☆ぽんつかのあたまんなか☆

◆ぽんつかの妄想から生まれた架空のレースカテゴリ  ・現代のF1に限界を感じたぽんつかが、F1でもない、インディでもない   フォーミュラeでもない架空のカテゴリを構想☆  ・独自開発による『すごろく式PC上ボードゲーム』としてレースを展開☆  ・それをただただ何シーズンもプレイしてセカイを構築してゆくだけの   旧究極の一人遊び☆  そのプレイ記事、レース経過・結果、シーズン総括などを載せてゆく。  それだけ!!(byケロちゃん)

Formula NeXXtream 2ndシーズン・16

『Formula NeXXtream 2nd』
□第16戦 日本 小樽市街地サーキット

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 1周:3.65km
 特性:「中速」「市街地」
 ターン数:28(88周)

全18戦の選手権もいよいよ第16戦、今戦を含んで残り3戦となった。ラムダと
バトラーの二人に絞られた感のあるタイトル戦線だが、トップのラムダのリードは
僅かに9ポイント。今季も大接戦の状態で佳境を迎えたNeXX。舞台はいよいよ
アジアラウンドの最終地点、日本だ。
昨季は北海道は十勝モータースピードウェイで行われた日本GPだが、今季はなん
と北海道屈指の観光都市『小樽』の市街地で行われる。日本初の「公道での世界選
手権」レース開催となる。日本での公道レース開催は以前から構想としてあったも
のの行政、警察等の理解を得られず、立ち上がってはとん挫を繰り返してきた。し
かし2020年9月20日に島根県江津市で国内初の公道でのカートレースが開催
され、それ以降再び日本のレースファンや関係者の間で、世界的なモーターレース
を日本の公道で開催したいという機運が高まりを見せた。今回の『小樽GP』実現
は、NeXXに参戦するトライアンフ・チーム関係者、そして小樽市ひいては北海
道が一丸となった結果だ。
小樽GP構想はそもそも、日本でF1ブームが起きていた1990年代中頃まで遡
る。そして2007年には北米最高峰レースであるCART誘致の一歩手前まで行
きながら、警察機構と折り合いがつかず計画はとん挫。当時様々開催地候補は上が
っていた中で、最も実現に近かった小樽GP構想がとん挫したことにより、日本の
公道レース気運は急速にしぼんだ。しかし今回江津のカートレース開催に触発され
トライアンフチームの山本つかさオーナーが中心となり、かつての小樽GP関係
者や自治体関係者にわたりをつけ、眠っていた夢構想を掘り起こしたのだ。
コースは中高速レイアウト。小樽運河沿いの倉庫群を横目に走る幹線道路をメイン
に構成され、途中3か所に中央分離帯を利用したレーンチェンジシケインを設置。
前半区間は大きな通りをメインに構成されるため速度域も比較的高い。しかしスシ
ストリート(寿司屋街)以降の後半区間はコースの最小幅7.2mの超狭小区間
歴史的建築や観光名所が林立する区間は一つのミスも許されないシビアなセクショ
ンだ。
日本GPが公道レースになったことで、今季のラスト4戦は全て市街地戦となった
NeXX世界選手権。冒頭で述べた通りポイントリーダーのラムダが2位バトラー
に対して保持するアドバンテージはわずか9ポイント。今季も最後まで行方の読め
ない選手権、レース終了後には一体どのような展開になっているだろうか?


<予選>(太字)
予選結果は以下の通り↓↓↓

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セッション別リザルト↓↓↓

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予選落ち(DNQ)↓↓↓

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PP:ファン・カレッジ(ガジャック)

秋深まる北海道が舞台だが、予選セッション当日は薄曇り。小雨がパラつくセミ
ェットでの予選セッションとなった。そんな中PPを獲得したのが、なんとガジャ
ックのカレッジ。これまでも第2戦インドネシアでの大雨の予選で4番手、またウ
ェットレースとなった第10戦スウェーデンで2位表彰台など、雨で抜群の速さを
見せてきたスーパールーキーが、雨の市街地という難しい条件でNeXX初PPを
獲得した。フロントローに並んだのは開幕戦の覇者ロッソ、後半に入って不調の色
濃いが巻き返しを期す。3番手には昨年の活躍ぶりが鳴りを潜めこちらも不調気味
のサントス・フィリオ。しかしフィリオも雨の市街地は大得意、久々にいい位置か
らのスタートだ。4番手にはヨコスカの新ハードタイヤ投入後復調著しいセプター
がつけた。そして雨の市街とといえばバトラーだが、今回は3列目5番手に控えた。
7番手にはラ・ポルタ、地元期待の日向が8番手につけ、ここまでレギュラードラ
イバー中唯一ノーポイントに終わっているカジワラが9番手と躍進。チームの地元
で発奮だ。
ポイントリーダーのラムダは11番手から、その横には宋昇龍が良い位置だ。一方
でファングが17番手に沈む。雨も市街地も得意のはずの彼だが、後半戦の不調ぶ
りは顕著だ。ランキング3位のラスムッセンも18番手と、ここ2戦予選では中団
より後ろに沈む。またここまで望外の活躍を見せてきた新鋭マルドゥークの2台も
グーデリアン16番手、リヴィエールは23番手と停滞。さらにピットブルのもう
1台ボナパルトが22番手、雨が嫌いだと公言するボナパルトは後方に沈んだ。
今回の予選落ちはポルボローネシエナ、カブロン、タンデイの4台。日本でもフ
ァンの多いリナルディだが揃って予選落ち、地元日本のカムイ勢はトラアンフのみ
となった。またカブロンは来季の契約更新がまだとの噂、今季の戦績でも同僚のヴ
ィックスを下回り去就への影響が心配される。


<決勝レース>
小雨がぱらついた予選とはうって変わって決勝は快晴、高く澄み切った秋の青空の
もとレースは行われた。予選がウェットセッションだったため、予選使用タイヤの
決勝での使用義務はなし。全車が新品タイヤを履いてのスタートとなったが、新コ
ースでのレース、そしてFP、予選とあまりドライコンディションで走れていなか
った各チーム。路面とタイヤについてのデータが少ないため、ヴァシュロン勢のほ
とんどがハードでスタートした。逆にヨコスカ勢はハードとソフト半々に分かれた。


<タイヤチョイス>
◆HARD
<ヴァシュロン>      <ヨコスカ>
N.ラムダ         日向 俊郎
K.マルケーナス      F.デ・ランジェリス
Z.ゲラ          T.ヴィックス
A.ファーシマス      D.ファング
K.ラスムッセン      宋 昇龍
M.ハイデンフェルド
A.ラ・ポルタ
A.ロッソ
D.リンドホルム
B.リヴィエール
J.グーデリアン
J.カレッジ  

   
◆SOFT
<ヴァシュロン>      <ヨコスカ>
M.ボナパルト       A.バーンズ
A.バトラー        J.バロン
A.フィリオ        J.カジワラ
              J.チャップマン
              L.ソリス
              J.セプター 
=ユーズドタイヤ

レースはフロントローの2台が良いスタート、カレッジ、ロッソが飛び出す。一方
3番手のサントス・フィリオがやや立ち遅れ、セプターのスタートが良い。しかし
その後ろのバトラーが大きく飛び出し、前の2台をかわして3番手に浮上する。
中団では9番手スタートのカジワラが日向の前、8番手に浮上。これまでのシーズ
ンを通して全く良いところのなかったカジワラだが、チームの地元でエースの日向
にライバル意識をむき出しにする。後方ではラムダがポジションを1つアップ、他
は大きな混乱なくスタート。

ハードタイヤスタートのカレッジだが快調に飛ばす。逆に同じハード勢のロッソは
やや水をあけられはじめる。カレッジのストリートでの速さはホンモノだ。バトラ
ー、セプターはロッソと共に2番手集団を形成する。5番手に後退したサントス・
フィリオはやや遅れ始めた。
後続はややサントス・フィリオにフタをされる格好に。6番手のマルケーナスがサ
ントス・フィリオの前をうかがうが抜けない。7番手のラ・ポルタもマルケーナス
を煽る。そんな中8番手のカジワラが、ラ・ポルタの一瞬のスキをついて7番手浮
上。ここまで唯一ノーポイントのレギュラードライバー、カジワラが躍動する。

その後ろ10番手のチャップマンがゆるゆるとピットイン、マシンを止めたチャッ
プマンはそのままマシンを降りガレージに引っ込んでしまった。回生機構にトラブ
ルを抱えパワーロストが大きく、僅か2ターンでリタイヤ。チャップマンは実に今
季これで9度目のリタイヤ。
また後方では16番手のファングにもトラブルが起きていた。DRS制御に不具合
が発生。ストレートでマックススピードが出ず、ラスムッセンにかわされてゆく。

カレッジは快調にトップをゆくが、ロッソも踏みとどまり離されずに追走する。3
番手バトラーまではほぼ同ペース、少し空いて4番手セプター、更に少し空いてサ
ントス・フィリオが5番手追走。後続もマルケーナス、カジワラ、ラ・ポルタと数
珠繋ぎの体制。
ここで中段でアクシデント発生。久々に12番手といいところからスタートした9
番手の宋昇龍だが、ラ・ポルタにオーバーテイクを仕掛けて接触。ラ・ポルタの横
っ腹に突っ込んだ宋は、フロントを破損して大きく後退してしまう。そして宋の後
ろにいたポイントリーダーのラムダもあおりを受けてしまう。前方の事故を避けよ
うとしたラムダは、アウト側のウォールにマシンをヒット。こちらもフロントを破
損する。ポイントリーダーのラムダにとっては痛恨のもらい事故だ。はたしてこれ
が選手権にどう影響するか?

さらに前方では6番手のマルケーナスが単独スピンを喫しウォールにクラッシュ。
同時に2か所で事故発生となり、セーフティカーが出動。トップのカレッジはペー
スアップし後続を引き離し始めた矢先、カレッジにとっては水を差すセーフティカ
ーとなってしまった。

★5ターン終了時のトップ10
 1.ファン・カレッジ
 2.アレックス・バトラー
 3.ジョリー・セプター
 4.アレンザンダー・ロッソ
 5.アンドレアス・サントス・フィリオ
 6.ジョー・S・カジワラ
 7.日向 俊郎
 8.アイウトン・フィリップス・ラ・ポルタ
 9.宋 昇龍
10.ジェストン・バロン

セーフティカー出動中ピットオープンの6ターン目、ラ・ポルタに接触した宋、そ
してアクシデントに巻き込まれたラムダがピットイン。宋はタイヤとフロントセク
セクションを、ラムダはタイヤ好交換せずフロントのみ交換し出てゆく。これで宋
は23番手、ラムダは最後尾24番手まで転落。ポイントリーダーとして臨むこの
終盤戦、ラムダにとっては最悪の展開となった。
一方宋に突っ込まれたラ・ポルタはステイアウト。サイドポンツーンに穴が開いた
状態だが、このまま行けるところまで行く腹積もりか。

レースは7ターン目にリスタート。ここまで快調にトップで飛ばしていたカレッジ
だったが、タイヤが冷えたかダッシュがつかない。バトラーが並びかけるがカレッ
ジもけん制。その隙に3番手セプターがバトラーをかわして2番手に立つ。さらに
後ろのロッソにも並ばれるが、バトラーはこれはなんとか防御。3番手を死守する。
ラムダが最後尾に落ちたレース、バトラーも落とすわけにはいかない。
後ろでは相変わらずトライアンフの2台が鍔迫り合い、後ろからつついてくる日向
を前のカジワラがすんでの所でいなす。後方では9番手のバロンがスタートミス、
13番手まで転落してしまった。

リスタート後もカレッジのペースは良い、しかしセプターも同じペースで追走する。
赤いマシンが久々にトップグループで躍動する。逆にバトラーはリスタート後のペ
―スがあまり良くない。後ろのロッソがバトラーをかわし3番手浮上、バトラーは
4番手に後退してしまう。
後方ではランキング3位のラスムッセンが猛チャージ、18番手スタートだったが
スタートでポジションを4つあげ快調なペースで前を追い落とし、この時点でなん
と8番手まで浮上していた。

9ターン目トップのカレッジのペースがガクッと落ちてきた、どうやらタイヤにガ
ケが来たようだ。しかしソフトを引っ張ってきたセプターもややタイヤがキツい、
ペースのいいロッソがセプターをかわして2番手に上がる。さらにバトラーもセプ
ターの前をうかがう。どうやらセプターの方がタイヤに限界が来たようだ。10タ
ーン目にはソフト勢が続々ピットインしてくる。

まずは3番手のバトラー、ソフトからハードへと繋ぐ。後続も含め3~6番手が全
員ピットイン、セプター、サントス・フィリオ、カジワラはソフトから2セット目
もソフトへ繋ぐ。ピット作業はチャイナドラゴンが速い、セプターは4番手、後続
はバトラー6番手、サントス・フィリオ8番手、カジワラが10番手復帰で、ピッ
ト作業でセプターがバトラー逆転。再びバトラーの前に出た。

トップのカレッジは、ペースは落ちたもののまだ1セット目を引っ張っている。後
続が続々ピットインし、直接2番手で追うロッソも同じくタイヤにガケが来て、カ
レッジを追えずにいる。3番手に立ったラ・ポルタも、先ほどの接触のダメージか
思うようにペースが上がらない。今のところ状況はカレッジに味方している、初優
勝を視界にとらえ始めたか。
2セット目もソフトに繋いだセプター、フレッシュソフトでペースアップしラ・ポ
ルタのすぐ後ろに迫る。11ターン目にはセプター、そしてバトラーがラ・ポルタ
をかわし、それぞれ3番手、4番手にポジションを回復。カレッジはいつ1回目の
ピットストップに踏み切るか。

トップのカレッジは12ターン目に最初のピットイン。2セット目もハードへ繋ぎ
3番手でコース復帰。トップはロッソ、ロッソはどこまで引っ張るのか。一方ガジ
ャックチームは会心の作業でカレッジをコースに送り出したが、1回目のストップ
を終えたセプターは既にカレッジの前にいた。このままいけばセプターの3セット
目はハードが濃厚、カレッジはおそらく3セット目にソフトを持ってくるはず。そ
れぞれが2度のタイヤ交換を終えた時点で、果たしてどちらが前にいるだろうか?

トップのロッソは13ターン目もステイアウト、行けるだけ行ってのオーバーカッ
ト狙い。タイヤは限界のはずだが、フレッシュソフトのセプターとの差を詰めさせ
ない。一方1回目のタイヤ交換をすませたカレッジは、ソフトを履いた前のセプタ
ーを追えない。初優勝の線は怪しくなってきた。
4番手のバトラーもハードでペースが上がらない、好調サントス・フィリオに先行
を許してしまう。ラムダがポイント圏外にいる現状では、バトラーも無理はしない。
それにしても今回のサントス・フィリオは乗れている。

乗れているといえば6番手争い、前を行く日向をカジワラがつつく。二人の喧々諤
々のバトルは続く。そしてここで、ファングがゆるゆるとピットに戻り、マシンを
降りてしまった。DRSにトラブルを抱え12番手を走行していたファングだった
が、チームの指示を無視して自主的にリタイヤしてしまったのだ。もう少しでポイ
ント圏内だっただけに、クラークソンオーナーはおかんむり。ファングはまたも、
ペースの上がらない現状、そして後半戦の不調に苛立ち戦意喪失。チームが最も恐
れていたファングの「プッツン癖」が出てしまった。
そんな中でもトップのロッソはまだステイアウト、もう14ターン経過だ。いった
いいつまで引っ張るつもりか。

と15ターン目、ついにトップのロッソがピットイン。ロッソの2セット目はソフ
トだ。これでトップに立ったのはセプター、クルーがやや作業に手間取ったロッソ
はサントス・フィリオの後ろ4番手でコース復帰だ。
中段ではカジワラがここにきてファステストラップを記録。ペースの上がらないバ
トラーをかわして5番手に浮上する。カジワラは間違いなく今季一のパフォーマン
ス、やればできるドライバーなのだが・・・。
後方では16番手のラムダが1回目のピットイン、ハードからハードに繋ぐ。序盤
接触で最後尾に落ちたラムダは、1ストップ作戦をチョイスだ。どこまで浮上で
きるか。

★15ターン終了時のトップ10
 1.ジョリー・セプター 
 2.ファン・カレッジ
 3.アンドレアス・サントス・フィリオ
 4.アレンザンダー・ロッソ
 5.ジョー・S・カジワラ
 6.アレックス・バトラー
 7.アレン・バーンズ
 8.アイウトン・フィリップス・ラ・ポルタ
 9.ケリー・ラスムッセン
10.日向 俊郎

トップに立ったセプターは俄然ペースが良い。2番手カレッジとの差をぐんぐん引
き離しにかかる。ペースの上がらないカレッジは、サントス・フィリオにもかわさ
れ3番手後退。さらに追い上げてきたロッソにもかわされ4番手、どんどんと後退
していってしまう。カレッジがレースを盛り上げたのもここまでだった。
後方では10番手日向が、こちらもようやく1回目のピットイン。ハードからハー
ドへ繋いだ。日向も1ストップ作戦だ。
トップのセプターは相変わらずのハイペース、しかし2番手サントス・フィリオも
離されずについていく。だが3番手のロッソも速い、サントス・フィリオをかわし
2番手に。トップ3のペースはやや異次元だ。

後方では8番手のラ・ポルタに異常発生、ミッションにトラブルを抱えややペース
が落ちていた。序盤の接触がミッションにダメージを与えていたようだ。そんなラ
・ポルタをラスムッセンがかわし8番手に浮上する。
そしてさらに後方でトラブル発生。16番手走行中のヴィックスがマシン後方から
大量の白煙を上げストップしてしまった。ミッションがブローアップしてしまった
ようだ。これによりレースは2度目のセーフティカー出動、セプターが築いたビッ
グマージンは一気にリセットされてしまった・・・

ピットオープンの19ターン、トップのセプターがピットイン。このセーフティカ
ーでタイヤを温存できると判断したセプター、3セット目もソフトを選択。ヨコス
カ勢得意の『オールソフト作戦』発動だ。
対して3セット目をソフトに繋ぐ予定のロッソは、このタイミングで入ったのでは
最後までもたないためステイアウト。同じ理由からバトラー、カレッジもステイア
ウトを選択する。サントス・フィリオはハードにスイッチ、彼はこのまま最後まで
行く戦略だ。後方ではカジワラ、バーンズといったヨコスカの上位勢が揃ってソフ
トへ交換。『オールソフト作戦』で勝負に出る。

そしてレースは20ターン目にリスタート、トップのロッソがダッシュを決める。
後ろではラスムッセンがセプターに並びかけ、ラスムッセンが先行。4番手に浮上
する。ロッソのペースは快調、しかし後続のバトラー、カレッジはペースが上がら
ない。ラスムッセンがカレッジをかわし、18番手スタートの彼がついに3番手に
浮上だ。
6番手走行のラ・ポルタだったが、ミッショントラブルでペースが上がらない。す
ぐ後ろのサントス・フィリオにポジションを譲るとゲラ、日向にもかわされ9番手
に後退してゆく。そんな中最後方でまたもアクシデント発生、20番手争いでデ・
ランジェリスにしかけたボナパルトが、デ・ランジェリスのマシンにヒットしスピ
ンオフ。ウォールにクラッシュしてしまい、ここでこのレース3度目のセーフティ
カー出動となる。
ボナパルトはこのクラッシュでリタイヤとなってしまった。

このセーフティカーラップでヴァシュロン勢のソフト残し組が全員ピットイン。上
位陣ではロッソ、バトラー、ラスムッセン、カレッジなど主だった面々は恐らく最
後のスティントとなるであろう残り5ターンをソフトタイヤに賭ける。
一方でヴァシュロン勢の上位陣でサントス・フィリオのみがステイアウト、新品ソ
フト組に対しハードで最後まで戦えるか。
これでトップはセプター、2番手にサントス・フィリオ、3番手日向、以降ロッソ
バトラーと続く。3番手日向は1ストップ作戦でこの位置、地元で表彰台圏内だが
最後までハードで残れるか?

レースは3度目のリスタート。トップのセプターと2番手サントス・フィリオ共に
良いスタート、2台並んで1コーナーへ向かうが、セプターが守り切る。後ろでは
バトラーと日向もサイドバイサイドだが、そこにロッソが割り込んで3ワイド。結
果日向、ロッソ、バトラーの順で続いてゆく。一方で序盤レースを引っ張ったカレ
ッジは、この時点で10番手まで後退していた。
後方ではグーデリアンの左リアタイヤがバースト。ゆるゆると後退し最後尾まで転
落してゆく。

トップのセプターは快調、続くサントス・フィリオはやや離されてゆく。そしてサ
ントス・フィリオと同様にハードでステイアウトした日向は、プッシュのしすぎか
第1シケインで縁石に大きく乗り上げてしまう。その間に後続のロッソが3番手浮
上、日向はバトラーの前4番手に後退。
後ろでは8番手走行中のラ・ポルタがゆるゆるとピットイン、ミッショントラブル
で戦闘力を失いついにここでストップしてしまった。サントス・フィリオが表彰台
圏内にいるだけにSLOとしては痛いリタイヤだ。
そして14番手走行中のポイントリーダー、ラムダにもトラブルだ。燃料圧力の低
下によりパワーを失う。ファイデンフェルド、リンドホルム、デ・ランジェリスに
次々と抜かれていく。
前ターンに左リアタイヤがバーストしたグーデリアンは、ピットに戻りマシンを止
める。アクシデント続出のレース、有力ドライバーを次々とトラブルが襲う。

レースは残り3ターン、快調に飛ばしていたセプターだがどこかでミスがあったの
か、後続のフィリオ、ロッソがぐんと差を詰める。後ろの二人もまだ優勝をあきら
めていない。先頭はこの3台がグループを形成。
一方ハードで1ストップの日向はさすがにタイヤに限界が、ラスムッセン、バトラ
ーにかわされ6番手に後退する。
そして後方ではラムダがゆるゆるとピットイン、ついにレースパワーを失いピット
でリタイヤとなった。バトラーは5番手でレースを進めている、ポイントリーダー
としては痛いノーポイントとなってしまった。バトラーはこのまま5位ならばラム
打を1ポイント上回りランキングトップに立つがどうなる?

ペースを回復したセプターは、終盤一気にサントス・フィリオを引き離しにかかる。
3番手ロッソもサントス・フィリオとの差が徐々に離れていく。ロッソは終盤ブレ
―キがフェード気味になり、サントス・フィリオを追えなくなっていた。

レースは最終的にペースを回復したセプターが優勝。今季2勝目、NeXX3勝目
をあげた。2位には今季初表彰台のサントス・フィリオ、今季一の走りを見せた。
3位には後半戦不調ながら今季5度目の表彰台となったロッソ。不調と言われた3
人が表彰台を独占した。
4位は18番手スタートのラスムッセン、14ポジションアップのビッゲストムー
バーだ。そして選手権を争うバトラーは5位入賞。ノーポイントのラムダを後目に
10ポイントを持ち帰った。
6位には日向、そして7位には今季初入賞のカジワラ。トライアンフがW入賞だ。
カジワラはこのレース終始日向へのライバル意識むき出しで戦い最終的に7位入賞
をゲットした。8位には終盤もうチャージを見せたバーンズ、そしてPPからレー
ス前半を支配したカレッジは結局9位。10位にはギリギリ、ゲラが滑り込んだ。

このレースの結果ドライバーズタイトルの行方に大きな動きが。ポイントリーダー
のラムダがノーポイントに終わり、ランキング2位のバトラーが5位入賞で10ポ
イントを持ち帰った。この結果戦前のポイント差9をバトラーが逆転、167対1
66でバトラーがラムダを1ポイント逆転し、久々にランキングトップに立ったの
だ。これで残り2戦でタイトルの行方はどうとでも転ぶ、昨季以上の超接近戦とな
った。
3位で追うラスムッセンとバトラーとの差は39ポイントで事実上逆転は不可能、
2ndシーズンの選手権もやはり、バトラーとラムダの二人の一騎打ちとなった。
また今回ノーポイントに終わったファングを、日向が上回りランキング4位浮上。
昨季より勝利数は少ないものの、103ポイントだった昨季の獲得ポイントを10
8と上回り、ついに王座を狙える位置まで持ってきた。

チームタイトル争いはこちらもピットブルがノーポイントに終わったことで、ピッ
トブル247に対しマーキュリー221と26ポイント差。残り2戦だがこれは充
分逆転可能な差だ。ポイントはセカンドドライバーの働きだろう。ピットブルのボ
ナパルトは、第13戦のデビュー以降4戦で2度の入賞、表彰台1回とコンスタン
トな活躍だが、一方のマーキュリーのマルケーナスは4戦中6位入賞が1度あるだ
け。しかしボナパルトは今回の予選セッションのように雨のレースを苦手としてい
る。ピットブルのマシン自体も今季はストリートコースで大苦戦しており、残り2
戦でどう転ぶかは全く読めない。

ドライバー、チームいずれも昨年同様残り2戦になってもまだ、タイトルの行方は
読めない状況。そして最後の2戦はカナダ、アメリカと続く北米ラウンドだ。タイ
トルの行方は最後の最後まで目が離せない。


最終リザルト↓↓↓

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Winner:ジョリー・セプター(チャイナドラゴン)

ラップチャート↓↓↓

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ドライバーズランキング↓↓↓

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チーム・マニュファクチャラーランキング↓↓↓

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いよいよ選手権も残すところ2戦。NeXX世界選手権の最終ラウンドは、北米ラ
ウンド、第17戦の舞台はカナダGPだ。昨季バトラーがシーズン3勝目をあげ初
代タイトルに大手をかけた舞台は、1周3kmにも満たないスーパーショートトラ
ック。五大湖のひとつオンタリオ湖岸のコンベンション施設に敷設される、ストリ
ートコースでの熱い戦いに注目だ!!