☆ぽんつかのあたまんなか☆

◆ぽんつかの妄想から生まれた架空のレースカテゴリ  ・現代のF1に限界を感じたぽんつかが、F1でもない、インディでもない   フォーミュラeでもない架空のカテゴリを構想☆  ・独自開発による『すごろく式PC上ボードゲーム』としてレースを展開☆  ・それをただただ何シーズンもプレイしてセカイを構築してゆくだけの   旧究極の一人遊び☆  そのプレイ記事、レース経過・結果、シーズン総括などを載せてゆく。  それだけ!!(byケロちゃん)

Formula NeXXtream 2ndシーズン・13

3『Formula NeXXtream 2nd』
□第13戦 アゼルバイジャン バクー市街地サーキット

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 1周:6.00km
 特性:「中速」「市街地」
 ターン数:22(51周)

2ndシーズンのNeXX世界選手権もいよいよ佳境、残すところあと6戦となっ
た。欧州戦線を終えたNeXXは第13戦からはアジアラウンドへ突入、最初の舞
台はエキゾチックな街並みが特徴的なアジアと欧州の中継地アゼルバイジャンだ。
コーカサス地方カスピ海西岸に位置するアゼルバイジャンは東欧、西アジア、そ
して中東の交差点に位置し、かつては世界一の大国『旧ソビエト連邦』を構成する
一国だった。ソビエト崩壊後は独立国家として発展し、バクー油田をはじめとする
豊富な天然資源を武器に大きな経済発展を遂げてきた。最近では2016年以降F
1を継続開催してもいる。NeXXでは2シーズン目となるアゼルバイジャンGP
は、そのF1同様の市街地コースを利用して行われる。
先述の通りF1でもおなじみのコースは、1周6kmの左回りのロングトラック。
細く入り組んだ路地の多い旧市街地『イチェリ・シェヘル』がレイアウトに組み込
まれており、新市街地を使用するセクター1、3の速度域は非常に高いものの、旧
市街地区間のセクター2は非常にテクニカルな区間だ。北側のシェマハ門付近のタ
ーン8からターン11にかけてのスラロームセクションは道幅7.6mの超狭小路
で、事故の多い難所となっている。セクター1、3とセクター2ではコース特性が
全く違うため、最高速とダウンフォース量、そして回頭性それぞれにおいてセッテ
ィングに丁度良い妥協点を見出す必要があり、各チームは頭を悩ませる。
『バクー』とはペルシャ語で『風の街』を意味し、走行に影響を与えるほどの強風
が吹くこともある。F1では予選から番狂わせが起こることが有名な、危険なサー
キットである。
昨季はこのレースでNeXXデビューとなったエヴァー・グラハムのデリック・ワ
ーノック(のちクラークソンに移籍)が、予選でいきなりPPを獲得。ワーノック
は2位表彰台にあがり、ピットブルのラムダが制したが今季はどうなるか? 選手
権はここまでラムダがリードしているが、前戦ルーマニアでのバトラーの優勝でい
まだ行方はわからない状態だ。またピットブル、クラークソン2チームがここアゼ
ルバイジャンからNo.2ドライバーを交代させており、フランツ・ボナパルト
そしてリンド・ソリスの二人がNeXXデビューを迎える。さらにはヨコスカが新
ハードタイヤを持ち込んでいたりと、終盤戦へ向けて様々な動きのあるNeXX。
はたしてここアゼルバイジャンで、タイトル戦線の流れはどちらに傾くか? しか
しレースは予想外の展開となる!?


<予選>
予選結果は以下の通り↓↓↓

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セッション別リザルト↓↓↓

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予選落ち(DNQ)↓↓↓

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PP:ケリー・ラスムッセン(ノルディック)
昨季は最後までタイトルを争いながら、今季ここまで脇役に甘んじていたノルディ
ックのラスムッセンがようやく今季初PP、通算3度目のPPを獲得した。トップ
2には大きく水をあけられているものの、まだまだ逆転可能なポイント差。ここか
らどういった追撃を見せるか。フロントローを分けたのは日本の日向。全セッショ
ン通じて好タイムをマークし、『ストリートマスター』の走りを存分に見せつけた。
3番手にリヴィエール、そして4番手ラ・ポルタと、ストリートサーキットの得意
な面々が上位を独占した。3列目6番手には今季苦戦の続くゲラ、今季ようやく3
度目のシングルグリッドだ。そしてここ2戦連続入賞で復調気配のリンドホルムが
8番手、遅まきながら復調をアピールした。9番手シエナ、10番手ヴィックスと
中堅勢が大きく躍進。特にルーキーのヴィックスは後半戦に入り絶好調、前戦ルー
マニアこそ予選落ちを喫したものの、獲得ポイントではチームメイトのカブロンを
大きく上回っており、今回も期待がかかる。
今回NeXXデビューとなるクラークソンのソリスが11番手、そして前戦出場停
止のペナルティをうけた宋の代役出走となるチャイナドラゴンのエルドラードが1
4番手と健闘。特に英国期待の逸材ソリスは、期待にたがわぬ速さを見せつけた。
対して前評判が高かっただけに期待はずれな結果となったのがピットブルのボナパ
ルト、18番手からのスタートとなった。ただピットブルはここバクーでは苦戦し
ており、エースのラムダはさらに後方23番手に沈んだ。またラムダとタイトルを
争うバトラーも20番手に沈んでおり、タイトル戦線に大きな影を落とす結果とな
った。
今回の予選落ちはポルボローネ、バロン、タンデイ、カジワラの4人。今季1勝を
あげているポルボローネも予選落ちを喫する難コース、『ストリートファイター
の異名をとるカジワラも例外ではなかった。カジワラは依然参戦ドライバーで唯一
のノ―ポイント状態が続いており、来季のシート確保には大きなマイナスとるだ
ろう。


<決勝レース>
乾燥した気候のため降雨の不安はなし、そして気温が上がらなければタイヤに対す
る負担も大きなコースではない。そのためヨコスカは上位勢がハードを選択、1ス
トップ作戦をとる。そしてヴァシュロン勢もピットブル勢やバトラー、フィリオな
どタイヤマネジメントに自信のある連中は1ストップ作戦をチョイスした。しかし
一部のヴァシュロン勢はソフトを選択、マルケーナスやシエナラスムッセンなど
はヴァシュロンソフトのグリップ力を活かした2ストップ作戦を企図、珍しくハー
ドとソフトのチョイスは5:5に分かれた。


<タイヤチョイス>
◆HARD
<ヴァシュロン>      <ヨコスカ>
N.ラムダ        A.カブロン 
M.ボナパルト       T.ヴィックス 
A.バトラー        D.ファング
Z.ゲラ            日向 俊郎 
M.ハイデンフェルド   C.エルドラード 
A.フィリオ        J.セプター
A.ロッソ                 
J.グーデリアン 
J.カレッジ 


◆SOFT
<ヴァシュロン>      <ヨコスカ>
K.マルケーナス      A.バーンズ
S.シエナ         J.チャップマン
A.ファーシマス      F.デ・ランジェリス
K.ラスムッセン      L.ソリス
A.ラ・ポルタ       
D.リンドホルム            
B.リヴィエール

=ユーズドタイヤ


ひさびさのPPスタートとなったラスムッセンが良いスタート、日向も追随するが
今季初優勝を狙うラスムッセンのスタートが上回る。そして4番手スタートのラ・
ポルタが3番手リヴィエールをかわして前に出る。リヴィエールはマルケーナスに
もかわされ5番手後退、痛恨のスタートミスだ。
後方では大きな混乱なくスタートしたかに見えたが、23番手スタートのラムダに
トラブル発生。久々に後方の大集団からスタートしたラムダは、前のカブロンのリ
アウィングに左フロントタイヤを切られ軽いパンクチャ状態に。ポイントリーダー
のラムダにとっては、踏んだり蹴ったりのレースになってしまった。

トップのラスムッセンは快調に飛ばし、日向を徐々に引き離しにかかる。ラスムッ
センに置いて行かれ始める日向は、後ろのラ・ポルタにも迫られる。ソフトタイヤ
でスタートしたヴァシュロン勢とのレースペースの差はいかんともしがたく、日向
はやむなく序盤2ターンで2位をラ・ポルタに譲る。
日向はその後もマルケーナス、リヴィエールと、2ストップのヴァシュロンソフト
勢に相次いでかわされる。しかしハードで1ストップ作戦の日向にとってはある意
味想定内だ。ここで早くもアクシデント発生、14番手スタートのエルドラードが
コース脇にマシンを停めてリタイヤしてしまったのだ。電気系のトラブルでのリタ
イヤとなったエルドラード、これによりレースは早くも最初のセーフティカー出動
のタイミングを迎える。
ペナルティのため出場停止の宋昇龍の代役出走となったエルドラード、初出走とな
った前回は予選落ちを喫したが今回は堂々の14番手通過だっただけに、非常に残
念な結果となってしまった。

スタートでタイヤに軽いダメージを負ったラムダが、このタイミングに乗じてタイ
ヤ交換。選手権を争うラムダとしては、非常に苦しい展開だ。
レースは4ターン目にリスタート。このリスタートでトップのラスムッセンが痛恨
のスタートミス、2番手のラ・ポルタに前へ行かれてしまう。トップに立ってから
は快調に飛ばすラ・ポルタ、ラスムッセンもマージン1差で追いかける。3番手以
降は接戦、早くもタイヤにガケが来ているリヴィエールにマルケーナスが仕掛ける
も、リヴィエールも必至でブロック。そして前のバトルのあおりを食った日向が、
後ろのリンドホルムに前に行かれてしまう。中団ではチャップマンがヴィックスを
かわして9番手浮上。そんな中後方ではフィリオが単独でスピンを喫しリタイヤ、
フィリオはエスケープにマシンを停めてしまう。僚友ラ・ポルタがトップを快走し
ていただけに、残念なリタイヤとなった。

★5ターン終了時のトップ10
 1.アイウトン・フィリップス・ラ・ポルタ
 2.ケリー・ラスムッセン
 3.ビル・リヴィエール
 4.カーティス・マルケーナス
 5.デイヴィス・リンドホルム
 6.日向 俊郎
 7.ゾルタン・ゲラ
 8.スティラノ・シエナ
 9.リンド・ソリス
10.ジョンブル・チャップマン

トップのラ・ポルタはペースが良い。市街地が大得意のラ・ポルタ、ソフトタイヤ
の利点を活かして快調に飛ばす。追いかける2番手ラスムッセン、3番手リヴィエ
ールはラ・ポルタのペースについていけず、徐々に差が拡がっていゆく。また3番
手リヴィエールはタイヤを酷使しすぎて早くもガケが到来、後ろのマルケーナスに
つつかれていた。しかしそんなマルケーナスも1セット目のソフトは既に限界が近
く後ろのリンドホルム、そして序盤に追抜いていた日向に抜き返されてしまう。

ヴァシュロンのソフト勢が1度目のピットストップのタイミングを迎えようという
ところで、後方でアクシデント発生。8番手を争っていたシエナと、今回がNeX
Xデビュー戦となるソリスが接触。後続のチャッップマンを巻き込んで道幅の狭い
セクター2のコースをふさいでしまい、早くも2度目のセーフティカーが出動する。

このタイミングで待ってましたとばかり、ヴァシュロンソフト勢がタイヤ交換のた
めピットイン。ラ・ポルタをはじめとするトップ4は全車1回目のタイヤ交換をす
ませた。しかしラ・ポルタは2セット目もソフトを選択、他の面々はユーズドハー
ドを選択した。このタイヤチョイスがどう出るか?
そんな中トラブルに見舞われたのがラスムッセンだ。ユーズドハードへ繋ぐ予定の
ピットインだったが、なんとチームがソフトタイヤを用意して待機していたのだ。この
チームの痛恨のミスでラスムッセンは9番手まで後退してしまう。
接触したシエナ、ソリス、チャップマンの3台もピットイン。シエナとチャップマ
ンはタイヤ交換の他軽い応急処置のみでピットアウトも、フロントに大きなダメー
ジを負ったソリスはノーズ交換のため最後尾まで落ちてしまう。この事故の当事者
認定されてしまったソリスは、後に次戦5グリッド降格のペナルティを下されるこ
とになる。予選では速さの片鱗を見せたが決勝でNeXXの洗礼を浴びてしまった。

これでトップに立ったのが、ハードタイヤでの1ストップ作戦を採るとみられる日
向。2番手には同じく1ストップであろう、ハード勢のゲラが立つ。タイトル争い
の伏兵が引っ張る展開でセーフティカーは7ターン目にピットに戻り、8ターン目
レースはリスタートする。

無難にリスタートを決めた日向、ゲラはやや立ち遅れた。3番手のラ・ポルタがリ
スタートをうまく決め、ゲラの前2番手に浮上する。4番手にはこれまた1ストッ
プ予定のヴィックス、その後ろにヴァシュロンのソフト勢が続いた。
後方では接触でマシンにややダメージを負ったシエナが13番手までポジションダ
ウン。かわりに12番手に上がってきたのが選手権2位のバトラーだ。19番手ス
タートのバトラーはハードタイヤでスタート、セーフティカーを利してタイヤライ
フを温存しながら上位を目指す作戦。この時点ですでに、ポイント圏内目前まで迫
っていた。一方のラムダは、チームメイトのボナパルト共々決勝でも大苦戦。21
番手でもがいていた。

前が開けたトップの日向はペースアップ、しかし2セット目もソフトへ繋いだラ・
ポルタが同様のハイペースで日向を追う。後続はそろってハードへ繋いだ面々、今
はリスクを冒さず様子見の構えだ。そして9ターン目、接触でマシンにダメージを
負ったシエナがピットイン、マシンを止めそのままリタイヤした。リアサスペンシ
ョンにダメージがあり、バイブレーションでまともに走れなくなってしまったのだ。
今季予選では5度シングルグリッドを記録、第11戦チェコではPPも獲得したシ
エナだが、決勝ではなかなか結果につながらす苦しいレースが続く。
そして後方ではまたも接触、15番手争いのファングとファーシマスだ。幸い大き
な事故ではなかったため2台はすぐにレース復帰、しかしそれぞれ順位を大きく落
としてしまった。ランキング3位のファングはイライラする展開が続く。

10ターン目に入っても日向とラ・ポルタの、ハイペースでの鬼ごっこは変わらず。
そして後ろでは4番手ヴィックスもペースアップ。ややペースの上がらないゲラを
抜いて3番手に浮上してきた。ガジャックのカレッジが『驚異の新人』と騒がれる
今季だが、昨季終盤戦にデビューしたヴィックスも実質今季がルーキーイヤー。カ
レッジと遜色ない活躍で初の表彰台を射程圏にとらえた。
そして中盤にさしかかったレース、タイトル争いの主役の一人バトラーが、ついに
10番手まで浮上してきた。

11ターン目、さすがにハードでハイペースで飛ばしてきた日向のペースが落ち始
める。2番手のラ・ポルタはぐんぐんと差を詰めてくる。そしてこちらもハードタ
イヤが限界に達していたゲラがついにピットイン。新品ハードに繋いだゲラはやは
り1ストップ、チームも会心の作業でコースに送り出す。
続いて12ターン目にはついに、トップの日向がピットイン。こちらもユーズドか
ら新品ハードに交換し1ストップで走り切る構え。このところピット作業でミスが
目立ったトライアンフだったが、今回は無難な作業で日向を送り出す。その間アウ
トラップで猛プッシュしていたゲラ、前を行くリヴィエールを、タイヤの温まり切
っていない日向、そしてリンドホルムを次々とオーバーテイク。一気に3番手まで
浮上。表彰台圏内に復帰する。そして13ターン目には2番手のヴィックスが、こ
ちらも新品ハードへ繋ぐ最初で最後のピットイン。これによりゲラは2番手まで再
浮上する。

トップのラポルタはソフトタイヤのハイグリップをいかして独走態勢。その後ろで
はタイヤの温まった日向の猛プッシュが始まった。いっときゲラにも前に行かれ5
番手まで落ちた日向だが、ここにきてぐんぐんペースアップ。14ターン目にはゲ
ラに追いつきオーバーテイク、2番手まで浮上する。そしてタイヤ交換を済ませた
ヴィックスもペースアップ、リンドホルムをかわして4番手復帰だ。ヨコスカの新
ハードタイヤは、思いのほか決勝レースでも好パフォーマンスを見せている。
15ターン目、満を持してラ・ポルタ最後のピットイン。日向とはマージン4差で
ピットインし、最後のスティントはユーズドハードに繋ぐ。その間に日向はぐんぐ
んラ・ポルタとの差を詰める。お互いもうピットインは無い、はたしてどちらが前
に出るか?

間一髪、日向が1コーナーを立ち上がったと当時にラ・ポルタがピットアウトしラ
・ポルタが日向の前、トップでピットアウト。終盤戦はトップ2、そして3番手の
ゲラ、4番手ヴィックスと、上位勢は全てハードタイヤでのラストスティント。レ
―スは終盤戦、ここからどう展開するか。

★15ターン終了時のトップ10
 1.アイウトン・フィリップス・ラ・ポルタ
 2.日向 俊郎
 3.ゾルタン・ゲラ
 4.トゥーリ・ヴィックス 
 5.ケリー・ラスムッセン
 6.デイヴィス・リンドホルム
 7.カーティス・マルケーナス
 8.ビル・リヴィエール
 9.ジャッキー・グーデリアン
10.ミック・ハイデンフェルド

ラ・ポルタのピットアウト時は日向と僅差だったものの、プッシュし続けた日向の
方はややタイヤがタレ気味。前に出られてしまった側の日向は、徐々にラ・ポルタ
に引き離されてゆく。また3番手ゲラのペースも上がらない。初表彰台を狙う4番
手のヴィックスが徐々に差を詰めてくる。5番手には2ストップで最後のスティン
トをソフトで戦うラスムッセン。表彰台圏を争うバトルはレース終盤にきてにわか
に白熱してきた。
後方ではバトラーが着々とポジションアップ、バトラーと同じく1ストップのヴァ
シュロン勢ハイデンフェルドをかわして8番手まで浮上する。一方のラムダは14
番手、バトラーとしてはラムダとのポイント差を詰めるためなんとしても前へ行き
たいところ。

18ターン目、ファングがピットでマシンを止める。序盤のファーシマスとの接触
でボディワークにダメージを負ったファング、結局思うようにペースを上げられず
残念なリタイヤとなった。またラムダは中団で思うようにペースを上げられず13
番手を走行。前のグーデリアンを直線でかわせず、逆に後ろから猛プッシュしてき
たバーンズにグーデリアンごとかわされてしまう。バーンズ、中段に沈むも2台抜
きの離れ業だ。表彰台圏争いはここにきてラスムッセンがスパート。ヴィックス、
ゲラを直線で抜き3番手に浮上する。最後に表彰台圏内にいるのははたして誰か?

後方ではチャイナドラゴンのセプターが良い走りを見せる。24番手と後方からの
スタートで着々とポジションアップ。19ターン目には11位まで浮上、久々の入
賞圏内まであとひとつというところまで来ていた。しかし20ターン目、なんとそ
のセプターが単独スピン。せっかく入賞圏内目前まで迫りながら、自らのミスで大
きくポジションを落としてしまった。セプターはこのスピンでフロアを痛めており
順位の挽回はできず。最終的には16番手フィニッシュとなった。来季の契約が微
妙と言われているだけに、結果を出したかったが叶わなかった。

21ターン、レースはこのターン含めあと1ターン。ラポルタはここでさらにもう
1段階ギアをあげる。2セット目のハードもタレてきてペースが上がらない日向と
の差をマージン3まで拡げる。初優勝は目前に迫った。
そして3番手争いはゲラ、ヴィックスが相次いでラスムッセンをかわしゲラは3番
手、ヴィックスは4番手復帰。ラスムッセンは最後の踏ん張りどころでタイヤのガ
ケを迎えていた。

入賞圏内8位まで浮上したバトラーは、リヴィエールの最後の踏ん張りにあい9位
後退。なんとしてもポイントを加算したいバトラーは無理をしない。ラムダが未だ
ポイント圏外にいることを計算し、リスクマネジメントをしつつ走る。かたやリヴ
ィエールは途中マシンの回生機構に、回生効率低下のトラブルが発生。ややペース
を落とさざる追えず10位まで後退したが、勝負どころまで回生エネルギーを温存。
ここにきて一機に放出し、ハイデンフェルドとバトラーをかわして7番手に浮上し
た。一方ラムダは相変わらずグーデリアンに前をふさがれており、入賞圏内への道
を閉ざされたままだ。

最終的にレースはマージン3でトップを守り切ったラ・ポルタがNeXX初優勝。
所属チームSLOにもNeXX初優勝をもたらした。
2位にはハードタイヤで1ストップ作戦をとった日向、そして3位には最後までポ
ジションを守り切ったゲラが入り今季初表彰台ゲット。ヴィックスは惜しくも初表
彰台を逃すも4位フィニッシュ。1ストップ勢が2-3-4位を占めた。
5位にはラスムッセン、PPを獲得しながらピット作業のトラブルでポジションを
大きく落としたが、なんとか5位までリカバリーした。6位にはマルケーナス、7
位はリンドホルム。開幕から絶不調だったリンドホルムだったが、これで3戦連続
の入賞だ。8位は回生機構にトラブルを抱えながら走ったリヴィエール、そして選
手権を争うバトラーがなんとか9位に入り、10位にはハイデンフェルド。
予選から同僚のボナパルト共々大苦戦だったピットブルのラムダ、選手権未だトッ
プだが今レースは12位で痛恨のノーポイント。期待されたボナパルト共々下位に
沈んだ。

選手権はこれで再びポイント差1ケタの大接戦になった。144ポイントのラムダ
と138ポイントバトラーのポイント差はわずか6、そして3位ファングが107
ポイントで続く。更にその後ろも僅差続きだ。4位にはファングと7ポイント差の
100ポイントで日向が続き、5位のラスムッセンは96ポイントで日向と4ポイ
ント差だ。NeXXは1レースあたりPP3ポイント、FL2ポイント、優勝25
ポイントが与えられ、パーフェクトウィン達成で1レース最大30ポイントの獲得
が可能だ。計算上の可能性論は抜きにしても、現実的にはまだまだ名前の挙がった
上位5名には可能性がある。
チームタイトルは相変わらず2トップ状態だが、こちらも大接戦だ、トップのピッ
トブルと2位マーキュリーの差はわずかに10ポイント、今回ノーポイントに終わ
ったピットブルに対してマーキュリーはW入賞を果たし、ピットブルの連覇阻止に
向けて終盤の攻勢に出た格好だ。


最終リザルト↓↓↓

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Winner:アイウトン・フィリップス・ラ・ポルタ(SLO)

ラップチャート↓↓↓

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ドライバーズランキング↓↓↓

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チーム・マニュファクチャラーランキング↓↓↓

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次戦はいよいよ本格的に東アジアラウンドに突入。第14戦の舞台はタイGPだ。
猛暑に見舞われた昨年は、タイトルを争うラムダとバトラーがともにリタイヤし、
ファングがシーズン2勝目を挙げたタイGP。
今季はここにきて選手権の主役二人がそろってお疲れ気味で、リヴィエール、日向、
そして今回のラ・ポルタと伏兵が元気だが、果たして今季はどうなるか? 
第16戦日本GPまであと少しと迫ったNeXX。こうご期待!!