☆ぽんつかのあたまんなか☆

◆ぽんつかの妄想から生まれた架空のレースカテゴリ  ・現代のF1に限界を感じたぽんつかが、F1でもない、インディでもない   フォーミュラeでもない架空のカテゴリを構想☆  ・独自開発による『すごろく式PC上ボードゲーム』としてレースを展開☆  ・それをただただ何シーズンもプレイしてセカイを構築してゆくだけの   旧究極の一人遊び☆  そのプレイ記事、レース経過・結果、シーズン総括などを載せてゆく。  それだけ!!(byケロちゃん)

NeXXtream Press 開幕戦号

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◆3rdシーズン 開幕戦号

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<開幕戦> 開催:3月第1週
 オーストラリアGP サーファーズパラダイス市街地

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 1周:4.47km
 ターン数:25(68周)

 予選PP:ビル・リヴィエール(マルドゥーク)

 優勝:カーティス・マルケーナス (エヴァー・グラハム)
 2位:アイウトン・フィリップス・ラ・ポルタ(SLO)
 3位:ゾルタン・ゲラ(マルドゥーク)
 4位:ジョリー・セプター(クラークソン)
 5位:ジェストン・バロン(エヴァー・グラハム)
 6位:デイヴィス・ファング(クラークソン)
 7位:トゥーリ・ヴィックス(プルトン)
 8位:ルドルフ・マイネ(トライアンフ
 9位:ニコ・ラムダ(ピットブル)
10位:ケリー・ラスムッセン(ノルディック)

今季も南半球はオーストラリアで開幕を迎えたNeXX。昨季オフはドライバーやエン
ジニアなどの移籍も活発で、大型補強や大きく体制変更したチームも多く、各チームの
戦力がどう変化したか大きな注目集まった開幕戦。昨季大活躍を見せたマルドゥークの
リヴィエールが予選PPを獲得した。
レースは3番手スタートのクラークソンのファングがフロントロー2台を抑えて前に出
る。チームメイトのセプターも序盤で2番手に浮上し、昨オフに大改革を断行したクラ
ークソン勢が1-2走行を展開する。しかし最初のタイヤ交換を終えトップに立ったの
は今季、地元のエヴァー・グラハムへ移籍したマルケーナス。序盤レースを引っ張った
クラークソン勢はハードタイヤへ交換してからペースが上がらず後退してしまう。
タイヤ交換後ペースの良いエヴァー・グラハム勢はレース中盤にマルケーナス、バロン
と1-2走行。2シーズン未勝利のチームだが、DMWへのエンジン変更が功を奏して
いるようだ。終盤にはSLOのラ・ポルタ、マルドゥークへと移籍したゲラがペースア
ップ、残念ながらバロンは表彰台圏外まで後退してしまうが、マルケーナスは相変わら
ず快調にトップを走行。
ラ・ポルタが猛プッシュで大きく差を詰めたものの、最終的にはトップのマルケーナス
には届かず。マルケーナスが1stシーズンの第8戦フランスGP以来、2シーズンぶ
りの2勝目を地元で飾った。参戦以来未だ勝利のなかったエヴァー・グラハムは、地元
で嬉しいNeXX初優勝。バロンも5位に入りW入賞を飾った。
PPのリヴィエールはレース中盤ミッショントラブルで無念のリタイヤ。また今季もタ
イトル争いの主役を演じると思われたピットブルとマーキュリーは、4台とも予選で振
るわず後方スタート。ラムダが9位入賞を果たしたが他はノーポイントに終わった。中
でも2連覇を達成した王者バトラーは、ファーシマスの追抜きを妨害したとしてレース
スチュワードから2戦の出場停止ペナルティを科せられてしまった。


<第2戦> 開催:3月第2週

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 インドネシアGP セントール・インターナショナル・サーキット

 1周:4.12km
 ターン数:27(74周)

 予選PP:ジャッキー・グーデリアン(シュトロゼック)

 優勝:ミシェル・ボナパルト(ピットブル)
 2位:ニコ・ラムダ(ピットブル)
 3位:アレックス・バトラー(マーキュリー)
 4位:アンドレアス・サントス・フィリオ(SLO)
 5位:アイウトン・フィリップス・ラ・ポルタ(SLO)
 6位:ジャッキー・グーデリアン(シュトロゼック)
 7位:アリエル・ティルクム(マーキュリー)
 8位:アレオ・ファーシマス(ドラゴンフォース
 9位:スティラノ・シエナ(リナルディ)
10位:セドリック・タンデイ(ガジャック)

セントールで行われた第2戦インドネシアGPは、これまのジャッキー・グーデリアン
が、PPを獲得するというサプライズで幕をあけた。
雨季の終わりのインドネシア、決勝はスタート前から振り始めたスコールの中行われた。
スタート直後、20番手スタートのカレッジがスピンしピットウォールに激突するアク
シデントでセーフティカーが出動。更にリスタート直後にファングがエンジンブロー
コース上でストップしてしまいセーフティカーが・・・。レースは序盤6ターンで2度
セーフティカーが出動する荒れた展開に。リスタート後しばらくはグーデリアンがレー
スを引っ張る展開。今季苦戦は必至と言われたシュトロゼックが、雨を利してラップリ
ードを重ねる。
しかし路面が乾いてくると後続のピットブル勢がペースアップ。16ターン目ついにグ
ーデリアンがトップ陥落、ラムダ、ボナパルトのピットブル1-2体制が出来上がる。
一方、2戦連続出場停止のペナルティを科せられていたバトラーは、チームが第2戦開
催前に処分不服でスポーツ仲裁裁判所へ提訴。提訴中から結審までの間はレース出走が
可能なため、今レースに出走。予選では19番手とまたも後方に沈んだが、雨の混乱を
利してレース中盤には9番手まで浮上していた。
その後もピットブル勢は強固な1-2体勢を崩さず。このままラムダ-ボナパルトの1
-2フィニッシュかと思われた残り2ターン。2位のボナパルトが、ラムダに先行させ
て温存していたタイヤで最速ラップをたたき出し、土壇場でラムダをオーバーテイク
そのままチェッカーを受け、ボナパルトがNeXX初優勝を飾った。
ピットブルはNeXXで初めて1-2フィニッシュを記録したチームとなった。そして
3位には19番手スタートのバトラーが入った。

 

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◇来季より本格的に全戦導入のデバイス
              エクストリーム・ブーストはNeXXをどう変える??

今季、誕生から3季目を迎えるNeXX。これまでの2シーズンはいずれも毎レース激
戦の連続で大好評を得てきたが、今季そのレースをさらに面白くすることが期待される
バイスの試験導入が決定した。それがエクストリーム・ブーストである。昨季末から
度々話題にあがってきたこのデバイスは、FNOが昨季のはじめから導入を検討し実験
開発を試み、今季指定された6レースで実戦に投入されることが決定している。果たし
てこのエクストリーム・ブーストとはどういったデバイスで、レースをどう面白くする
ファクターなのか。今回改めてここで詳しく解説をしていきたい。
エクストリーム・ブースト(以下:EB)の概略を簡単に説明すると、ドライバーのコ
クピット内の操作によりエンジン(来季からは水素ハイブリッドパワーユニット 通称
:HPU)の出力を一時的に引き上げるデバイスだ。レース中の使用回数に制限を設け
追抜きや防御時、または前車追撃時などあらゆるシチュエーションで使用可能とし、ド
ライバーがより戦略的にレースを組み立てられるデバイスとして開発が進められてきた。

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エクストリームブーストの使用上限は1レース3回まで。これをどこで
どう使うかはドライバー次第だ。来季は上限回数の引き上げ
も検討中だ


NeXXのエンジンは現在、液体水素を燃料とする自然吸気水素エンジンにMGU-K
(Motor Generator Unit Kineteic)とバッテリーを組
み合わせた『水素ハイブリッドエンジン』だ。そのため今季導入されるシステムは、直
接エンジンへの燃料流量を増やすものとなる。今季の対象6レースではマシンにEB用
の追加タンクが設置され、マシン重量は3~40kg程度の重量増となる見込みだ。ま
た、来季からはエンジンに1つないし2つの過給機(ターボチャージャー)が付くこと
となるため、来季から正式採用されるEBは文字通り過給圧(ブースト圧)を一時的に
上げることによって出力アップを図るものとなる。今季の各メーカーのエンジンの平均
出力値はおよそ650馬力前後、今季のEBではプラス60馬力程度の出力アップにな
る。来季のHPUでは出力平均値が800馬力程度になると見られており、EBの使用
時ではさらに100馬力程度の出力アップを見込んでいるとのことだ。来季は燃料も燃
焼効率に課題のある現行のものから『e-fuel』へと変更され、ユニット自体も大
幅な出力アップが見込まれており、異なる素材の燃料を使用するF1やインディカー
いったトップカテゴリと数値的にも肩を並べることとなる。
レース中使用できるタイミングは3度。平均して22~27ターンの1レースにおいて
使用できるタイミングは3度だ。追抜き時、また追抜き防御時、単独走行時と、いかな
るシチュエーションでも使用が可能。ただし、今季は燃料流量による出力アップのため
状況によっては燃料切れを起こし完走できないという状況にもなり得る。ドライバーに
は燃料のマネジメントをしながらのレースが要求される。また、来季はレース中の使用
可能回数上限を5度、もしくは6度に引き上げることもすでに検討されている。
今季のEB対象6レースのラインナップは、比較的中速以下のテクニカルトラックメイ
ンで選ばれている。特に第9戦オランダGPのアッセンや、第11戦チェコGPのブル
ノなどはカレンダーの中でも比較的追抜きが難しいコースの代表格だ。はたしてこのよ
うないわゆる『ミッキーマウスサーキット』でEBは、どのようなレースを演出するの
だろうか?
さしあっては次回の第3戦ドバイGPが記念すべきEB初導入のレースとなる。舞台と
なるドバイ・オートドロームは、仕掛けの難しいコースではないが"抜ききりにくい"テ
クニカルトラックだ。果たしてEBはNeXXにどんな戦いをもらたすのか? 次戦の
ドバイGPにまずは注目しよう。


◇5th以降メドに発足のNeXX下位カテゴリ
                一転して既存チームの2ndチーム参戦認める方針

今季開幕前、年明け直前の発表会で5thシーズンをメドにした直下の下位カテゴリの
立ち上げを発表したFNO。当初FNOはNeXXレギュラーチ―ムのセカンドチーム
参戦を認めない方針だったが、このほど運営統括部長のデイトン・ビルが一転これを認
める方向へ方針転換したことを明らかにした。
当初FNOは、レギュラーチームが下位カテゴリに2ndチームを持つことによって、
F1のように"トップチーム昇格のチャンスが一部のチーム育成ドライバーに限られて
しまう"状態になることを懸念しており、下位カテゴリでレギュラーチ―ムが2ndチ
ームを持つことは禁止としていた。しかし、開幕直前に参戦全15チームの代表との会
談を行ったFNOは、昇格ドライバーについて所属チームが契約権を占有しないことや
F1チームの育成プログラム下にあるドライバーの下位カテゴリへの参戦を禁止するこ
となどの条件をレギュレーションに盛り込むことに合意のうえ、レギュラーチームの2
ndチーム参戦を下位カテゴリに限り認めるよう要望書を提出。これをFNO側が飲ん
だ格好となった。
今回の主張は主に予算規模の大きなビッグチームから出され、NeXX以外のカテゴリ
でもチームを展開するビッグチームにとってはNeXX以外でも活躍が見込める人材の
発掘場所として、下位カテゴリにおける2ndチーム展開の重要性を訴えた。また、N
eXXレギュラー参戦程ではないとはいえ、下位カテゴリの運営にも当然相応の経費は
必要で、立ち上げまでにFNOが想定する10チームを確保できるのかも問題としてあ
げられた。
2ndチーム参戦参戦についての推進派はピットブル、アルバノビッチ、アントネッテ
ィマルドゥークといった運営規模の大きいチーム達。彼らは人材発掘以外にもNeXX
全体への宣伝効果の波及といったマーケティング面においても、2ndチーム運営に対
するメリットを見出している。
現状FNO側が想定する下位カテゴリ参戦チ―ム枠は10だが、この情勢だと参戦枠の
半数はレギュラーチームの2ndチームが占めそうだ。今回全15チームが合意したと
はいえ仮にNeXXへの昇格ドライバーが2ndチーム所属だった場合、そのチームが
独占契約権を主張することは本当にないだろうか? 戦力の不均衡によるコンペティシ
ョンの不公正化はFNOが最も忌避するところ、これにはFNO側でしっかりとしたレ
ギュレ―ションの整備が必要だろう。
ともあれ下位カテゴリの発足目標は5thシーズンとのこと。それまでFNOとチーム
側にはNeXX全体を下位カテゴリ含めより良いものにしていくために、しっかりと議
論をしていってもらいたい。

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当初の方針を転換し、レギュラーチームの2ndチーム参戦を一転して認めることを表明したFNO。デイトン・ビル運営統括部長(写真左)は開幕前に全チーム代表と会合を持ち、トップ昇格時には所属チームが交渉権を独占しないことを条件にこれを認めた。写真右はFIAーF2のシャシー



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デンマークGPの舞台コペンハーゲン市街地コース
                   暫定の最新レイアウト修正案をFNOが公開

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『北欧のパリ』の異名でも呼ばれるデンマークの首都コペンハーゲン。いよいよ
この美しい街で、フォーミュラカーの熱く激しいレースが見られることになる。

早ければ4thシーズンよりカレンダーインすると噂のデンマークGP、その舞台とな
コペンハーゲン市街地サーキットのレイアウト修正案をこのほどFNOが公開した。
デンマークGP開催計画は元々F1の誘致を目的としていたが、かつて世界中で猛威を
振るった新型コロナウィルスの影響が長く尾を引き計画は凍結状態に。その後デンマー
ク政府は「F1誘致計画の優先度はそれほど高いものではなくなった」とし、F1誘致
を事実上断念していた。しかしここに来てこの計画はNeXX誘致計画として再燃。元
々細部まで練り込まれていたF1開催計画をそのまま転化し、デンマーク政府を含めた
主催者側とFNOにより開催計画は進められ、調整は既に大詰めの段階にあった。
その中でひとつ、大きな修正が必要だったのがコースレイアウトだ。クリスチャンスボ
ー城"ブラックダイヤモンド"と呼ばれる王立図書館など多くのランドマークを盛り込ん
だレイアウトは、サーキットデザイナーとして有名な建築家ヘル〇ン・テ〇ルケによっ
てコーディネートされたものだが、あまりにも全開区間が長いためFNOマネージング
ディレクターのハーディー・フラッシュはNeXX開催のためにはいくぶん修正の必要
があることを過去の会見で明かしていた。
あらたに出された修正レイアウトでは、ターン1を立ち上がったあとの長い直線の序盤
に、左側の区画を逆コの字に回り込むよう直角ターンが4つ配されたセクションを追加
し、レイアウトの複雑化が図られている。
今後この修正案はデンマークGP実行委員会に提出され、調整がつき次第正式レイアウ
トとして決定するとのことだ。

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これがコペンハーゲン市街地の修正後レイアウト案だ。ターン1は左に鋭角に回り込むクランク型シケイン
そしてターン2~ターン5までが新たに追加された区間だ。これで1周は約5.3kmとなる。


◇来季からリナルディにHPU供給のガヤルド、DMW同様直4で参戦!!

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来季参入のガヤルドは、DMW同様直4+ハイブリッドで挑戦する。DMWはツインスクロールターボでの
参戦だが、果たしてガヤルドは? 写真右はガヤルドの市販車『595』の1.4l直4エンジン。

来季リナルディとのパートナーシップでNeXXに参入するイタリアの自動車メーカー
ガヤルド。そのガヤルドが来季のNeXX用に開発を進めているHPUが、DMW同様
直列4気筒エンジンをベースとするユニットであることが判った。第2戦終了後に開催
されたポール・リカールでの全チーム合同テストで、テクニカルディレクターのアンド
レア・デ・コンスタンツが明らかにした。
「我々は初年度から日本のカムイエンジンを使用してきた。我々はピットブルやマーキ
ュリー等と違って、予算規模の小さいチームだ。カムイはそんな我々にはうってつけの
コストパフォーマンスの高いエンジンだった。スプレンダーやアシュトンのようにパワ
フルではなかったが、コンパクトで非常にパワー効率が良かった。今季は第2戦で早く
もポイントを獲れたし、これまでの結果にも非常に満足しているよ。これについてはタ
ダシ(チームマネージャーの佐々木 正史氏)に感謝しなければいけないね。我々にと
ってベストなエンジンを彼が見つけてくれたんだから。今季も含めての3シーズン、カ
ムイと仕事ができたことはには感謝しなければならない。」とカムイに対しての謝辞を
述べたコンスタンツ。「我々は来季もレラシャシーを継続使用するつもりだよ。そして
レラシャシーはコンパクトなエンジンとの相性がいい。なんせ我々は昨季、カムイエン
ジンを積んで、ムジェロというテクニカルな高速コースで初優勝を果たしたんだ。来季
我々はHPUをガヤルドへスイッチするが、彼らは今直4エンジンをベースに開発を進
めているよ。だからガヤルドとの相性もいいはずだ。開発は今のところホッケンハイム
(3回目の合同テスト)には初期型を持ち込める予定で進んでいる。そこで今季型シャ
シーに搭載した状態でエンジンのシェイクダウンテストをするつもりだよ。」
と、ガヤルドの用意するHPUは直列4気筒エンジンをベースにしたものであることを
公表した。また、ガヤルドのNeXX用HPU開発総責任者であるカルロ・ゴルディエ
リもこのほど、地元イタリアのコリエレ・デロ・スポルト紙の取材に答え「我々は今来
季のNeXX用に4気筒エンジンを開発中だ。」と述べている。
ゴルディエリは小排気量のエンジンこそがガヤルドアイデンティティだとし「我々ガ
ヤルドのレース史は小型車と小型エンジンの歴史だ。さすがにトップフォーミュラに挑
むにあたり、排気量に大きな差があればそれはマシンの走行性能に直結するだろう。だ
が2.4Lが上限であれば直4で十分に戦える。1気筒あたり600ccでの4気筒は
むしろ4気筒エンジンとしては理想的な排気量と言うべきだ。我々がそれを来季証明し
てみせるよ、何も小型フォーミュラエンジンはDMWの専売特許というワケではないか
らね。」とも述べている。
小型エンジンでの競技参戦はゴルディエリのいう通りガヤルドの真骨頂、ガヤルドの自
動車レースの歴史を紐解けばそれもうなずける。1949年創設の老舗であるガヤルド
は、主にフィ〇ット車をベースにしたチューニングカーやパーツを販売し、自動車競技
にも参加。1950年から1960年代にかけて113の国際記録とレースにおいて実
に7400勝をあげ、小排気量車で他を打ち負かす活躍から「ジャイアントキラー』や
『ピッコロモンスター』とあだ名された。
そんなレース界の"小さな巨人"がNeXX用に用意する直4HPUはどんなパフォーマ
ンスを見せるだろうか? 先んじて来季から直4エンジンベースのHPU投入を発表し
DMWは、ツインスクロールターボ+ハイブリッドのパッケージである旨を発表済みだ
が、果たしてガヤルドはどんなパッケージングで参戦してくるのか。
『ピッコロモンスター』のNeXXでの活躍に、世界中のモータースポーツファンが注
目している。


◇新生チーム、シュトロゼックの来季のHPUは?
             DMWと交渉に入ったとの噂、シャシー変更の可能性も?

旧ロムニ・ダキアチームを買収しNeXX参戦を果たしたドイツのコンストラクター
シュトロゼックだが来季どのメーカーのHPUを搭載するのか、早くもその動向に注目
が集まっている。
現在シュトロゼックは、ロムニ・ダキア時代からパートナーシップを組むフランスのピ
ジョンよりエンジン供給を受けているが、NeXX参戦のエンジンメーカーで唯一ここ
まで未勝利のピジョンは、開発競争では大きく他メーカーの後塵を拝している状況だ。
また、ドイツ系チームのシュトロゼックは母国メーカーのHPUを求めていると言われ
ており、ピジョンにしても来季はジャックへの独占供給体制になるとの噂があることか
ら、来季シュトロゼックのHPUチェンジは必至の情勢だ。
現在NeXXに参戦するドイツメーカーはDMWのみ、そして今季シュトロゼックが2
ndシートに迎えたバッドアス・バーガーはこれまでのレース活動においてDMWの手
厚いサポートを受けており、これがDMW獲得の布石だとみる関係者は少なくない。た
だ一方で現在シュトロゼックが使用するシグマテックシャシーとDMWとの相性にはや
や疑問符も付き、一部ではDMW以外のドイツメーカーの新規参入に向け動いている、
あるいはDMWの搭載を前提として来季はシャシーメーカーをチェンジする、など様々
な噂が飛び交っている。
現状DMW以外のドイツメーカーが、4thシーズン以降を見据えてNeXX参入を画
策しているような動きは見られない。ドイツのビッグメーカーは殆どが電動化に舵を切
っており、EV販売と並行して水素自動車の開発に着手しているガウディのようなメー
カーもあるが、水素動力メインのNeXXへ来季参入するにはあまりにも準備が整って
いない。となるとシュトロゼックは来季DMWを搭載することになるという公算が高く
なる。

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シュトロゼックはドイツ系エンジンメーカーを求めている。現状可能性があるのはDMW(写真中央)のみ。
また、それに合わせてデンプシー(写真右)へのシャシー変更を画策しているとも。ハイネル氏(写真左)は
どのような戦略を練っているのか?


また、現在パドックで囁かれている噂の中には、来季シュトロゼックはデンプシーへシ
ャシーチェンジするというものも。この噂の根拠はアメリカ人ドライバーのジャッキー
グーデリアン獲得に起因するものだ。シュトロゼックはこれまで2シーズン在籍した
ハンガリー人ドライバーのゾルタン・ゲラとの交換トレードでマルドゥークからグーデ
リアンを獲得。これはシュトロゼック側よりもマルドゥーク側がゲラの引き抜きを図っ
たものでシュトロゼックのシャシー変更の思惑とは直接関係のない話だが、このトレー
ドにより降って涌いたアメリカコネクションによって、来季はデンプシー・DMWのパ
ッケージへのスイッチを画策しているという憶測も飛び出している。
いずれにせよシュトロゼックが本当の飛躍のきっかけをつかむのは来季以降になりそう
だが、シュトロゼックの野望達成へむけた動きが加速すると見られる今季、その動きに
早くも大きな注目が集まっている。エースのグーデリアンは開幕から2戦で絶好調のパ
フォーマンスを見せており、来季の躍進に期待がかかる。


◇カナダGPの開催地が変わる? カラボギーが大改修工事に着手

5thシーズンよりカナダGPの開催地が変わる公算が高まった。グローブ・アンド・
メールなどのトロントの地元紙が伝えている。
カナダGPは現在、トロントの市街地にある『エキシビジョン・プレイス』というコン
ベンションセンターの敷地を使ったストリートサーキットで行われているが、今後は首
都オタワ近郊の『カラボギー・ボータースポーツ・パーク』へ移ると見られている。
カラボギーはオタワから西に約80km、五大湖のひとつオンタリオ湖北部の湖沼地帯
に敷設されたパーマネントサーキット。毎年初夏から秋にかけ様々な国内レースイベン
トが開催されており、国内最長を誇る5.05kmの中低速トラックである。森と大小
様々な湖に囲まれたサーキットは雄大な自然に抱かれるような景観を有しており、テク
ニカルなコースレイアウトも含めレース関係者からの評判も良い。
NeXXカナダGPの舞台がそんなカラボギーに移るという憶測は昨年10月に、来季
4thシーズンよりHPUメーカーとしてNeXXに参入するロンバルディア社がこの
カラボギーの所有者となったことに端を発する。
当社はロンバルディアがNeXX用HPU開発の為のテストコースとして使用するとみ
られていたが、現在行われている改修工事では路面の舗装を全てやり直し、コースサイ
ドの一部縁石の外側を芝生からアスファルト舗装に変更する箇所もみられるなど、FN
O仕様に準拠するように進められている。また、NeXXカナダGPはインディカー
リーズの開催から2か月を置かずしての開催となるため、当初からNeXX側の日程を
ずらすか開催地を変更するべきとの声が運営側からも上がっていた。
これまでトロントの市街地コースを使用していたNeXXカナダGPだが、舞台となる
エキシビジョン・プレイスは北米最大のコンベンション施設。前述のとおりNeXX開
催の2か月前にはインディカーシリーズが行われ、さらにその前には北米最大規模のフ
ェアが開催される。そういった施設を取り巻くやや過密気味なイベントスケジュールも
主催者側には悩みの種だったようだ。非公式の情報だがカラボギーの改修工事は現在の
コース改修にとどまらず、ピット施設や観客席の増設も既に決定済みとのこと。国際的
なカテゴリの開催がないカラボギーには客席を含めた観戦施設と呼べるものは皆無で、
ここで世界選手権を開催するためにはそういった施設の新設は必須。すでにこれに関し
ても主催者側により手配済みのようだが、施設の新設、増設については周囲の森林を伐
採せねばならず、地元の環境保護団体から懸念の声も上がっている。
ロンバルディアは日本円にしておよそ2億5000万円でカラボギーの所有権を取得し
たとみられ、一部では80億円ともいわれる施設の増設・改修費用は主催者側とオンタ
リオ州政府、そしてロンバルディア三者が折半し捻出するとみられている。春から秋
にかけては二輪、四輪のレースを、そして雪の降り積もる冬季間はスノーラリーやスノ
ーモービルレースなどの舞台として、ロンバルディア社は単にHPU用のテストコース
としてだけではなくオールシーズンに渡って様々なイベントを開催できるよう改修を進
めているようだ。
前述のとおり冬季間は積雪があるため、工事の完了は来季夏ごろのもよう。NeXXの
開催地変更については、今季中にFNOから何等かの発表があるとみられている。

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現在はロンバルディア社(写真右)の所有となっているカラボギー・モータースポーツ・パーク(写真左)。
NeXX開催へ向けた大規模改修工事に着工している。開催地変更となるのはいつからか?

◇バトラーとマーキュリー陣営、開幕戦でのペナルティを不服としFNOを提訴

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開幕戦終了から提訴までのマーキュリーの動きは速かった。第2戦の開催前日には訴状はスポーツ仲裁裁
判所(写真左)に受理されており、辛うじてバトラーは第2戦も出走可能となった。マーキュリーチーム
は特にイアン・アンダーソン(写真右)がFNOへ猛抗議したという。

開幕戦オーストラリアGPで接触事故を起こしたマーキュリーのアレックス・バトラー
ドラゴンフォースのアレオ・ファーシマス。FNOはこの事故でバトラーのファーシ
マスに対するブロックが悪質だったとして2戦出場停止のペナルティを科したが、マー
キュリー側がこれを不服としてFNOに抗議、チームは開幕戦終了後すぐにスイスはジ
ュネーブにあるスポーツ仲裁裁判所へFNOを提訴した。
バトラーは開幕戦で後方17番手からスタート。ペースが上がらずに後方に封じ込めら
れたバトラーは、レース終盤ファーシマスに追抜きを仕掛けられた際過剰ともとれる不
自然な動きでファーシマスの行く手を塞ぎ接触。二人は共にリタイヤととなり、マシン
から降りた後にファーシマスがバトラーに詰め寄る場面も見受けられた。
レース後バトラーは自身の操作ミスと、合わせてマシンの挙動に不自然な点があったこ
とからミスとマシントラブルの複合事故とし、自身の非を認めた。実際この日バトラー
は序盤でノルディックのミック・ハイデンフェルドとも接触しており、その際のダメー
ジが終盤に顕在化し接触事故の原因となった可能性も考えられる。しかしこの処分に黙
っていなかったのはむしろチームの方で、マーキュリーは2戦出場停止の処分は重過ぎ
るとして、この件をスポーツ仲裁裁判所へと持ち込んだ。
バトラーの動きは確かにブロックにしては不自然に過敏な動きをしており、前述のとお
りマシントラブルを併発していた可能性は否定できない。トラブルの併発であれば、確
かに2戦出場停止は重過ぎる。開幕戦をノーポイントで終え、さらにその後2戦に出ら
れないとなればタイトル争いへの影響は考えるまでもなく多大だ。またマーキュリーは
今季こそのチームタイトル獲得を狙っているため、当事者のバトラーよりもチーム側の
方が激しい抗議の意志を示しており、今回の提訴の流れとなった。
この案件は開幕戦終了後すぐにマーキュリー側が提訴の動きを見せ、スポーツ仲裁裁判
所に訴状が受理されたのが開幕戦終了からわずか3日後。第2戦インドネシアGPの開
催日直前の"スピード提訴"だった。またバトラーのペナルティは案件が結審した後に効
力を持つため、結審するまでの間バトラーはレース出走が許される。そのためバトラー
は第2戦の舞台インドネシアにも出走し、予選19番手スタートから見事3位表彰台に
登壇する活躍を見せた。
果たしてこのペナルティは実行されるのか覆るのか? 今季のチャンピオンシップを大
きく左右する事案だけに、今後の展開に注目が集まる。

 

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◇マーキュリーチームにカジワラと接触の噂
                来季バトラーのパートナーとしてNeXX復帰か?

昨季を最後にトライアンフチームを離脱し今季のシートを失ったジョー・S・カジワラ
が、来季マーキュリーの2ndシートに座るかもしれない?
初年度より日本のトライアンフで2シーズンNeXXを戦ったカジワラ、しかし今季ト
ライアンフは2ndシートにルドルフ・マイネを据えた。エースの日向俊郎は今季も残
留したためカジワラはトライアンフのシートを失い、他チームからのオファーもなかっ
た為今季は"NeXX浪人"状態となったカジワラ。そんな彼は今季、なんとスプレンダ
ーの開発ドライバーを務めている。いくつかツーリングカーのカテゴリからオファーは
あったようだが、カジワラは全て断りスプレンダーの開発ドライバーに専念、その上で
4thシーズンでのNeXX復帰を模索しているという。
スプレンダーのエンジン・マネージング・ディレクター、ファイフェル・トーラスはカ
ジワラについて「ジョーはひとことで言うと極めて優秀なドライバーだよ。これはF1
時代から言われていたけど特に開発能力が抜群に高い。マシンからのフィードバックは
細部まで詳細で正確だし、それを我々エンジニアにしっかりと伝わるように話してくれ
る。今我々は昨年型のシグマテックのシャシーを持っていてそれでテストをしているが、ポール・リカールでの彼の最速タイムは昨年のポールタイムのコンマ4秒落ちだ。グリッドで言えばセカンドロー相当なんだよ。ジョーの評価はとかく"優秀な開発ドライバー"という着地点に落ち着きがちだが、ちゃんとした速さも持っているんだ。テレメトリーのデータだってNeXXの上位ドライバーと比較しても何ら遜色ない。」
と評価する。「ジョーは来季再びレギュラーチームのシートに座ることを目標に、いま
黙々とテストをこなしているよ。我々のテストデータを見れば、ジョーが速いドライバ
ーであることは一目瞭然だろう。あとは彼の中で"何か"が変われば、これまでとは違う
ジョーがレースで見られるはずだ。ジョーは今季その"何か"を見つけなければならない
が。」と語るトーラス。

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ここにきて突然持ち上がった噂が、来季のカジワラのマーキュリー加入だ。「火の無い所に噂は立たない」とはいうが、果たして今回は? スプレンダーのファイフェル・トーラス(写真左)やバトラー(写真中央)などはカジワラの実力を高く評価するが・・・ 当のカジワラ(写真右)黙々とテストプログラムをこなした。

F1時代もそうだったが、カジワラの開発ドライバーとしての評価は実はすこぶる高い。それはもちろんマシンの熟成能力だけではなく、実践を想定した場合の単純な"速さ"についても上位レギュラードライバーと遜色ないレベルであることは誰もが知ることろ。NeXXでは過去2シーズン予選で5度シングルグリッドを記録し、初年度の第4戦ブラジルではフロントローまで獲得している。しかし、それが肝心のレースで発揮できないが故にF1でも苦労を味わってきた。果たしてカジワラは今季1年間のテストドライバー生活で"何か"を掴むことが出来るだろうか?
またカジワラを高く評価しているのは何もエンジニア連中やエンジンメーカーだけでは
ない。F1で2シーズン、チームメイトとして戦ったNeXX王者のアレックス・バト
ラーも、カジワラを高く評価している一人なのだ。開幕戦での接触事故が元で2戦出場
停止のペナルティを科せられ、現在チームがこの案件をスポーツ仲裁裁判所へ提訴中と
いう"渦中"のバトラーだが、当然ポール・リカールでの合同テストには参加。そこにス
プレンダーのテストドライバーとして参加してるカジワラの走りを見たバトラーは、カ
ジワラに対しての想いを語る。
「走りを見れば改めてジョーが速いドライバーであるということがわかる。だって昨年
のポールタイムと比べたって遜色ないじゃないか。走行ラインのトレースも正確、テレ
メトリーのデータをみてもアクセルワークやトルクバンドの使い方など見事なものだ。
もちろん私はF1で2シーズン彼とチームメイトだったんだ、そんなことは以前から判
っていたよ。しかしそんな速さを実戦で発揮できずにフェードアウトしていくドライバ
ーが多いのも事実だよね。ジョーには"闘志"が足りないのさ、何人(なんぴと)をも蹴
散らして自分がいちばんになってやるという"闘志"がね。人間の精神構造はなかなかす
ぐには変えられないけれど、何かジョーの"闘志"を掻き立てるものが見つかれば、彼は
まだひと皮もふた皮も向けるよ。」
今回のテストでカジワラは徹底してレギュラーチーム側とのコンタクトを避け黙々とテ
ストメニューを消化、プレスの取材にも必要最低限のコメントを残した以外、来季の去
就についてなどの取材に応じることはなかった。しかし、一部では来季マーキュリーの
2ndシートにカジワラが座るのではないかとの憶測が流れている。
噂の要因の一つはマーキュリーのエースであるバトラーの、カジワラに対する変わらぬ
評価の高さ。そしてもう一つはカジワラがスプレンダーの開発ドライバーを務めている
その事実だ。昨季末、NeXXのシートを失うことが決定的となった段階からバトラー
は、カジワラのフェードアウトを嘆いており、スプレンダーの開発ドライバーにカジワ
ラを推したのもほかならぬバトラーだというのだ。1st、2nd共にランキング2位
でチームタイトルを逃しているマーキュリーにとって、安定して活躍できる2ndドラ
イバーはぜひとも欲しいところ。エースのバトラーの信頼熱いドライバーならなおのこ
とだ。しかし、確かにカジワラの実力は関係者の間で高評価だが、これまでの2シーズ
ンでそれを証明する活躍は見せられていない。地元アメリカでのレースや市街地でのレ
―スでは時折目の醒めるような速さを見せるものの、マーキュリーから復帰したところ
でこれまでの評価を覆すようなパフォーマンスが見られるかは正直疑問だ。また、今季
2ndシートに座るアリエル・ティルクムが1シーズン通して安定した活躍を見せれば、わざわざカジワラを復帰させる必要もなくなる。
果たしてこのカジワラ復帰の噂は嘘か誠か? 今後何等かの進展があれば、本誌でお伝
えしたいと思う。


今季もついに開幕したNeXX、過去2シーズン同様今季も波乱の開幕となった。開幕からラムダとバトラーの一騎打ちになると思われたが、フタを開けてみれば伏兵が優勝
を果たしたここまでの2戦。今後はどのような展開となるのか?
組織改革を果たしたクラークソンや、体制強化をしたトライアンフ、マルドゥークもま
だ本領は発揮できていない。チャンピオンシップはまだ序盤、ここからどういった戦い
が展開されるか注目してゆこう。次戦からは中東~中南米へと転戦するエキゾチック・
ラウンドだ。そして次戦ドバイは今季初めてのエクストリーム・ブースト対象レース、
まずはどんなレースになるかこうご期待!!