び出し、セーファーウォールにフロント左側面から激突。頭部を左側のハロとステアリングに強打したラスムッセンは脳震盪を起こしており、出走をとりやめた。
その後ノルディックチームはラスムッセンのクラッシュが、フロントのタイロッドエンドの破損にあったことを発表。前回、2台ともマシンを破損してリタイヤしているノルディックチームは、今回2台とも新品のシャシーを持ち込んでいた。新品シャシーでは考えられない箇所の破損を受け、ノルディックチームはシグマテック側とシャシー部品の再チェックを行うとし、イタリアGPへのチームとしての出走を取りやめるに至った。
また、Q3で6番手につけたファーシマスだったが、前戦フランスで多重クラッシュの原因を作ったことによるペナルティとして、10グリッド降格処分となり16番手スタート。せっかくのシングルグリッドは幻となってしまった。

<決勝レース>
決勝の天候は晴れ、しかし雲の多い天気で気温、路面温度共に低く、ヴァシュロン勢の一部は前回フランス同様、1ストップ作戦を企図していた。上位陣ではラムダ、バトラー、マルケーナス、ロッソらが1ストップ勢。その他では前戦入賞で調子を上げてきたバロン、グーデリアンなども1ストップ作戦をとるものと見られた。対するPPのポルボローネはソフトスタートで2ストップ作戦。ピット作戦がどうレースに影響するかに注目が集まった。

<タイヤチョイス>
◆HARD
<ヴァシュロン>  <ヨコスカ>
ラムダ      バロン 
マルケーナス 
バトラー      
ゲラ 
フィリオ 
リンドホルム 
グーデリアン
タンデイ
ラ・ポルタ

◆SOFT
<ヴァシュロン>  <ヨコスカ>
マイネ       バーンズ
ポルボローネ    日向 
シエナ       チャップマン
ファーシマス    デ・ランジェリス
カレッジ      カブロン         
リヴィエール    ファング           
          宋          
          セプター  
          ヴィックス

=ユーズドタイヤ

ポルボローネ、ラムダともにスタートはうまく決めた。対して3番手グーデリアン以降はやや出足がつかず。6番手シエナが1つ前に行き、リヴィエーは6番手に後退する。また7番手のセプターは、クラッチミート不良で後続4台に前に行かれてしまう。
トップをゆくポルボローネのペースは快調。ソフトスタートで2ストップ作戦のポルボローネは今のうちに、ラムダに対してマージンを築いておきたい。一方ラムダはやや差をあけられても泰然自若の構え。しかし3番手キープのグーデリアンはハードタイヤでやや苦しそう。ラムダの前に出たいところだがラムダも行かせる気はない。ラムダに迫れないグーデリアンは、バトラーにかわされ4番手に後退。さらにはスタートでポジションをあげたシエナも、グーデリアンをかわしにかかる。このあたりの攻防は一進一退だ。

入賞圏内は接近戦。そんな中アクシデント発生。8番手のファングが前をゆく7番手バーンズに仕掛け、守勢で体勢を崩したバーンズがスピンアウト。バーンズはグラベルにつかまり、リタイアとなってしまった。
先頭はポルボローネ、1ストップ作戦のラムダはハードタイヤのためペースは上げられず。3番手のバトラーも1ストップ、4番手走行のシエナにかわされなんとリナルディが1-3体制となる。
そして後方で再びアクシデント発生。チャップマンvsヴィックスの18番手争いにタンデイがからみ、3台が接触。ヴィックス、タンデイのダメージは軽かったものの、チャップマンのマシンは左のサイドポンツーンのカウルに穴が開いてしまう。チャップマンは次ターンでカウル交換のためピットイン。大きく離れた最後尾まで後退してしまった。
一方3番手スタートで1ストップ作戦のグーデリアン、ハードタイヤで思うようにペースを上げられずに6番手走行も、前をゆく5番手リヴィエールのソフトタイヤには早くも「ガケ」が来ており、リヴィエールをかわしたグーでリアンは5番手にポジション回復。中段は激戦だ。

★5ターン終了時のトップ10 
 1.ミケーネ・ポルボローネ
 2.ニコ・ラムダ
 3.スティラノ・シエナ
 4.アレックス・バトラー
 5.ジャッキー・グーデリアン
 6.アレンザンダー・ロッソ
 7.ビル・リヴィエール
 8.デイヴィス・ファング
 9.ルドルフ・マイネ
10.ゾルタン・ゲラ

快調に先頭を行くポルボローネだが、6ターン目にはソフトタイヤの「ガケ」が到来。ペースが落ちてくる。しかし2番手のラムダもポルボローネを追い詰めるには至らない。4番手のバトラーも前のシエナを追うが、かわすまでには至らない。選手権を争うトップ3が、いずれも地元の雄リナルディの2台に抑え込まれているかっこうだ。
そんな中、8番手を行くファングがピットイン。ユーズドソフトで思うようにペースを上げられなかったファングは、ハードに交換。ラストスティントの新品ソフトに賭けるか。
3番手のシエナはついにタイヤが限界を迎える。バトラー、グーデリアンに相次いでかわされ5番手まで後退。そんななか7番手走行のリヴィエールのタイヤもすでに限界。タイヤ交換しユーズドハードに繋ぎ出てゆく。マルドゥークピットも最高のピット作業でリヴィエールを送り出す。その後もセプター、そしてバーンズのリタイヤで2ストップ作戦へ変更したバロンがピットイン。いずれもソフトにつないでコースに戻ってゆく。

8ターン目、トップを行くポルボローネがピットイン。ソフトに繋いでコースに出てゆく。最後のスティントにユーズドハードを持ってきて、それまではできる限りソフトで逃げる作戦だ。トップを行くポルボローネの作業を優先したため、すでにタイヤに「ガケ」がきていたシエナはタイヤ交換作業を1ターン後回しにされることに。9ターン目にようやくピットインしたシエナは、ユーズドハードに繋いでコースに出てゆく。

レースは中盤にさしかかり、トップはラムダ。ポルボローネは2番手と、いまだ優勝射程圏内にいる。フレッシュタイヤに交換できたシエナも、ぺースのあがらないバトラーをかわし5番手に浮上する。そんな折、サーキットの上を厚い雲が多いはじめる。一雨きそうな雲行きにも見えるが、果たしてこの先天候はどうなるのか?

1ストップ作戦でステイアウトし続けるラムダだが、ソフトに繋いだポルボローネがラムダに追いついてくる。こうなるとラムダの計算にやや狂いが生じてくる。そして11ターン目、ポルボローネはラムダをかわしトップを奪返いす。レースの行方はまだわからない。
そんな中後方でアクシデント発生。19番手走行中のタンデイが単独スピン。コースアウトして大破したマシンがコース内に戻ってきてストップしたため、ここでこのレース初めてセーフティカーが出動する。

13ターン目にピットオープン。これに乗じて1ストップ勢がタイヤ交換を敢行する。上位陣では2番手ラムダ、3番手グーデリアン、5番手バトラーがイン。ラムダは新品ハード、他2台はユーズドハードに交換しコース復帰してゆく。
レースは14ターン目にリスタート。ここで上位陣のピットインによりトップがポルボローネ、2番手シエナのリナルディ1-2体制が出来上がる。
セーフティカーラップでステイアウトし、5番手に上がっていたファングがジャンプスタート。一気に3番手まで進出する。ファングは次ターンに最速ラップを記録。シエナをかわして2番手まで浮上する。リスタートで波に乗ったファングは、ついにポルボローネとテイルトゥノーズ状態まで差を詰めていた。

★15ターン終了時のトップ
  1.ミケーネ・ポルボローネ
 2.デイヴィス・ファング
 3.スティラノ・シエナ
 4.ビル・リヴィエール
 5.ニコ・ラムダ
 6.ルドルフ・マイネ
 7.ジョリー・セプター
 8.ジャッキー・グーデリアン
 9.アレックス・バトラー
10.宋 昇龍

16ターン目にトップのポルボローネが最後のピットイン。ラストスティントはユーズドハード、はたしてトップを守り切れるか?これで一時的にファングがトップに立つ、しかし彼は次のターンに最後のタイヤ交換が待っている。上位の順位は果たしてどうなる?
17ターン目にはファングがピットインし、これでほんの一瞬だが先頭は翌ターンにタイヤ交換をひかえたシエナに。しかしすぐ後ろにポルボローネが迫っており、シエナポルボローネにトップを明け渡す。ピットインしたファングは、3番手をゆくラムダの後ろでコース復帰した。

中段ではポジション争いが熾烈。入賞圏内で走るマルドゥークの2台は、1ストップのグーデリアンの方がペースが良く、グーデリアン5番手、リヴィエールが6番手。ここまで成績ではリヴィエールに上を行かれているグーデリアンが奮起を見せる。また12番手スタートから5番手まで浮上してきたマイネは、ここで最後のピットイン。ソフトへ交換して最後のスティントにかける。
マイネはバトラーの前8番手でコース復帰、一方1ストップ作戦を選択したバトラーは9番手と低迷。ハードタイヤでのマシンバランスに問題を抱えていたバトラーは、タイヤ交換でポジションを10位に下げそこから浮上できずにいた。

18ターン目にはシエナが2回目のピットイン。リナルディの束の間の1-2体制はここで終わりを告げる。シエナのピットインで2番手となったファングは、ここからポルボローネ追走のためペースを上げる。ファングにも今季初優勝のチャンスが巡ってくる。かたやバトラーは、全スティント通じてやや精彩を欠き、タイヤ交換で10番手に落ちてからは前をセプターやマルドゥーク勢などの実力者たちに阻まれ、下位に沈んでいた。

終盤に入ってもポルボローネのペースが落ちる気配はない。ファングが追うもポルボローネも快調に飛ばしている。3番手にはラムダ、ラムダは無理をせずポイント確保最優先の走りだ。後方では激しいバトルが続いており、シエナがリヴィエールをかわして5番手浮上。そして10番手と入賞圏内ギリギリにいたセプターが、ベストラップを記録。前2台をかわして8番手まで浮上していた。また5番手前後を走行していたマイネも、ソフトでつないだ最後のスティントでベストラップを記録し、一時ラムダを抜き3位に浮上するなど、中段は目まぐるしく順位が入れ替わる。

中段は熾烈なバトルも、先頭はポルボローネが快走。ファングが追いかけるも結局最後までトップのしっぽはつかめず。
終始軽快な走りを見せたポルボローネがNeXX初優勝、リナルディチームにも参戦2年目にしての初優勝をもたらした。F1で『跳ね馬の騎手』を務めた経験もある実力者が、見事に地元イタリアで勝利の美酒に酔った。
そして今季4度目の2位にはファング、3位にはラムダが入った。ラムダは終盤チームメイトのマイネにかわされ4位に後退するも、チームオーダーでポジションを譲ったマイネにかわり3位表彰台登壇となった。4位は不承不承ラムダに表彰台を譲ったマイネ、そして5位にはグーデリアンが入り、初めてチームメイトの順位を上回ってのフィニッシュ。そして6位にはシエナが入り、リナルディはW入賞。チームに合計36ポイントを持ち帰った。7位にはセプター、そして最後までセプターに抑え込まれたバトラーが8位フィニッシュ。9位にはロッソが入り、10にはリヴィエールでマルドゥークもうれしいW入賞となった。

ドライバーズ選手権は未だバトラーがトップをゆくものの、今回の結果で2位ラムダ、3位ファングとの差は大きく縮まった。バトラー101ポイントに対し、2位のラムダは6ポイント差の95、そして3位ファングも21ポイント差の80まで迫る。4位のロッソも61ポイントと40ポイント差につけており、次戦の結果次第ではラムダ、ファングに逆転のチャンスが生まれた。
チームタイトルはW入賞を果たしたピットブルが151ポイントでトップ、2位のマーキュリーは足踏みし133ポイントにとどまる。その差は18ポイントで1レースでも逆転可能だが、マルケーナスが思いのほか苦戦している今季のマーキュリー。はたしてこの先逆転することができるだろうか?

ここにきてドライバー選手権はバトラー、ラムダ、そしてファングの3名に、チームタイトルはピットブルとマーキュリーに絞られてきたか? しかし選手権は次の第9戦でようやく前半戦の折り返しというところ、まだまだ先の展開を見通すのは難しい状況だ。また、ここまで「高速3連戦」を戦ったヨーロッパラウンドだが、次戦から3戦は中低速テクニカルトラックでの3連戦となるため、また新しい展開が生まれる可能性もある。次戦第9戦オランダGPは、NeXX初開催のTTサーキット・アッセンが舞台となる。次戦の戦いにも注目だ。

最終リザルト↓↓↓

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Winner:ミケーネ・ポルボローネ(リナルディ)
ラップチャート↓↓↓

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ドライバーズランキング↓↓↓

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チーム・マニュファクチャラーランキング↓↓↓

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次回からの3戦はアッセン、アンデルストープ、ブルノの中低速テクニカルトラックが続く「中低速ラウンド」。第9戦オランダGPは、NeXX初開催のTTサーキット・アッセンで行われる。モトGPやSBKではおなじみのサーキットだが、4輪の開催は少なくNeXXは初開催。タイトなコーナーの多い、ツイスティなテクニカルトラックでのバトルにこうご期待!!