☆ぽんつかのあたまんなか☆

◆ぽんつかの妄想から生まれた架空のレースカテゴリ  ・現代のF1に限界を感じたぽんつかが、F1でもない、インディでもない   フォーミュラeでもない架空のカテゴリを構想☆  ・独自開発による『すごろく式PC上ボードゲーム』としてレースを展開☆  ・それをただただ何シーズンもプレイしてセカイを構築してゆくだけの   旧究極の一人遊び☆  そのプレイ記事、レース経過・結果、シーズン総括などを載せてゆく。  それだけ!!(byケロちゃん)

NEXXTREAM PRESS 2nd「ヨーロッパラウンド号」

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◆ヨーロッパラウンド号


前半戦第5戦までを終え、2ndシーズンもいよいよ中盤戦へと入ってゆくNeXX
世界選手権。第6戦以降は第12戦まで7戦続くヨーロッパラウンドへ突入だ。
第6戦イギリスを皮切りに第7戦フランス、第8戦イタリア、第9戦オランダまでは
西欧ラウンド、そして第10戦スウェーデン以降は第11戦チェコ、第12戦ルーマ
ニアと、北・東欧ラウンドとなる。ヨーロッパラウンドは第12戦ルーマニアを除い
た6戦がパーマネントサーキットでのレース。ルーマニアのみが市街地での開催とな
る。しかも第9戦オランダから第11戦チェコまでは、低速テクニカルトラックでの
3連戦。ハイスピードサーキットでの3連戦あり、抜きどころのないミッキーマウス
サーキットでの3連戦あり、そして最後を飾るのは市街地の高速サーキットと、これ
までとは性格の違う難所が数多く待ち受けている。選手権全18戦の趨勢を大きく左
右するのが、このヨーロッパラウンドだ。
第5戦終了時点で昨年のディフェンディングチャンピオン、バトラーがリードしてい
た選手権だが、ヨーロッパラウンドの7戦を経過した後はどうなっているだろうか?
昨季2位以下で終えたラムダ、ラスムッセン、ファングなどの有力勢は? 開幕戦で
新参チームアントネッティに初優勝をプレゼントしたロッソは? 日本期待の日向俊
郎は? はたまた未知の実力者が台頭しているだろうか?
今回は第6戦~第12戦までのヨーロッパラウンド全戦を振り返ってみたい。また今
号も選手権の行方だけでなく、来季へ向けたストーブリーグ情報や、NeXXを取り
巻く様々な動きもお伝えする。今、世界で最も注目を浴びるレースカテゴリの、最新
情報をお伝えするNeXXteam Press、存分にお楽しみあれ!!

 

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■レースリポート

◇第6戦 イギリスGP ブランズハッチ・サーキット

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PP:ルドルフ・マイネ(ピットブル)

伝統のオールドコースで行われたイギリスGPは、ポイントリーダーのバトラーが優
勝した。バトラーは予選2番手からのスタート、しかしPPスタートのマイネを抑え
トップでレースを展開。3番手スタートのラムダが、ペースの上がらないマイネの前
に出てからは、バトラーとラムダのマッチレースとなる。
序盤を過ぎると雨が降り出し、レースはウェットコンディションとなる。後方では雨
の餌食になるマシンが続出するなかで、レースは終始バトラーとラムダの一騎打ちの
様相。途中ピット作業で順位が入れ替わるも、中盤でバトラーが再びトップを奪いか
えし優勝。『雨のバトラー』の異名をいかんなく発揮し、バトラーが今季2勝目をあ
げた。これまで散々トラブルに泣かされてきたラムダが、今季2度目の完走で2位表
彰台。PPのマイネが3位、マルケーナスが4位と、ピットブル、マーキュリー勢の
上位独占となった。

優勝:アレックス・バトラー(マーキュリー)
2位:ニコ・ラムダ(ピットブル)
3位:ルドルフ・マイネ(ピットブル)


◇第7戦 フランスGP ポールリカール・サーキット

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PP:ニコ・ラムダ(ピットブル)

欧州高速3連戦の2戦目は、カレンダー随一のアベレージスピードを誇る超高速トラ
ック、ポールリカールでのフランスGP。高速パッケージのピットブル、ラムダが今
季4度目のPPを獲得した。快晴のもと行われたレースは序盤、SLOのラ・ポルタ
が先頭に立つ展開。しかし早い段階でラムダがトップを奪い返すと、徐々に一人旅状
態となる。一方ポイントリーダーのバトラーは、序盤の接触で緊急ピットインを余儀
なくされ、ポイント圏内から脱落してしまう。
レースはセーフティカーが3回出動する荒れた展開に。途中エヴァー・グラハムのバ
ーンズが、NeXX初優勝を目指しトップを快走するが、ラムダは3度のセーフティ
カー出動を巧みに利用し、タイヤをいたわり1ストップ作戦へと切り替える。
レースは抜群の戦略性を発揮したラムダが今季2勝目。序盤大きく離されていたバト
ラーとのポイント差を17まで詰めた。2位には後半猛然と追い上げたファング、一
時トップを快走したバーンズが3位に入った。

優勝:ニコ・ラムダ(ピットブル)
2位:デイヴィス・ファング(クラークソン)
3位:アレン・バーンズ(エヴァー・グラハム)


◇第8戦 イタリアGP ムジェロ・サーキット

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PP:ミケーネ・ポルボローネ(リナルディ)

カレンダー随一と言っても良い高速テクニカルトラック、ムジェロでのイタリアGP
は地元の雄が躍動した。予選PPはなんとリナルディのポルボローネ。予選全セッシ
ョンでトップ3に入り、見事初PPを獲得した。ポルボローネはスタートも決め、序
盤から後続を引き離しにかかる。かたや2番手スタートのラムダ、4番手スタートの
バトラーはともに1ストップを選択しており序盤は様子見。
しかし後続の有力勢が静観している間にも、ポルボローネは快調に先頭を行く。中盤
タイヤ交換でラムダにトップを明け渡すものの、セオリー通りのタイヤチョイスで戦
ポルボローネは、すぐにラムダに追いつきトップを奪う。またラムダと同じ1スト
ップ作戦のバトラーは、2セット目のハードが合わずに苦戦。下位に沈んでしまった。
レースは地元イタリアのポルボローネが見事なポールトゥウィン。リナルディに初優
勝をもたらした。一方で選手権を争うラムダは3位、ランキングトップのバトラーは
なんと8位に沈み、バトラーとラムダの差は6ポイントまで縮まった。

優勝:ミケーネ・ポルボローネ(リナルディ)
2位:デイヴィス・ファング(クラークソン)
3位:ニコ・ラムダ(ピットブル)


◇第9戦 オランダGP TTサーキット・アッセン

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PP:デイヴィス・ファング(クラークソン)

今季からカレンダーインしたオランダGP。シーズンはここアッセンから、第11戦
ブルノまで低速テクニカルサーキットが続く3連戦だ。PPは昨季、スウェーデン
低速コースでのマシンの戦闘力不足に戦意喪失し、レースをやめてしまったファング
が獲得。苦手な低速コースでも、マシンにムチ打ち最速ラップをたたき出した。
心配された「ダッチ・ウェザー」は鳴りを潜め、終始快晴で行われたレースはスター
トでファングが飛び出す。2番手ラムダを巧みに抑え込むファング、ラムダはタイヤ
交換のタイミングをずらし徐々にファングを追い詰める。一進一退の攻防だ。一方ポ
イントリーダーのバトラーは予選で22番手に沈み、ソフトタイヤで追い上げを図る
も後方に封じ込められてしまう。
レースは中盤でついにラムダがファングを捉えトップに立つ。ラムダにかわされたフ
ァングはペースを維持できず、表彰台圏内から脱落してしまう。レースは後半一気に
セーフティリードを築いたラムダが今季3勝目。バトラーがポイント圏外でレースを
終えたため、ここにきてラムダがバトラーを逆転、19ポイントリードで選手権のト
ップに立った。

優勝:ニコ・ラムダ(ピットブル)
2位:ビル・リヴィエール(マルドゥーク)
3位:アレン・バーンズ(エヴァー・グラハム)


◇第10戦 スウェーデンGP アンデルストープ・サーキット

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PP:ニコ・ラムダ(ピットブル)

森の中のオールドコースで行われるスウェーデンGP、予選PPはまたもラムダが獲
得。ラムダは10戦中5戦でPPと、『予選番長』の名をほしいままにする。かたや
バトラーは13番手に沈む、バトラーは完全に第7戦以降、リズムが狂ってしまった
ようだ。
予選はくもりだったが決勝は雨、レースはウェットコンディションで行われた。この
レースで輝いたのは二人の新鋭、リヴィエールとカレッジである。まずスタートでは
フロントローカレッジが、ラムダのハナを叩きトップに立つ。カレッジはその後レー
ス前半をトップで引っ張る。また5番手スタートのリヴィエールも、滑る路面をもの
ともせずにペースアップ。トップ争いに加わってゆく。一方で選手権をリードするラ
ムダはリスクをおかさずポジションキープ、しかし雨が得意なバトラーは果敢に前を
うかがい、なんと接触事故に巻き込まれてしまう。レースは中盤戦、ミッションにマ
イナ―トラブルが発生したカレッジを、リヴィエールが抜き去りそのままトップでフ
ィニッシュ。NeXX初優勝を達成した。ラムダは結局7位フィニッシュ、ランキン
グ2位バトラーはリタイヤしその差は28ポイント差まで拡がってしまった。

優勝:ビル・リヴィエール(マルドゥーク)
2位:ファン・カレッジ(ガジャック)
3位:日向 俊郎(トライアンフ


◇第11戦 チェコGP ブルノ・サーキット

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PP:スティラノ・シエナ(リナルディ)

『欧州低速ラウンド』3連戦の最後は、カレンダー中最もアベレージスピードの低い
ミッキーマウスサーキット、ブルノで行われるチェコGPだ。ここでPPを獲得した
のはなんとリナルディのシエナ、2番手にはチャップマン、3番手日向と、低速コー
スの得意な面々が前方に並ぶ。一方選手権を争う面々はラムダ13番手、バトラー1
6番手、ファング17番手と後方からのレースとなった。
PPのシエナが序盤で燃圧トラブルにより早々と姿を消し、前半はチャップマンが引
っ張る展開。日向、バーンズ、ロッソが追いかけるが、チャップマンは2スティント
目のハードタイヤで苦戦。中盤にはロッソにトップを明け渡す。中盤に2度セーフテ
ィカーが出たレース、バトラーはこれを利してポイント圏内に浮上する。一方ラムダ
は中盤で接触し、このダメージがもとで終盤に単独スピン。結局マシンを停めリタイ
ヤを喫してしまう。
レースは中盤以降ロッソが引っ張るが、セーフティカーを利してオールソフト作戦を
取った日向が終盤戦に先頭に立ち、そのまま優勝。今季初優勝を飾った。選手権を争
う面々はバトラーが5位入賞したのに対し、ラムダはリタイヤ、ファングは14番手
と精彩を欠いた。

優勝:日向 俊郎(トライアンフ
2位:アレンザンダー・ロッソ(アントネッティ
3位:セドリック・タンデイ(ガジャック)


◇第12戦 ルーマニアGP ブカレストリンク(市街地)

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PP:ジャッキー・グーデリアン(マルドゥーク)

全7戦に及んだ『ヨーロッパラウンド』の最終戦がこのルーマニアGP。欧州戦線唯
一の市街地戦は、グーデリアンがPPを獲得する波乱の予選。しかし選手権を争う面
々はしっかりとその後ろに続く。ハーフウェットでスタートしたレースは、3番手ス
タートのバトラーが飛び出して引っ張る展開に。ラムダも3番手で追うが、雨が苦手
なPPスタートのグーデリアンは徐々に後退してゆく。レースは序盤で雨が上がるも、
レコードラインが浮き始めた頃にまた降雨という展開。選手権をリードするラムダは
リスクを冒すのを避け天候に合わせてタイヤを交換するも、バトラーは再度の降雨時
にタイヤ交換せずスリックでステイアウト。後続に対して大きなマージンを築く。
対して序盤バトラーを2番手で追っていたファングは、タイヤ交換のタイミングを誤
り8番手まで後退。かわって今季は開幕戦以降表彰台に上がっていなかったラスムッ
センが浮上、ラムダと激しい2番手争いを展開する。
目まぐるしく天候が変わったレースは、途中のハーフウェットをスリックで粘ったバ
トラーが第6戦イギリス以来久々の3勝目。ポイントリーダーのラムダは3番手に
とどまり、2位にはラスムッセンが入った。これで一時は28まで開いたラムダとバ
トラーのポイント差は8に縮まった。

優勝:アレックス・バトラー(マーキュリー)
2位;ケリー・ラスムッセン(ノルディック)
3位:ニコ・ラムダ(ピットブル)

◇第12戦終了時のドライバーズ
ランキング・トップ10

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◇第12戦終了時のチームポイントランキング・トップ6

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■NeXX Topix

◇4thシーズンからターボ導入決定!!NeXXの新エンジンフォーマット☆

NeXXでは現在、再生可能エネルギーにより水を電気分解することによって生成さ
れた液体水素燃料を使った、いわゆる『水素エンジン』を使用。これと制動エネルギ
ーを利用した回生機構を使ったハイブリッドシステムを組み合わせ、競技車の動力と
して使用している。しかしこの程フランスのTATOLをはじめとした燃料メーカー
が、産業レベルで発生する余剰水素とCO2を合体させて生成する『e-fuel』
のレース燃料としての実用化に成功した。これによりNeXXの使用エンジンは早け
れば4thシーズンより、この『e-fuel』を燃料として使用することになる。
とはいってもこの『e-fuel』のメリットは、従来の内燃機関の仕組みをそのま
ま適用できることにあり、燃料が変わったとてエンジン形式が大きく変わるわけでは
ない。しかしNeXXは、この究極のエコ燃料というべき『e-fuel』に関して
も、レースでの消費量をさらに抑え込まなければ、環境負荷対策として十分ではない
と考えた。そこで発議されたのがエンジンのターボ化、そしてハイブリッドシステム
との結合である。現在F1やインディカー、WECなど世界のトップカテゴリでもタ
ーボ+ハイブリッドのシステムは広く取り入れられているが、他カテゴリはガソリン
あるいはバイオエタノールなどの燃料を使用している。しかしNeXXは最も環境負
荷の無いモーターレースを目指し、『水素ハイブリッドターボ』システムの導入を決
断した。いわゆるF1でいう『パワーユニット』の燃料を水素に置き換えたものだ。
現在エンジンを供給するメーカーにはすでにこの旨は通達されており、各社4thシ
ーズンでの投入に向け開発が続けられているという。現在のNeXXの動力機構は従
来のレシプロエンジンと同構造のもので、各メーカー気筒数に違いはあれど一様に3
LのV型エンジンを採用している。しかし今後は総排気量、1気筒あたりの排気量に
上限が設けられ、ブレーキングエネルギーによる回生機構と組み合わせたユニットの
使用が義務付けられることになる。ここで4thシーズンから適用される『水素ハイ
ブリッドターボエンジン』について、概要にざっくりと触れておこう。

  『水素ハイブリッドターボエンジン規則』
  ・1気筒あたりの排気量は最大400ccまで
  ・総排気量上限は2.4Lとする
  ・気筒数上限は6とする
  ・上記を満たせばエンジン形式は問わず
  ・ロータリーエンジンの場合は単室容積600cc以下×4ローターまで
  ・過給機は2つまでとする
  ・これまで通りブレーキによる回生機構を搭載するf:id:pontsuka0729:20210510222845j:plain
     ★4thシーズン以降の『水素ハイブリッドPU』の構造。写真はV6シングルターボのもの

◇4thシーズンの新フォーマットに合わせ、エンジンメーカーの
           参戦枠上限を撤廃!!エンジン開発戦争は群雄割拠に!?

FNOは早ければ4thシーズンから、エンジンサプライヤーの参戦枠を撤廃すると
いう。これにより、参戦メーカーは大幅に増えることが予想される。なかには1チー
ムへの独占供給体制をとるメーカーも出てくるだろう。3rdシーズンまでは、コン
ペティションとしてのバランスを考慮し参戦メーカー数を制限してきたが、水素社会
へのコミットを目指すメーカーは確実に増えている。水素社会への貢献を目指す水素
協議会をバックボーンに持つNeXXは、水素を利用した技術開発の場でなければな
らない。それゆえFNOは4thシーズン以降、エンジンメーカーの参戦上限の撤廃
という決断を下した。現在各国の自動車メーカーが参戦の可能性を示しているが、N
eXXに興味を示しているのは自動車業界のみにとどまらない。
現在既に日本の発動機メーカーとして、自動車をはじめとする総合モビリティカンパ
ニー『SUGO』が、カムイと技術提携し3rdシーズンからの参戦を果たすことが
発表されている。更に主に航空機やスノーモービルなどで有名なカナダのコングロマ
リット企業、ロンバルディエなども興味を示しており、自社の主力産業である航空機
だけではなく、鉄道事業などの水素動力の開発にも注力する同社は、レースエンジン
開発によって得られる技術を多方面にフィードバックできると考えている。
そういった意味では4thシーズン以降のNeXXにはもしかすると、自動車企業以
外のメーカーも参戦しているかもしれない。すでにNeXXは水素技術で社会貢献を
目指す企業の、大きな実験場として注目を集めているのだ。
現時点で参戦の噂がある企業はドイツのガウディ、イタリアのマテラツィ、スウェー
デンのボルゴ、日本のフジなどの自動車メーカー、フィルモア、ロスワーズなどのエ
ンジンチューナー、そしてカナダのロンバルディエ、中国の瀋陽などの航空機エンジ
ンメーカーなど多岐にわたる。
はたして4thシーズン以降のNeXXは、どのような企業が参戦しているのか?今
後の展開に注目したい!!

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★NeXX参入を視野に入れるメーカーは、自動車メーカーだけではない。カナダのロンバルディエ社は
 航空機エンジンやスノーモービルなど幅広いモビリティに携わるコングロマリットだ。

◇4thシーズンから新メーカー参入!!アメリカの巨星デンプシーが参戦発表!!

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★4thシーズンからの参入が正式決定した、アメリモータースポーツの雄『デンプシー』。
写真左は同社会長のドジャー・デンプシー。写真右はインディカー、デンプシーチームのマシン。

NeXXはここまでシャシーサプライヤーをシグマテック、レラの2社としてきたが
同2社が新設計シャシーを投入すると合意した4thシーズンから、サプライヤー
3社に増えることがこの度決定した。アメリカンモータースポーツの巨星『デンプシ
ー』が、3つ目のシャシーサプライヤーとして4thシーズンより、NeXXに参戦
することが発表されたのだ。
今季序盤戦、ポールリカールでのテストウィークに渡米していたデイトン・ビル運営
統括部長は、デンプシー・グループと初交渉を持ち、その後も4度にわたる交渉を展
開。このたび4thシーズンからの供給契約を締結したと発表した。
5度目の交渉では同社の創設者にして現グループ会長の、ドジャー・デンプシーとも
会合を持ったことをあかしたデイトン・ビル運営統括部長は、4thシーズンから1
0年間のサプライヤー契約を締結したことを発表、今後の永続的な協力関係について
も合意を得たと満足げに語った。
「我々は4月以降実に5度も渡米し、デンプシー社と交渉を重ねた。そしてこの度つ
いにアメリカのモータースポーツの象徴ともいえる存在との、協力関係を結ぶことに
成功した。これはNeXXにとってだけではなく、モータースポーツ界にとっても世
界の自動車産業にとっても非常に大きな意味のあることで、大きな意義を持つ契約だ。
我々は今後のサステナブルな産業と娯楽提供について、業界の大きな期待を背負って
いるとともに大きな使命も背負っている。そして本当の意味での『水素社会』の実現
のためには、欧州の自動車文化と米国の自動車文化の大きな意味での融合が不可欠だ。
そういった意味で今回の契約締結には大きな意味があるし、今後世界が一つの大きな
目標に向かって突き進む意味で、今回の契約は大きな価値がある。
私は4thシーズンが今から待ちきれない。すでにアントネッティシェブロンとい
う米国の雄が活躍している我々のカテゴリに、デンプシー社の参戦は不可欠なピース
だ。デンプシーの参戦は、このカテゴリをさらなる高みへと導いてくれるだろう。」
とはデイトン・ビルの言葉。ビルならずとも、デンプシーの参戦には我々ファンの期
待も大きく膨らむ。4thシーズンが今から待ちきれない!!


◇ヨコスカ、第13戦アゼルバイジャンから新コンパウンドのハードタイヤ投入へ

ヨコスカがついに、第13戦アゼルバイジャンGPより新型ハードタイヤを投入する。
ヨコスカは第11戦チェコGPの舞台ブルノサーキットのパドックでプレスリリース
を出し、第13戦よりヨコスカユーザー全チームへ新型コンパウンドを採用したハー
ドタイヤの供給を開始する旨を通達した。
ヨコスカタイヤは、ライバルであるフランスのヴァシュロンタイヤに比べ、グリップ
で劣るものの耐久性では大きなアドバンテージがあり、昨季はシーズン通して6勝と
まずまず戦える手ごたえを得ていた。しかし予選方式がプレクオリファイ(PQ)を
含む4セッションでのノックアウト方式へ変更された今季は、ドライバーには予選で
のタイヤ戦略での駆け引きが求められ、タイヤそのものにはスプリント性能がより求
められるようになった。そこで大きく影響を受けたのがヨコスカのハードタイヤ。こ
れまでヨコスカのハードはレースでの耐久力は群を抜いているものの、熱の入りが遅
く作動温度領域が高くて狭い、そしてそもそものコンパウンドが固く、低グリップで
スプリント走行に向いていなかった。今季ヨコスカ勢は総じて予選で苦戦を強いられ、
決勝での勝利も未だ1勝のみ。ユーザーからは早急な改善を望む声が上がっていた。
ヨコスカの開発チーフ玉島裕久氏は「今季中に供給にこぎつけられてホッとしていま
す。第3戦ごろから各チームより要求が上がっていて、実際予選で各チームが苦しん
でいるのはわかっていました。我々は開幕当初今季のタイヤのコンセプトとして、ソ
フトはスプリント、ハードはエンデュランスという認識でタイヤを作っていました。
だけど現状のハードタイヤでは今季の予選を戦うのが難しくて、決勝の戦略に影響を
およぼしてしまう。これではトータルで見たときにレースを戦えない。今回はかなり
根詰めましたね(苦笑)。日本のファクトリーも大変でした。」と語る。
「スプリント性能はかなり改善されました。コンパウンドは今までより柔らかめのも
のにし、これまで115ー140度だった作動温度領域を105ー135度まで下げ、
使いはじめのフィーリングも今までより柔らかくなったはずです。それにより全体的
にややライフが短くなりました。なるべく『ガケ』を感じさせないよう仕上げたつも
りですが、これまでのハードよりは性能劣化が早く、段階的にグリップ低下が訪れる
ような特性のタイヤになりました。それでも各チームやはり、予選を戦えないと意味
がないという意見が多くこういうタイヤになりました。」
ヨコスカは第12戦ルーマニアGPの前に、ホッケンハイムで行われた3回目の合同
テストにこのタイヤを持ち込み、各チーム協力のもと最終テストをした。この新型ハ
ードタイヤの投入で、ヨコスカ勢は後半戦での巻き返しが可能になるか? まずは第
13戦アゼルバイジャンGPの予選に注目だ。

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★ユーザーの切実な声に応え、新コンパウンドの年内投入を決断したヨコスカ。写真右は開発チーフの玉

 島裕久氏。

 

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■PADDOCK PRESS

◇3rdシーズンからTATOLが選手権のタイトルスポンサーに!!

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★『e-Fuel』の開発で主導的な立場をとり、来季からNeXXのタイトルスポンサーとなることが決定した
 『TATOL』社。

NeXXはここまで、選手権シリーズとしては大きなタイトルスポンサーを持たず、
各GPにおける個別のタイトルスポンサーを冠してシリーズを展開してきた。しかし
来季からはフランスの国際石油資本であるTATOLが、タイトルスポンサーとなる
ことがこのほど公式に発表された。
TATOLは2017年のダボス会議にて発足しNeXXのバックボーンともなって
いる、『水素協議会』に名を連ねるステアリング・メンバーで、今後導入されるエコ
燃料『e-fuel』の開発において主導的な立場をとってきた。現在同じく協議会
のステアリング・メンバーとしてNeXXに参戦するロイヤルダッチ・シェルは、シ
ェブロンとの協力関係を結んでいるが、TATOLはエンジンメーカーとの協力関係
にとどまらず今後NeXX自体との協力関係を構築してゆくことになる。今後はNe
XXの技術部と協力し、様々な実験テストや新燃料の開発、また参戦各社へのサンプ
ルデータの提供などをおこなってゆくことになるという。
今後の水素社会の構築過程において、『スーパーメジャー』と呼ばれるエネルギー資
本の6社の中で、主導的な立場をとり続けたいTATOLの思惑が見え隠れするが、
現状協力関係にあるエンジンメーカーのピジョンが、NeXXではいささか苦戦気味
であることも影響しているか。いずれにしても、世界的企業が水素社会の構築、推進
に大きく寄与することは喜ばしいことだ。ちなみに来季からの選手権のシリーズ名は
『TATOL Formula NeXXtream World Champio
nship』となる。


◇ピットブル、第13戦アゼルバイジャンからボナパルトの起用を発表!!

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★かねてから噂のあったドライバー人事が現実に・・・
 写真左はついにアゼルバイジャンからピットブルのステアリングを握ることとなったボナパルト
 写真右、リザーブ降格となったマイネは、チーム内において難しい立場に。来季は移籍確実か・・・

かねてから囁かれていた噂が、ついに現実のものとなった。ピットブルチームがこの
程、第12戦ルーマニアGPのパドックで記者会見を行い、第13戦アゼルバイジャ
ンGPからフランツ・ボナパルトを起用することを正式に発表したのだ。
ラインナップから外れるのはもちろん、セカンドシートに座るドイツ人ルドルフ・マ
イネだ。マイネは第12戦を最後に、リザーブドライバーへと格下げとなる。
マイネは今年33歳でレーシングドライバーとしてはベテランの域に入るが、下積み
が長く30歳でF1デビュー。しかも9分9厘まで決定していたメ〇セデスチームと
の契約を、一方的に先方より破棄されてしまい、中堅チームで2年間を過ごした経歴
をもつ。昨季NeXXの開幕シーズンにピットブルより参戦、PP3回優勝1回を記
録しチームのタイトル獲得に貢献したが、今季は開幕戦含む2度の予選落ちを経験。
PP1回3位1回を記録するも精彩を欠き、チームの評価も高くはなかった。
一方マイネのかわりにセカンドシートに座るボナパルトは、今年25歳のフランス人。
F1でも若くして活躍し、その滑らかな走りとタイヤマネジメント含めた抜群の戦略
眼に定評がある。チームのボナパルトに対する期待値は非常に高く、シーズン序盤の
ポールリカールのテストでは、テストメニューの6割を彼に託したほど信頼も厚い。
選手権をリードするこの状況でNo.2ドライバーをチェンジするという決断をした
ピットブルだが、このことからもボナパルトへの評価の高さがうかがえる。
一方で期待値を下回るドライバーに対しては、見切りをつけるのが速いことでも知ら
れるピットブルチーム。精彩を欠くセカンドドライバーの降格には、何らの躊躇もな
かったようだ。
このままボナパルトが活躍すれば、来季は開幕からボナパルトがピットブルのシート
に座る可能性は高い。一方のマイネは唯一の移籍先候補として、カムイエンジンを擁
するトライアンフが挙げられている。F1でともに戦ったカムイの伝手に期待したい
マイネだが、トライアンフもセカンドライバー候補としては他に何人かの噂が上がっ
ており確実に移籍できるとは限らない。
F1で冷や飯を食い、NeXXで成功をつかみかけた苦労人の将来が、ここにきて不
透明な状況になってきた。果たして来季、マイネが座るシートはあるのだろうか?

プルトン、3rdシーズンカムイエンジン使用で合意!
             カムイの新バッジネームは『SUGO・カムイ』に!!

開幕からここまで2シーズン、フランスのピジョンと組んでNeXXを戦ってきたプ
ルトンチームだが、来季3rdシーズンから日本のカムイエンジンを使用することが
発表された。
マレーシアの自動車メーカーが母体のプルトンは、これまで自社の業務提携先として
交渉を進めていたピジョンと、NeXXでもパートナーシップを築いていたが、2シ
―ズン目の今季も苦戦が続いている。また以前もお伝えしたとおりプルトンとピジョ
ンの業務提携がご破算となってしまい、親会社のペトロナスピジョンエンジンの継
続使用に難色を示したこと、そしてそのペトロナスがNeXXにおいてカムイへの供
給契約を結んでいることから、来季からのカムイエンジンの使用が噂されていた。
また一方のカムイは、国内の発動機開発を中心としたモビリティ企業大手『SUGO』
と技術提携を発表。アジア圏を中心に供給先拡大を目指していた。これでカムイは来
トライアンフ、リナルディ、そしてプルトンの3チームへとエンジンを供給するこ
とになる。
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★SUGOと組んで体制強化のカムイは来季、3チームへの供給体制に。

記者発表は第12戦ルーマニアGP、金曜フリー走行時のパドックで行われた。会見
にはプルトンのチームプリンシパル、コニー・エルナンデスに加え監督のティム・ウ
ォーキング、マネージャーのゴードン・メッセンジャーが列席し、カムイ側からは最
高責任者の神麗華氏、そして来季SUGOよりカムイチームに派遣される開発責任者
の牧伸介氏が同席。ともに来季への見通しを語った。
「この度我々は、我々の明るい未来を予見させるファクターとして、非常に大きな契
約を手に入れた。アジア圏におけるこの文化の先駆者である、日本のエンジンメーカ
ーとの契約は、我々の想像力を大きく掻き立てるものだ。ここまで我々はこのカテゴ
リにおいてやや苦戦しているが、この新しい契約によって我々の未来が好転するであ
ろうことを私は確信している。カムイをプルトンチームの新しい『心臓』として迎え
入れられることを嬉しく思う。」とはエルナンデスの言葉。
対してカムイの最高責任者、神麗華嬢は「我々は『SUGO』というビッグカンパニ
ーとのパートナーシップを得、さらに既存の2チームに続きプルトンを3つ目の供給
先とすることができ、非常に嬉しく思っています。世界は水素社会へ向けて大きく動
いており、その中心には我々がいます。世界のモーターレーシングは常に、アジアに
対してその重い扉を閉ざしてきましたが、我々はリナルディという理解ある欧州チー
ムと協力関係を結ぶことができ、さらにアジア圏でのパートナーシップを拡大してい
ます。プルトンと我々の新しい関係は、アジアが自動車文化においても重要な存在に
なることを、世界へアピールすることになります。我々は今後世界の自動車産業にお
いて重要な存在となるでしょう。プルトンとはともにアジア経済圏を盛り上げてゆく
存在となることを期待しますわ。」と語った。
さらに麗香嬢は「来季我々は、新たに『SUGO・カムイ』というバッジネームでN
eXXに参戦します。我々のさらなる活躍にどうぞご期待ください。」と語り、来季
からはパートナーの『SUGO』の名をエンジンに冠することを発表。第8戦イタリ
アではリナルディのポルボローネが優勝し、今季も勝利を挙げたカムイ。来季はさら
なる飛躍を誓いプルトンとのパートナーシップを開始する。


◇チャイナドラゴン、来季チーム名を『ドラゴンフォース・チャイナ』
         へ変更!! シャシー、エンジンサプライヤーの変更もある??

チャイナドラゴン・チームの総帥李舜英は、第11戦チェコGP終了後の8月第2週
に滞在先のハイデルベルグのホテルで記者会見を行い、来季からチーム名を『ドラゴ
ンフォース・チャイナ・レーシング』へと変更することを発表した。
来季から世界的映画スターのジャッキー・チュン氏(無天老師様ではない)との共同
オーナー体制となる同チームだが、李氏は直接ジャッキー側と会談を持ち来季からの
チーム名変更を決定したという。
1週間後のホッケンハイム合同テストへ参加するため、ハイデルベルク市内のホテル
に滞在していた李氏は、記者会見で来季への抱負を語った。「皆さんもご存じの通り
来季から我々は、チームの共同経営者としてレジェンドアクターのジャッキー・チュ
ンを迎えます。そして来季からの体制変更にあたり、我々はチーム名を変更し新たな
決意で3rdシーズンに臨むことになりました。我々中国人は「龍の子孫」であると
いう民族的なアイデンティティを持っています。そして龍はかつて、皇帝の象徴でも
ありました。我々は文字通りの昇龍のごとく、NeXXの頂点に昇り詰めるという野
望を持っています。今回の体制変更が我々を頂点へと導く一助となるよう、大いなる
願いを込めてチーム名を『ドラゴンフォース・チャイナ・レーシング』へと変更する
ことを発表します。」
また李氏は、シーズン終了後に改めてジャッキー・チュン氏同席の記者会見を開くこ
ともプレスに約束をし、来季以降のサプライヤー見直しの可能性についても言及した。
「2ndシーズンも終盤戦に入り、残念ながら我々は昨季よりやや苦戦を強いられて
います。来季からの再飛躍を目指し、今季の残りの時間を使って様々なファクターの
見直しを図ります。もしかすると我々は来季、今季とは違うパッケージを手にしてい
るかもしれません。いずれにしても、来季の詳細なチーム体制が決まり次第また、改
めて皆さんの前で発表する場を設けたいと思います。その時には、未だ皆さんの前に
姿を現さない恥ずかしがり屋のカンフーファイターも、私の隣に座っていることでし
ょう。」と会場の笑いを誘った。今季は李氏の語る通り、昨年に比べるとやや苦戦し
ている感があるチャイナドラゴン。この体制変更で来季から大きく飛躍できるか?


◇ドイツのコンストラクター『シュトロゼック』、ロムニ・ダキア買収を画策!!

ドイツのレーシングコンストラクター『シュトロゼック』が、ロムニ・ダキアの買収
を画策していることがわかった。この買収話は第10戦スウェーデンGP終了後に明
らかになったもので、早ければ3rdシーズンの開幕までには買収手続きが完了する
ものと見られている。
シュトロゼックとはドイツのモビリティ企業『シュトロブラムス』創業者、ウォルフ
ガング・ハイネルの息子であるフランツ・ハイネル率いる新興レーシングコンストラ
クター。シュトロゼックはレーシングドライバーであったハイネルが、引退後に立ち
あげたプロジェクトで、近年ではWECのLMH(ハイパーカー)クラスをはじめ様
々なカテゴリで活躍。今回ハイネルは、自身の野望である「トップフォーミュラ進出」
の夢を叶えるべく、ロムニ・ダキア買収に動いたという。
ロムニ・ダキアルーマニアの実業家ミルセア・トゥドールが立ち上げ、1stシー
ズンでは第16戦日本GPで優勝を果たした。しかしシーズンを通しては、年間ラン
キングは12チーム中10位と苦戦した。2ndシーズンもここまで12戦を終え1
4位と苦戦を知られている。運営規模はプライベーターとしての域を出ず、運営予算
も他チームに比べると決して多くはない。また、オーナー自身がレースに関しては素
人で、チームとしての戦える組織づくりにも苦労していた感がある。今回シュトロゼ
ックはロムニ・ダキア側に対し、チームの完全買収ではなく共同運営体制への移行を
提案しているといい、レーシングチームとしてのノウハウの提供のかわりに技術的フ
ィードバックを得ることが参画の目的だという。
ロムニ・ダキア側はこの話には前向きに応じているといい、うまくまとまれば来季に
は新体制での参戦となる。シュトロゼックがどの程度チーム運営に関与するのか、ロ
ムニ・ダキア側に提示された条件は明らかにされていないが、チーム運営に関するノ
ウハウを提供する旨の話が進んでいるようであれば、シュトロゼック側はかなり踏み
込んだところまでチームの運営方針に関与してくる可能性が高い。
3rdシーズンを迎えるにあたり各チームが、本格的に今後の長期的戦略を練り直し
ている今。今後もこのような話が他チームから出てくる可能性もある。ひとまずロム
ニ・ダキアの今後の動きに注目したい。

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★シュトロゼックのボス、フランツ・ハイネル氏はロムニ・ダキアの買収という手段でNeXX進出を画策。
 買収話にはロムニ・ダキア側も乗り気だというがはたして・・・


◇ティルクム、クラークソンを離脱!!クラークソンは
         第13戦アゼルバイジャン以降リザーブのソリスを起用!!

全18戦の長丁場の選手権ともなると、シーズン終了を待たずしてドライバー交代を
行うチームもちらほら見受けられるNeXX。昨季はエヴァー・グラハムをはじめプ
ルトン、チャイナドラゴンなどがシーズン終盤で2ndドライバーを交代させ、今季
はすでにピットブルがマイネにかわりボナパルトを起用する旨を発表しているが、ク
ラークソンも2ndドライバーを交代させるようだ。
クラークソンは第11戦チェコGPのパドックで、第13戦アゼルバイジャンGPか
ら2ndドライバーを交代する旨のプレスリリースを発行した。クラークソンは第1
3戦以降、セカンドシートにリザーブドライバーのイギリス人、リンド・ソリスを起
用するという。これにより、第12戦まで2ndシートに座っていたアリエル・ティ
ルクムがリザーブにまわることになるのだが、ティルクムはそのままクラークソンと
の契約を解除。チームを離脱するという。
23歳のイギリス人ティルクムは、過去にF3マカオGPを連覇した実力の持ち主だ
が、選手権3位につけるエースのデイヴィス・ファングに対し、1度の入賞4ポイン
トにとどまり実に6回の予選落ちを喫するなど、ここまでは当初の期待とはかけ離れ
た散々な戦績に終わっている。この惨状に業を煮やしたチーム側が、ティルクムとソ
リスの交代に踏み切ったようだ。しかし、ティルクムはチームの2ndドライバーに
対するサポート体制に大きな不満を抱いており、リザーブへの降格を良しとせずその
ままチームを離脱することを決め、契約を解除してしまった。
クラークソンがエースドライバーのファングと2ndドライバーに、明確な待遇差を
設けているという噂は、実は昨季から上がっている。昨季同チームの2ndシートで
参戦していたジョルディ・ヴァッセルが、ファングに大きな成績差をつけられたのは
チームから充分なサポートを受けていなかったからだと言われている。クラークソン
は昨季開幕前スポンサー交渉が思いのほか不調に終わり、当初の予定の2/3程度の
予算での運営を強いられていた。その為アップデートパーツの使用は全てファングに
優先権があるなど、明確な待遇差をつけざるを得なかったというのが実情だが、今季
もファング最優先のチーム体制は変わっていないようだ。今季NeXXを離脱したヴ
ァッセルが、F1で活躍しているのを見るとその噂もうなずける。また、今回のドラ
イバーチェンジに関して、クラークソン側が会見を開かずプレスリリースのみで発表
を済ませたことも、プレスのチーム体制への突っ込んだ指摘を回避する為だとの見方
が大勢を占め、クラークソン側のやり方はプレスの顰蹙を買っている。
若いソリスがGPデビューすることは喜ばしいが、クラークソンのチーム体制の実情
を知ると素直に喜べないのもまた人情。チームがこのままの体制を維持するならば、
あたら若い才能をまたNeXXから離脱させる要因となるかもしれない。かといって
チームがファング中心の体制を変革させることで、ファングの成績が伸び悩む状況に
なればそれはそれで問題だ。クラークソンは今チーム運営において、大きな岐路に立
たされている。

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★写真左、アゼルバイジャンからクラークソンのステアリングを握るリンド・ソリス。英国期待の若武者だ。
 写真右はルーマニアGPを最後にクラークソンから去るティルクム。戦績は散々だったがチームが彼を活か
 しきれなかったのもまた事実・・・


◇4thシーズンからドイツGP開催の噂!?
             シュトロゼック参戦ならルーマニアとの隔年開催か?

ルーマニア国籍のロムニ・ダキアチーム買収を画策している、ドイツのレーシングコ
ンストラクター『シュトロゼック』。もしこのシュトロゼックがロムニ・ダキアの買
収に成功した場合、4thシーズンからカレンダーにドイツGPが加わるかもしれな
い。かねてから開催候補の一つとしてFNOがリストアップしていた、ホッケンハイ
ムでのドイツGP開催計画が現実のものとなりそうだ。
シュトロゼック総帥のフランツ・ハイネルは、NeXXへの参戦が叶った場合地元ド
イツでのGP開催を、FNOに働きかけてゆくつもりのようで、AvD(ドイツ自動
車クラブ)と懇意であるハイネルは、マネージングディレクターのリュック・ライツ
・リンデルンとコンタクトを取り、NeXXドイツGP開催に向けて動いているとい
う。当のリンデルンもすでにFNOの主要人物と会談を持ったといい、現在F1など
主要選手権のカレンダーから外れているホッケンハイムでの開催を提案する用意があ
ると語る。
NeXXの興行面を取り仕切るFNOのマネージングディレクター、ハーディー・フ
ラッシュはこう語る。「シュトロゼック側とは何度か会談を持っているよ。彼らの今
後のNeXXへの様々なコミットメントについてね。彼らは我々のカテゴリに参戦し
たがっているし、そうなれば当然彼らは地元でGPを開催したいと願うだろう。彼ら
がいつどのような形で参戦するか現段階ではわからないが、自動車文化の創成期から
現代までこの業界において常に世界で最も重要な地位にある、ドイツのチームの参戦
はNeXXにとって大きな財産になるのは間違いない。そうなれば、ドイツGPの開
催は必須事項と言えるよ。」と語る。
「そうはいっても現段階ではほかにも、新しい開催地候補はいくつかあるし、現在の
全18戦というレース数は今後しばらく変更するつもりはない。もしドイツGPを開
催するならば当面は、どこかと入れ替えで隔年開催になるんじゃないかな? 例えば
オランダやルーマニアあたりとね。」と含みを持たせた。
現在ドイツGPはF1のカレンダーからも外れている状態、NeXXのカレンダーに
入ることになればドイツのレースファンには待ちに待った、久々の世界選手権開催と
なるだけに、この開催計画は喜ばしい話題だ。ロムニ・ダキアの買収話と連動しての
動きになるだけに、それぞれの今後の動きを注意深く見守っていきたい。

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★現在F1のカレンダーからも漏れている『ドイツGP』。ドイツのレースファンは、再びホッケンハイム
 フォーミュラの世界選手権が開催されるのを心待ちにしている。

 

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■Hot Stove League

1stシーズン終了後には目立った移籍劇なく2ndシーズンの開幕を迎えたNeX
X、しかし今季は序盤戦からストーブリーグがにぎやかだ。1stシーズンにアレン
ザンダー・ロッソの移籍以外に大きな動きのなかった移籍市場だが、2シーズン目を
迎えた今季は各チームともドライバーの実力の見極め時期を迎えており、さらに今季
から参戦チームが増えたことも影響し移籍市場は盛況だ。シーズンも終盤戦を迎え、
すでに2ndドライバーのシーズン中の交代を発表したチームもある。また、今季デ
ビューのNeXXルーキーには有望株が多く、来季以降の体制強化を画策するチーム
間での争奪戦も予想される。ここでは、現在パドックで飛び交っている移籍の噂を総
括し、その動向を探り来季のラインナップを予想してみようと思う。


★来季の予想布陣(◎:本命、確定 〇:有力候補 ▲:可能性有 
                 △:可能性薄 ×:大穴 ☆:希望的観測)

□ピットブル・エクストリーム・レーシング
 ◎No.1:ニコ・ラムダ(AUT) 
 ◎No.2:ミシェル・ボナパルト(FRA)

□マーキュリー・レーシング・オーガナイゼーション
 ◎No.1:アレックス・バトラー(IRL)
 ×No.2:ゾルタン・ゲラ(HUN)??
 ×     ジョルディ・ヴァッセル(ENG)??

エヴァー・グラハム・レーシング 
 △No.1:アレン・バーンズ(AUS)??
 〇     カーティス・マルケーナス(AUS)??
 〇No.2:ジェストン・バロン(ENG)

トライアンフ・スクエアジャパン・レーシング
 ◎No.1:日向 俊郎(JPN)
 〇No.2:ルドルフ・マイネ(GER)??

アブラモビッチスタンフォード・レーシング
 〇No.1:ジョンブル・チャップマン(ENG)
 ▲No.2:フェリオ・デ・ランジェリス(ITA)??
 △     アレン・バーンズ(ASU)???

プルトン・オートスポーツ
 〇No.1:トゥーリ・ヴィックス(EST)
 ▲No.2:ジョルディ・ヴァッセル(ENG)??
 ☆     メロディ・パトリシア・ノーマン(USA)??

□スクーデリア・リナルディ
 ◎No.1:ミケーネ・ポルボローネ(ITA)
 ◎No.2:スティラノ・シエナ(ITA)

□クラークソン&メイ・ハモンド・レーシング
 ▲No.1:デイヴィス・ファング(ENG)??
 △     ジェストン・バロン(ENG)??
 ×No.2:ジョルディ・ヴァッセル(ENG)??
 ×     リンド・ソリス(ENG)??

□ロムニ・ダキアオートスポーツ(シュトロゼック??)
 △No.1:ゾルタン・ゲラ(HUN)??
 ▲     シュテフェン・バロシュ(GER)??
 ×No.2:アレオ・ファーシマス(LUX)??
 ☆     メロディ・パトリシア・ノーマン(USA)??

ドラゴンフォース・チャイナレーシング
 ◎No.1:宋 昇龍
 ▲No.2:ジョリー・セプター(SAF)??
 ▲     ゾルタン・ゲラ(HUN)??

□ノルディック・モータースポーツ
 〇No.1:ケリー・ラスムッセン(DEN)??
 ▲     トニー・ペーダーセン(SWE)??
 ◎No.2:ミック・ハイデンフェルド(GER)

□サントス・ロコ・オリベイラ・レーシング
 ☆No.1:アンドレアス・サントス・フィリオ(POR)??
  ※ラ・ポルタは2nd限りで引退、アドバイザー就任の噂あり 
       アイウトン・フィリップス・ラ・ポルタ(BRA)??
  ※ラ・ポルタ引退の場合、サントス・フィリオがNo.1昇格か??
 ×No.2:TBA

アントネッティオートスポーツ
 ◎No.1:アレンザンダー・ロッソ(USA)
 〇No.2:ファン・カレッジ(FRA)??
 △     フェリオ・デ・ランジェリス(ITA)??
 ▲     ゾルタン・ゲラ(HUN)??

□マルドゥーク・レーシング・ドバイ
 ◎No.1:ビル・リヴィエール(CAN)
 〇No.2:ジャッキー・グーデリアン(USA)??
 ▲     ファン・カレッジ(FRA)??
 △     ゾルタン・ゲラ(HUN)??

□ガジャック・ルルーシュ・スポール
 〇No.1:セドリック・タンデイ(FRA)??
 ×     ヴィヴィエ・ピノーリ(FRA)??
 ☆     キャッシュ・サフィー(FRA)??
 ☆     ラモン・ゴーギャン(FRA)??
 ▲No.2:ファン・カレッジ(FRA)??
 △     カタル・アファル(MOL)??
 ×     フィエール・ガシュレー(FRA)??

        

◇有力ドライバーの動向は??

来季もタイトルを争うであろう有力ドライバーには、大きな移籍はなさそうだ。ラム
ダ、バトラー、ラスムッセン、そしてリヴィエールあたりはすでに残留が決定、もし
くは濃厚だ。やや動向が不透明なのはファングとバーンズ、そしてセプターあたりだ
が、気まぐれ自由人のファングもなんだかんだでクラークソンの居心地がよさそう。
ある程度好きに振舞える、よく言えば自由な家柄のチームだし、チームが誰を置いて
もファング最優先な体制なのも好影響。
問題はバーンズの去就か。『F1四天王』と呼ばれるF1王者経験者ながらここまで
未勝利のバーンズ、今季は昨年よりも活躍している印象はあるがF1王者としての実
力は出し切れていない。また、ここにきてマーキュリーがマルケーナスの放出をほの
めかしており、チーム側が将来性のある同郷のドライバーをエースに迎えるのではと
の憶測も飛んでいる。同じく将来性のあるバロンは残留を望まれているという噂、玉
突きでバーンズがはじき出される可能性は十分ある。
またチャイナドラゴンのセプターの去就も微妙な状況だ。昨季、今季と1勝ずつを記
録し、レース巧者ぶりも発揮しているが今季の走りには昨季ほどの速さは見られない。
また、チームの体制変更が去就にどう影響するかも未知数だ。今季の予選方式に苦戦
している様子も見て取れ、本人としても予選から勝負できるヴァシュロン勢への移籍
を画策しているとの噂も。バーンズやセプターが移籍するようなことになれば、チー
ム間のパワーバランスに大きく影響する可能性大だがはたして? 仮にもF1王者経
験者がNeXXからフェードアウトするような事態にはなってほしくはないが・・・


◇マーキュリーのセカンドシートには誰が座る??

これまでドライバーラインナップに一切言及してこなかったマーキュリーチームだが
ここにきてチーム関係者がマルケーナスの放出をほのめかす発言をし始めた。チーム
マネージャーのイアン・アンダーソンは「2シーズン続けて、大きな可能性とそれに
見合う力を持ちながらチームタイトルをみすみす逃すのは、看過できないね。二人の
ドライバーはよくやっているが・・・ それにしてもカーティス(マルケーナス)は
どうしてしまんだろうね? 我々は「8マン」など求めていないよ(マルケーナスの
8位入賞4回を皮肉って)。」と、露骨にマルケーナスの働きぶりへの不満を露わに
する。中盤にさしかかってバトラーの失速もあり、チームタイトルでトップをゆくピ
ットブルに水をあけられはじめた現状、二人のドライバーにハッパをかける意味もあ
るであろう発言だが、チーム首脳がマルケーナスの働きぶりに不満を抱いているのは、
バトラーとのポイント差からも理解できようというもの。これに伴いマルケーナスと
同郷のチーム、エヴァー・グラハムがバーンズを解雇し、マルケーナスを招聘すると
の噂もある。しかし仮にマルケーナスがチームを去った場合、後釜には誰が座るのだ
ろうか?
一時ファン・カレッジの獲得を狙っているとの噂があったが、カレッジの獲得に関し
てはアントネッティが熱心に動いており、マーキュリーの動きとはやや温度差がある。
またあくまでもF1時代からバトラーをエースとして奉ってきたチーム、バトラーと
同格のバーンズやセプターをセカンドシートに迎えるとは考えにくい。チームタイト
ルを狙えてバトラーの地位を脅かさないという、絶妙なバランスを持ったキャラク
ーが求められるマーキュリーのNo.2シート、一体誰が座ることになるやら・・・
第12戦を最後にクラークソンを離脱するティルクムの去就なども気になるがはたし
て???


エヴァー・グラハムのエースドライバーは誰??

来季のエヴァー・グラハムのNo.1シートには誰が座っているだろうか? 『F1
四天王』として期待されたアレン・バーンズが、思いのほか活躍できていない現状が
バーンズ『フェードアウト説』の明確な根拠だ。
記念すべき1stシーズン、大きな注目を浴びたバーンズは開幕から2戦連続予選で
下位に沈み、決勝でも低調なパフォーマンスに終始した。その後復調しシーズン計9
度の入賞を果たすものの未勝利に終わり、表彰台も2位、3位それぞれ1度ずつにと
どまった。今季はここまで12戦で予選PP1回、決勝3位2回含む入賞5回と活躍
を見せるも未だ優勝はなく、2度の予選落ちも喫した。チーム側の評価も下降気味だ。
またチーム側はすでに来季をにらみ、マーキュリーからマルケーナスの引き抜きを画
策しているという。今季セカンドシートに座るバロンも、経験不足は否めないものの
随所に光る速さと、優れた戦略眼、卓越したタイヤマネジメント能力を発揮しており
バロンを1シーズンで手放すとは考えにくい。となるとマルケーナスの移籍に伴い、
バーンズがはじき出される可能性は高い。現状バーンズの残留の可能性は非常に低い
と言わざるを得ない。仮にここから優勝を果たすような活躍を見せようとも、終盤戦
の活躍で挽回できるほどバーンズの評価は高くないのだ。
逆に地元でのレースぶりを知っているマルケーナスに対しては、チーム首脳の評価は
高い。来季27歳という年齢にも将来性という魅力を感じているようだ。
それぞれの所属チームで低評価に甘んじる二人だが、結果このシート争奪戦はマルケ
ーナスに軍配が上がりそうだ。

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★今季はマーキュリーで精彩を欠くマルケーナスだが地元チーム、エヴァー・グラハム首脳陣の評価は高い。
 果たして来季の移籍はあるか?


◇スートブリーグの注目株、ゾルタン・ゲラとファン・カレッジの去就は??

今季のストーブリーグで一番の目玉はゾルタン・ゲラと、ファン・カレッジの去就だ
ろう。ゲラは昨年の日本GPの優勝含む3度の表彰台、そしてカレッジは今季予選で
2列目以内2度と雨のスウェーデンGPでの2位表彰台で、一躍有力チームの関心を
攫った。
ゲラは昨季優勝1回2位2回含む6度の入賞で73ポイントを獲得、今季はここまで
入賞3度と苦戦しているが予選でフロントローを獲得するなど、速さの片鱗を見せ続
けている。そしてカレッジの魅力はなんといってもウェットコンディションでの走り。
第2戦、大雨のインドネシアGP予選ではデビュー2戦目で2列目4番手に食い込み、
第10戦スウェーデンGPではドライコンディションの予選でフロントロー2番手、
そしてウェットとなった決勝で2位表彰台と、雨で抜群の速さを見せた。いずれもチ
ームはシグマテックとピジョンのパッケージ、戦闘力で他チームに劣るパッケージだ
が、時に上位勢を食うパフォーマンスを見せる二人に注目が集まっている。
ゲラについては様々な噂が飛び交っているが、どれ一つとして信憑性のあるものはな
い。上がっている移籍先候補はマーキュリー、ドラゴンフォースアントネッティ
マルドゥーク。しかしどれも他に競合がおり、有力な裏付けにも欠ける。また来季か
らシュトロゼックとなる可能性のあるロムニ・ダキアに、残留するのではとの噂もあ
る。ハンガリー人である彼は、有力なスポンサーやサプライヤーの伝手もなく、Ne
XX以外のトップフォーミュラでの実績もないため、去就の動向を見極めにくい。
しかし彼の実力に疑いの余地はなく、現状来季のセカンドシートの去就が不明なチー
ムが移籍先候補として挙がっている状態だ。しかし現状空いている席はあくまでもセ
カンドシート、果たしてゲラがNo.2ドライバーという立ち位置を受け入れるかど
うかが移籍のカギとなるだろう。となると来季の体制変更いかんによっては、ロムニ
ダキア残留の目もある。しかし、本誌としては戦闘力のあるマシンで、ゲラの実力
を見てみたいところ。マーキュリーあたりへの移籍を期待したい。
カレッジについては、獲得に向けて積極的に動いているのはアントネッティだ。開幕
戦でいきなりロッソが優勝を飾ったアントネッティは、セカンドシート次第では来季
チームタイトルを争えるパッケージだ。しかし今季はリンドホルムが大苦戦しており、
センセーショナルなデビューを飾った割にその後の成績は伸び悩んでいる。そのため
セカンドシートに実力者を求めているのだ。他にはマルドゥークなども興味を示して
いたが、グーデリアンが残留濃厚のため移籍先としてはアントネッティに絞られた。
そもそもガジャックとしてはカレッジを手放したくないところだが、サラリーとマシ
ンパッケージを考えたときにカレッジに移籍を拒む理由はないだろう。
移籍市場でもっとも注目の二人だが、ゲラの去就は未だ不明、カレッジについてはア
ントネッティへの移籍濃厚というのが本誌の見解だが、実際はどうなるだろうか??

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★今季の移籍市場の目玉である二人。写真左のカレッジにはアントネッティが熱心にアプローチ。近々正式移
 籍の発表があるとも? 写真右のゲラは複数チームが争奪戦を繰り広げているが、未だ移籍に関する決定的
 な情報はない。チームの来季の体制如何ではロムニ・ダキア(シュトロゼック)残留もある?


◇1stシーズンに参戦したドライバーの復帰はあるか??

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★複数のチームが復帰の為のシートを用意していると噂のヴァッセル。しかし本人はF1をエンジョイしてい
 るもよう。復帰の可能性は薄い・・・

記念すべき1stシーズンに参戦したドライバー達の、カムバックはあるだろうか?
現状噂が浮上しているものとして、1stシーズンはクラークソンから参戦していた
イギリス人、ジョルディ・ヴァッセルの復帰が噂されている。
ヴァッセルは今年24歳のイギリス人で、現在はウ〇リアムズチームからF1に参戦
し活躍しているが、強豪メ〇セデスをドライブした際には速さの片鱗を見せつけた。
クラークソン在籍時は入賞わずか3回と精彩を欠いたが、第14戦タイでは3位表彰
台を記録。またクラークソンがエースのファング最優先体制だったことを考えると、
当時のリザルトはヴァッセルの真の実力ではないと言える。そのため、もう1度Ne
XXで走らせてみたいと考えるチームが、ヴァッセルの復帰を画策しているという。
候補としてはマーキュリー、プルトン、クラークソンなどだ。特にプルトンは来季カ
ムイエンジンを獲得し、体制変更もある。エストニア人のヴィックスは残留濃厚とい
われており、実現すれば非常にフレッシュなラインナップとなる。また、マーキュリ
ーのような戦闘力のあるパッケージでの走りも見てみたい気がする。それにしてもク
ラークソンはどういうつもりで再獲得を狙っているのだろうか? 昨季の待遇を考え
るとまず古巣復帰は無いと見て良いだろう。
また、昨季シーズン終盤でチャイナドラゴンを解雇された、カタル・アファルの復帰
の噂もある。モロッコ王室と遠縁の彼は、明らかに実力不足だったがそれでも3度の
入賞を果たしシーズン中に大きな成長を見せた。レースに取り組む姿勢は真摯で、好
感の持てる若者だった。今季はインディ・ライツに参戦し実力を磨いている。彼には
いくつかのモロッコ企業がスポンサーとしてついており、ガジャックが獲得を検討し
ているとの噂がある。
いずれにせよ噂の域は出ないが、記念すべき1stシーズンを彩ったメンツがカムバ
ックするとなれば、NeXXとしては歓迎だろう。さらに以前よりも実力をつけて帰
ってくとなればなおのことだ。こちらも今後の動きに注視して行きたい。
ちなみに昨季リナルディから参戦していたギリシャ人ドライバー、イオリディス・ニ
ニアディスは来季リナルディのリザーブドライバーとして、NeXXにカムバックす
ることがすでに決まっている。


◇『F1四天王』に続く大物F1パイロットの参戦はあるか??

記念すべき1stシーズンの開幕以来、数々のドライバーが参戦してきたNeXX。
1stシーズンには様々な経歴のドライバーが終結したが、その中でも大きな注目を
集めたのがN.ラムダ、D.ファング、J.セプター、A.バーンズの、F1王者経
験者、通称『F1四天王』だ。その他にもR.マイネやA.カブロン、D.グリエコ
等のF1経験者が多数参戦、最後まで選手権を争ったのはラムダの他はF1王者未経
験のA.バトラーとK.ラスムッセンだった。
2ndシーズンとなる今季はさらにB.リヴィエールやC.タンデイといった大物を
初め数多くのF1経験者が参戦しており、終盤戦からはF.ボナパルトの参戦も決定
しているが、来季のF1からの流入はあるだろうか?
現状来季から、もしくは今季終盤から来季へかけての大物の参戦はボナパルト一人だ
が、他に現在浮上している噂について検討してみたい。
現在上がっている噂としては基本的にガジャック絡みのもの、そしてノルディック絡
みのものに限定される。まずピットブルのボナパルト起用は本来3rdシーズンから
の予定であったが、ご存じの通りチーム判断で前倒しとなった。そしてそれ以外のチ
ームで、現役F1ドライバーと交渉しているという噂は入ってこない。NeXXはす
でに主力の移籍がカテゴリ内をメイン市場として行われるほど、いちカテゴリとして
移籍市場が成立する状態だ。各チームが各々の戦力強化のため、躍起になってF1ド
ライバーを欲しがるという状況はすでにないのだ。
そんな中様々な噂が上がっているのがガジャックだ。ガジャックは今季滑り込みでエ
ントリーを果たしたチームで、体制を整える間もなくシーズンに突入した。そのため
望外の活躍を見せ早くから有力チームの注目株となった、カレッジを引き留めるだけ
の戦闘力と報酬を来季用意できない可能性が高い。タンデイに関しても丁度ルノ〇の
シートを失っタイミングでのオファーだったため、とりあえずの単年契約だったとい
う側面がある。そのため下手をすれば来季はドライバーを二人とも刷新しなければな
らない可能性がある。幸いチームの首脳陣はまるっと旧F1ルルーシュチームのお歴
々だ、地に足をつけて臨める2シーズン目には、長期展望でF1経験者を連れてくる
可能性が考えられる。
現状噂が上がっている現役F1ドライバーは以下の4人だ↓↓↓。

・ヴィヴィエ・ピノーリ(FRA) 現フェラ〇リ所属
・キャッシュ・サフィー(FRA) 現ティ〇ル所属
・ラモン・ゴーギャン(FRA) 現ルノ〇所属
・フィエール・ガシュレー(FRA) 現アル〇ァ・タウ〇所属

上記4名はいずれも現在、所属チームでの去就が微妙な面々だ。ピノーリは王者経験
こそないもののF1で3勝をあげている実力者。派手さはないが確かな実力を持って
いる。しかし、フェラー〇時代にチームメイトだったマルドゥークのリヴィエールと
の間に遺恨を抱えており、NeXXへ参戦してくるかは微妙なところだ。
F17勝のサフィーは所属チームのティレ〇が、運営状態の悪化から今後の継続参戦
が不透明な状況。チームの存続が難しくなればこちらに流れてくる可能性はあるが、
F1リ〇ェチームとも交渉を持っていると伝えられ、可能性としては五分五分といっ
たところか。他の二人、ゴーギャンとガシュレーについてはガジャックのNo.1シ
ート次第というところだろう。F1未勝利の二人、特にガシュレーは現在22歳と経
験の浅いドライバー。速さよりも『荒さ』がフィーチャーされがちなゴーギャンも含
め、No.1シートに信頼できるベテランがいない状態で獲得するにはリスクが高い。
そういった理由からこの4名の候補については、未だ話が進んでいないというのが実
情だ。
現状ガジャックの来季の体制については、流出が確実なカレッジは致し方ないとして
もタンデイの残留に最大限注力しつつ、2ndシートにイキの良い若手を持ってくる
というのが最大のテーマとなっている。そのため、様々な噂は囁かれているが、どれ
ひととっても不確定で、ガジャックにF1経験者が来るかどうかは不透明だ。

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スウェーデン出身のF1パイロット、ペーダーセン。「スーパースウェード」とあだ名される、アグレッシ
 ブな走りが魅力だ。ノルディックが獲得を目指しているという噂もあるがはたして・・・

そしてもうひとつ上がっている噂が、ノルディックへのT.ペーダーセンの移籍だ。
ペーダーセンも前述のサフィー同様テ〇レルに所属、チームの運営状況の悪化で来季
のシートが不透明な状態だ。ペーダーセンはスウェーデン出身のため、今季成績の伸
びないラスムッセンの代わりに来季ノルディックが起用するとの憶測があるが、現状
ノルディックチームは来季も同様のラインナップで臨むことを間もなく発表する予定
であるという。またペーダーセンもティレ〇からロー〇スへの移籍を画策しており、
NeXXへ流れてくる可能性は低い。
結果来季は新たな大物F1ドライバーの参戦は、ボナパルト以外にはなさそうだ。し
かし、大物F1ドライバーの参戦などなくとも、NeXXは既にF1に比肩する人気
とレベルを備えている。ボナパルトが加わりますます激化する、来季のタイトル争い
が今から楽しみだ。

中堅チームが注目する女性ドライバー、
              メロディ・パトリシア・ノーマンとは何者か??

来季のストーブリーグに、異彩を放つ名前が挙がっている。それがメロディ・パトリ
シア・ノーマンだ。はたしてこの人物は何者なのだろうか?
名前を聞いてお分かりいただけるだろう、この人物は女性ドライバーだ。ノーマンは
現在23歳のオーストリアアメリカ人。10歳でカートをはじめ、19歳から2年
間はフォーミュラリージョナル・アメリカに参戦。今季はインディ・ライツに参戦し
なんとシリーズ2勝をあげているという才女である。幼いころ父親につれられ観戦し
たインディ500に衝撃を受けて、レースを始めたという彼女。インディ・ライツ
戦後は上位カテゴリであるインディカー・シリーズにステップアップ予定だが、Ne
XXもいくつかのチームが獲得を狙っているという。
現在モーターレースのトップカテゴリにおいては、F1は1991年のジョバンナ・
アマティ以来、そしてインディカーでは2019年のピッパ・マン以来女性ドライバ
ーは参戦しておらず、参戦が決定すればNeXXとしては初の女性ドライバーとなる。
獲得を狙っているのはロムニ・ダキアプルトンと言われている。

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★ノーマンは今年23歳の女性ドライバー。インディライツで2勝をあげた才女だ。参戦が決まればNeXX
 初の女性ドライバー誕生となるが?

 

2ndシーズンいよいよヨーロッパラウンドを終え、今後はユーラシア大陸を縦断し
て日本へと至るアジアラウンドへと突入。北米2連戦でシーズン終了を迎える。ドラ
イバーズ選手権はバトラーとラムダが8ポイントの僅差で争う展開、チームタイトル
も各々が所属するマーキュリーとピットブルの一騎打ちの展開だ。
しかし第13戦アゼルバイジャン以降最終戦までの6戦は、うち5戦が市街地戦とい
うカレンダー。最後まで何が起こるかわからない。NeXXを取り巻く様々な事象含
め目が離せない!!
次号は第16戦日本GP終了時の「アジアラウンド号」、その時にはチャンピオンシ
ップはどのような展開になっているだろうか? こうご期待!!