☆ぽんつかのあたまんなか☆

◆ぽんつかの妄想から生まれた架空のレースカテゴリ  ・現代のF1に限界を感じたぽんつかが、F1でもない、インディでもない   フォーミュラeでもない架空のカテゴリを構想☆  ・独自開発による『すごろく式PC上ボードゲーム』としてレースを展開☆  ・それをただただ何シーズンもプレイしてセカイを構築してゆくだけの   旧究極の一人遊び☆  そのプレイ記事、レース経過・結果、シーズン総括などを載せてゆく。  それだけ!!(byケロちゃん)

Formula NeXXtream 1stシーズン・17

『Formula NeXXtream』

□第17戦 カナダ エキシビジョンプレイス特設コース(トロント市街地)

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 1周:2.82km
 特性:「低速」「市街地」
 ターン数:28(112周) 

選手権はユーラシア大陸を横断、さらには太平洋も飛び越え
ついに最終決戦の地、北米大陸へと上陸。残すところあと2戦となった。
第17戦は、五大湖の一つオンタリオ湖岸の街トロントで行われるカナダGPだ。
舞台となるのはエキシビジョンプレイスと呼ばれる巨大なコンベンション施設。
約80万平方キロメートルの敷地に見本市会場、イベント会場、劇場、遊園地
スポーツ施設、公共施設、国定史跡などが集中した施設だ。コースは各施設の間を
縫うようにして敷設され、インディカーシリーズでも使用される。
施設は毎年8月中旬から9月のはじめまでカナダ博覧会が開催され、
オンタリオ州に夏の終わりを告げる風物詩となっているが、晩秋の風物詩は
F-NeXXとなるか。コースは公共施設内の路面やその周りの周回道を使うため
通常のストリートサーキットと変わらず路面は荒れており、しかも1周が3kmに
満たないというスーパーショートトラックだ。そのため周回数も、F-NeXXの
カレンダーにおいて最多の118周となる。
湖岸沿いの周回道を使用するバックストレートエンドの第3ターンが
このコース唯一の追抜きポイントだ。
荒れた路面に、コース幅も決して広くはなく、一つのミスが命取りとなる
ことは他の市街地コースと変わらない。
選手権も最終盤のため、各ドライバー達もよりアグレッシブに攻めるだろう。
このレースも難しい戦いになることが予想された。

 
<予選>
予選結果は以下の通り↓↓↓

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PP:アンドレアス・サントス・フィリオ(SLO)

タイトル争いも最終局面だが、そんな状況でポールポジションを獲得したのは
なんとSLOのフィリオ。第8戦フランス以来、今季2度目のPP奪取だ。
そして2番手にはバトラーが並ぶ。終盤戦でも予選での速さは相変わらずだ。
そしてシーズン通して安定して入賞を重ねているセプターが3番手、
タイトル獲得に僅かな望みをつなぐラスムッセンが4番手に続いた。
5番手に前戦日本GPの覇者ゲラが続き、ヴァッセルが6番手と健闘。
7番手には日本の日向が続いた。かたやポイントリーダーのラムダは11番手と
またも中段からのスタートとなる。またマルケーナス17番手、そしてマイネ22番手
と、チームタイトルを争う2チームのNo.2はそれぞれ後方に沈んだ。


<決勝レース>
予選は快晴だったが、決勝は小雨がパラつくあいにくのコンディション。
しかし雨を得意とするバトラーにはおあつらえ向きのコンディションと言えた。
スタートは大きな混乱なく決まるも、さっそく1tn目に脱落者発生。
前戦日本GPからチャイナドラゴンをドライブする宋昇龍が、
スピンアウトしエンジンストップ、早くもリタイヤ第1号となる。

レースはバトラーが早くも独走状態。
2番手にはセカンドロースタートのセプター、以下フィリオ、ラスムッセン
ゲラ、日向と続く。2~5番手は接近戦で頻繁に順位が入れ替わるも、
「雨のバトラー」は徐々に独走態勢を築いてゆく。
コース幅が広くないうえ、周りはコンクリートウォールにタイヤバリア。
1つのミスが命取りになる条件故、上位勢もそうそうアグレッシブに
攻めに転じることができない。その間にトップのバトラーはすいすいと
後続を引き離しにかかる。

<5ターン終了時点のトップ10>
 1.アレックス・バトラー
 2.アンドレアス・サントス・フィリオ
 3.ケリー・ラスムッセン
 4.ジョリー・セプター
 5.ゾルタン・ゲラ
 6.アレンザンダー・ロッソ
 7.日向 俊郎
 8.アイウトン・フィリップス・ラ・ポルタ
 9.ニコ・ラムダ
10.デリック・ワーノック

7tn目にはプロトンのヴィックスがスピンアウトでリタイヤ、
難しいコンディションに翻弄され新鋭の二人は早くもコースから姿を消す。
そして10tn目、後方でアクシデント発生。19番手のバーンズに仕掛けた
ファーシマスが体勢を崩しスピン。接近していたグリエコ、マイネを巻き込んだ
4台の多重クラッシュとなり、セーフティカーが出動する。
さらにセーフティカー明けのリスタートでも接触事故発生。
今度は上位陣のゲラとセプターが1コーナーで接触し、
エスケープに突っ込みリタイヤ。霧のようにコースを濡らし続ける雨に、
有力上位勢も足元をすくわれる。また、10tn目の多重事故の原因を作ったと
されたファーシマスには、ペナルティとして罰金が科された。
ファーシマスは今季最多の4度目のペナルティとなった。

後続で事故が多発する中、変わらずバトラーは泳ぐように
すいすいと走り独走態勢。以下2番手も雨を得意とするフィリオが続き、
雨は苦手とかたるラスムッセンが3位と健闘。以下4番手にはロッソ、
5番手に日向と続く態勢。バトラー、ラスムッセンが上位で健闘する中、
ポイントリーダーのラムダはなんと11番手と入賞圏外を走行。
6tn目に燃料圧力低下のトラブルが発生し、ペースを上げられずにいたのだった。

<15ターン終了時のトップ10>
 1.アレックス・バトラー
 2.アンドレアス・サントス・フィリオ
 3.ケリー・ラスムッセン
 4.アレンザンダー・ロッソ
 5.日向 俊郎
 6.アイウトン・フィリップス・ラ・ポルタ
 7.アレンザンダー・カブロン
 8.デイヴィス・ファング
 9.カーティス・マルケーナス
10.デリック・ワーノック

15tnを過ぎてもバトラーの独走は変わらず。
無用のリスクを冒さないため、ペースを落とし2番手フィリオとの
マージンキープを図る。フィリオも無用なプッシュをせず、2番手をキープしていた。
しかし3番手のラスムッセンに異変。16、17ターンと徐々にペースが落ちてゆき、
ロッソ、ラ・ポルタにかわされてゆく。
序盤からギアシフトの問題を抱えていたが、ここにきて誤作動が頻繁に起こるように
なっていた。ノルディックはもう1台リンドホルムも同様のトラブルを抱えており、
リンドホルムは入賞圏内に入ることすらできずにいた。

ここにきてマイネがリタイヤ、リンドホルムはポイント圏外という
レッドブル、ノルディックの2チームに対してマーキュリーのマルケーナスは
15番手から入賞圏内まで進出。終盤に入るにつれその順位を9→8→7番手と
徐々に上げ上位に進出してくる。チームタイトル争いの行方は
ここまで来てもまだまだ予断を許さない。

レースは結局終始小雨が路面を濡らし続ける展開。そんな中
安定した走りで1度もトップを譲ることのなかったバトラーがシーズン3勝目。
対するラムダは燃圧低下のトラブルを抱えたまま走り、一時は10番手と
ポイント圏内まで浮上するも、最終的には11番手と痛恨のノーポイント。
なんとバトラーが土壇場で、ランキング首位をラムダから奪い返した。
2位には最終的にポジションを回復したラスムッセンが入り、
PPスタートのフィリオが得意の雨で3位。今季2度目の表彰台に上った。
またマルケーナスが最終的に6位入賞。チームタイトル争いでも
マーキュリーがレッドブルを上回って、土壇場でトップを奪回した。

ドライバーズタイトルはついに、最終戦アメリカで決着を見る。
終戦を残してバトラーと38ポイント差のラスムッセン
この段階でタイトル争いから脱落。ついにタイトル争いは2人に絞られた。
優勝で首位を奪い返したバトラーが188ポイント、ノーポイントで終わった
168ポイントのラムダに20ポイント差をつけた。終盤戦に大ブレーキを
経験したバトラーだったが、最終戦を前にして状況はバトラー有利に展開する。

ラムダ  → 優勝:25 + PP:3 =28 + 168 = 196
バトラー → 5位:10        =10 + 188 = 198

ということで、最終戦でラムダが獲れるポイントをすべて取って
完全勝利したとしても、バトラーは5位入賞で王座が決まる。
さらにラムダが予選でPPを獲れなければ、、、

ラムダ  → 優勝:25 + 168 = 193
バトラー → 7位:6  + 188 = 194

となり、バトラーの7位入賞で王座が決定する。
ちなみにラムダが完全勝利の場合、、、

ラムダ  → 優勝:25 + PP:3 =28 + 168 = 196
バトラー → 6位:8         =8  + 188 = 196

となり、同ポイントでフィニッシュする可能性もあるが
この場合は既定により年間の優勝回数で上回るラムダが王者となる。
いずれのパターンを見ても、ここにきてラムダの王座獲得条件は
非常に厳しいものになったと言わざるを得ない。
状況如何にかかわらず最終戦、タイトル獲得のためラムダに求められるのは
「優勝」の二文字、勝利は絶対条件だ。

一方チームタイトルは今回マーキュリーが逆転したものの
その差は17と、最終戦でのレッドブルの逆転王座は十分可能だ。
いずれにしてもドライバー、チームともに最終戦まで全く目が離せない。


最終リザルト↓↓↓

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優勝:アレックス・バトラー(マーキュリー)

ラップチャート画像

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ドライバーズランキング↓↓↓

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チーム・マニュファクチャーランキング↓↓↓

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次回はいよいよ最終戦。ドライバー、チームともに
タイトル決定の舞台は、カリフォルニアはロングビーチでのアメリカGPです。
どうぞお楽しみに!!!

Formula NeXXtream 1stシーズン・16

『Formula NeXXtream』

□第16戦 日本 十勝スピードウェイ

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 1周:5.09km
 特性:「低速」「常設」
 ターン数:22(60周)
 
大混戦のまま残り3戦、第16戦を迎えた選手権。
舞台はついにアジアの一番東、「日出る国」日本にやってきた。
秋深まる10月、晩秋の十勝スピードウェイで日本GPは行われる。
道東帯広から南に40km弱、更別村の畑の真ん中に忽然と姿を現すのが
北海道内唯一のFIA公認サーキット、十勝スピードウェイだ。
過去にはスーパーGTの前身である全日本GT選手権や十勝24時間耐久レースなど、
様々な国内モータースポーツが開催されてきた。
2009年に慢性的な経営難からくる運営会社の自己破産を受け存続が
危ぶまれていたが、新しい運営会社が見つかり運営継続が決定。
そして今回、F-NeXX招致にあたり現運営会社と、トライアンフチームの
母体であるSJBグループ(架空)が協力してサーキットを改修。
1stシーズンのカレンダー入りにこぎつけた。
かつてホンダF1の総監督も務めた桜井淑敏氏の手がけたコースは、
国内ではほぼ見られないフラットなサーキット。
ホームストレートは1.01kmあり、1コーナーが最大の追抜きポイントだ。
だが、それ以外はRのきついコーナーが連続して続き、
1コーナー以外での追抜きは難しい。またこの後の北米ラウンド2戦はともに
市街地でのレースのため、パーマネントサーキットでのレースはここ十勝が
最後となる。天高く馬肥ゆる秋、晩秋の北の大地で熱い戦いが始まる。

 <予選>
予選結果は以下の通り↓↓↓

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PP:アレックス・バトラー(マーキュリー)

選手権も残すところあと3戦。日本GPは晩秋の北海道は十勝で行われる。
前回のマカオでドライバーはラムダ、チームはレッドブルが抜け出した状態。
ここ日本では果たしてどうなるか? 
この日本での結果が選手権の行方を大きく左右することになる
重要な1戦であることは間違いない。
予選ポールポジションはこのところ足踏みの続いていたバトラー。
北米ラウンド前に、なんとかランキング首位を取り返したいところだ。
2番手にはSLOのラ・ポルタが続き、ランキング3位のラスムッセン
3番手ときっちり2列目につける。また4番手にはゲラが続き、
ラ・ポルタとともに終盤になるにつれ力をつけてきた面々が上位に並ぶ。
対して選手権でトップに立ったラムダは12番手に沈む。
地元の期待を一身に受ける日向も15番手と振るわなかった。
また、チームタイトル争いを左右する各チームのNo.2勢もマルケーナス9番手、
リンドホルム11番手、さらにマイネは19番手に沈む。
そして、ここ日本からプロトン、チャイナドラゴンが新鋭を送り込んできた。
プロトンはガジャックに代わりヴィックス、チャイナドラゴンはアファルにかわり
宋昇龍。ともに成績の振るわない前任者にかわり
終戦までドライブすることとなった。

<決勝レース>
スタートは大きなアクシデントなくPPから飛び出したバトラーがトップ。
2位ラ・ポルタ、以下ラスムッセン、セプター、ゲラと続き、
12番手スタートのラムダもスタートで順位を2つ上げていた。
ただもともと低速レイアウトの苦手なパッケージのレッドブルは、
マイネが後方に沈んでおりサポートは期待できない状態。
そんな中速さを見せたのがロムニ・ダキアのゲラだった。
終盤に入るにつれ予選でも速さを見せていたゲラが6tn目には表彰台圏内の
3番手に進出する。

久々に序盤で大きなアクシデントもなく、レースは滞りなく進む。
尻に火のついた状態のバトラーは快調にトップをゆく。
2番手にはラスムッセンがつけ、直近3戦をともにノーポイントで終えた
選手権の主役は、今回は調子がよさそうだ。日本期待の日向はやや中団の11番手、
前にはバリラ・マルティニのジョバナルディがいた。
ジョバナルディは最高位8位ながらもシーズン6度の入賞をはたし、
今回も入賞圏内を走行する。また、5番手には7番グリッドからスタートした
ニニアディスがつけており、バリラ・マルティニも
W入賞へむけて好発進を決めていた。

<5ターン終了時点のトップ10>
 1.アレックス・バトラー
 2.ケリー・ラスムッセン
 3.アイウトン・フィリップス・ラ・ポルタ
 4.ゾルタン・ゲラ
 5.イオリディス・ニニアディス
 6.アレン・バーンズ
 7.カーティス・マルケーナス
 8.ニコ・ラムダ
 9.ジョリー・セプター
10.ヴィンチェンツォ・ジョバナルディ

6tn時点でトップは依然バトラー、2番手にラ・ポルタが続き、
ラスムッセンをかわしゲラが3番手。4番手まで後退したラスムッセン
7tn目に最初のタイヤ交換のためピットインした。
ラ・ポルタも同時期にピットイン。ハードタイヤでスタートのゲラはこれで
バトラーの後ろ、2番手となる。バトラーもハードスタートだ。
そして10tn経過時点で今度はハード勢がピットストップのタイミングを迎える。
トップを行くバトラーが11tn目にピットイン、これにより一時的に
ゲラがトップに。ロムニ・ダキアはこれで今季初のラップリードを記録する。

バトラーは2番手でコースに復帰し、3番手にはラスムッセンが続く。
そしてこの時点でラムダは8番手まで浮上していた。
13tn目にはゲラがピットイン。バトラー、ゲラはともにソフトへ交換し、
最後にユーズドソフトを残す戦略。対するラスムッセンとラムダは2セット目を
ハード、同じく最後にユーズドソフト残しの作戦。
上位勢はほとんどが最後にユーズドソフトを使う作戦に出ていた。
レースは中盤、順位は1位バトラー、2位ゲラ、3位バーンズ、4位ラスムッセン
以下ラムダ、マルケーナス、リンドホルム、ラ・ポルタと続く。

<15ターン終了時のトップ10>
 1.アレックス・バトラー
 2.ゾルタン・ゲラ
 3.アレン・バーンズ
 4.ケリー・ラスムッセン
 5.ニコ・ラムダ
 6.カーティス・マルケーナス
 7.デイヴィス・リンドホルム
 8.アイウトン・フィリップス・ラ・ポルタ
 9.イオリディス・ニニアディス
10.日向 俊郎

ここまで大きなアクシデントなどなく展開していたレースだが
16tn目ついにアクシデント発生。6~8位のマルケーナス、リンドホルム、
ラ・ポルタの多重接触が発生し、コースクリーンのため
このレース初のセーフティカー出動となる。
この段階でバトラー、ゲラ、ラスムッセン、ラムダといったユーズドソフト残しの
面々は一斉にピットイン。またリンドホルム、ラ・ポルタはリタイヤ、
マルケーナスは事故の原因を作ったとしてセーフティカー明けのターンでの
10秒ストップペナルテイを言い渡される。選手権争い展開中のマーキュリー、
ノルディックには痛い展開となった。
特にリンドホルムは第12戦ルーマニア以降ノーポイントが続いている。

そしてなんとこのピットインでトップが入れ替わり、
ゲラ、ラスムッセン、リンドホルム(のちリタイヤ)、バトラーとなる。
ここからセプター、ラムダも含めた上位陣6台のマージン0状態での
ウルトラショートスティントがリスタート。
ラスムッセン、バトラー、セプター、ラムダがtnごとに目まぐるしく
順位を入れ替えながら進む激しいラストスティント。
しかし、2位以下が激しいバトルを繰り広げる中、トップをゆくゲラは
徐々に後方との差をひろげてゆく。ツイスティな低速トラックと相性のいい
プジョーエンジンが、最後の最後でゲラに味方する。

レースは最終的にはゲラがトップでチェッカー。
ここまでルーマニア、タイと終盤戦に2度2位表彰台にあがったゲラが
ついにポディウムに立った。自身、そしてチームも初優勝のトップチェッカー。
2位にはまだタイトルをあきらめていないラスムッセンが入り、
ランキング首位を奪回すべくバトラーが3位に続いた。しかしラムダがしぶとく
4位入賞。バトラーに5ポイント差に詰められつつもランキングトップは死守した。
また6位には日向が入り、地元日本で入賞を果たす。
対して日本GPがF-NeXXデビュー戦となった宋とヴィックスはそれぞれ
リタイヤとなり。トップフォーミュラの洗礼を受けた格好となった。

5位入賞のセプターがランキング4位に浮上するも、
トップのラムダとのポイント差が52となり、残り2戦でラムダがノーポイント、
セプターが1回以上PP獲得した上で2連勝をきめなければ逆転は不可能。
セプターがここで、タイトル戦線から事実上脱落となる。
また、3位のラスムッセンもラウダとのポイント差36と依然逆転は厳しい状態。

チームタイトルでもレッドブルとマーキュリーの差は16と僅差。
しかも今回はNo.1のふたりがそれぞれ上位入賞も、No.2はふたりとも
ポイント圏外に沈んでいる。依然タイトルの行方はまだまだ不透明。
北米ラウンドでの展開に大注目だ。

最終リザルト↓↓↓

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優勝:ゾルタン・ゲラ(ロムニ・ダキア

ラップチャート↓↓↓

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ドライバーズランキング↓↓↓

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チーム・マニュファクチャーランキング↓↓↓

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選手権も残り2戦、次回はいよいよ北米ラウンド。
五大湖の一つオンタリオ湖岸のトロント、エキシビジョンプレイスで行われる
第17戦カナダGPです。お楽しみに!!!

Formula NeXXtream 1stシーズン・15

『Formula NeXXtream』

□第15戦 マカオ ギア・サーキット(マカオ市街地)

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 1周:6.20km
 特性:「中速」「市街地」
 ターン数:25(49周) 
 備考:1Lap/2tn換算

佳境に入りますます混迷を極める選手権の行方。
大混戦の選手権に拍車をかけるかのように、舞台はシリーズ最大の『難所』とも
言うべきトラックへとやってきた。歴史と伝統のコース、マカオである。
マカオでのレースの歴史は古く、ポルトガル領だった頃の1954年まで
遡ることができる。当初は草レースとして始められたイベントが、
現在では国際規格のF3、ツーリングカーなどの選手権が行われるまでになり、
毎年11月に行なわれる『F3マカオGP』は、世界的にも有名なレースであると共に
トップフォーミュラを目指す若いドライバーの登竜門となっている。
マカオの市街地を仕切って敷設されるコースは、1周6.3kmのロングコース。
ポルトガル植民地時代の異国情緒あふれる町並みを、レーシングカーが駆け抜ける。
ユネスコ世界遺産に登録される町並みを舞台とするコースは、難所続きの
気を抜けないコースだ。前半区間の『海側』と後半区間の『山側』ではコース特性が
大きく違い、ほぼ直線のみの海側では全開率100%に迫る。対して山側は崖に沿った
市街地を走るため激しいアップダウン、狭いコース幅、先の見えない
ブラインドコーナーが延々と続く。山側の名物コーナー『メルコヘアピン』は
モンテカルロ市街地のローズヘアピン同様、ステアリングを切れ角いっぱいまで
切らなければ曲がることができず、マシンはメルコヘアピン用にステアリングの
舵角セッティングを変えるほど。コース幅が狭く接触が起きたときにマシンがコースを
ふさぐため、メルコは追い越し禁止区間とされている。
セッティングの基本はレスダウンフォース。海側でのトップスピードを稼ぐために
ダウンフォースを削るが、そうすると荒れた路面、狭いコース幅でツイスティな
山側区間をミスなく走るのは容易ではない。
アジアのモーターレーシングの『聖地』は、シリーズ最大の難所だ。
佳境を迎えた選手権、舞台は整った。


<予選>
予選結果は以下の通り↓↓↓

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PP:ルドルフ・マイネ(レッドブル

予選ではレッドブル勢が速さを見せ、フロントローを独占。
ポールポジションはマイネ、2番手ラムダとなり、マイネのPPは
第4戦ブラジル以来の今季3度目となる。3番手には後半に入り徐々に
安定した速さを見せるようになったSLOのサントス・フィリオ、
4番手には選手権2位に後退したマーキュリーのマルケーナスがつける。
ランキング5位のロッソが5番手、ランキング3位のラスムッセンが6番手と、
選手権に絡む面々はきっちり上位に名を連ねるも、前戦でついに
トップから陥落したバトラーは9番手とここでも苦しんでいる。
斜め後ろの10番手には、因縁の相手日向がつける。
また前戦の覇者ファングは17番手に沈み、相変わらず予選ではムラのある
走りを露呈してしまう。はたしてレースはどんな展開になるのか?


<決勝レース>
スタート直後、グリッド上にヴァッセルが立ち往生していた。
ミッショントラブルでスタートできず。マシンはピットに戻され、
前回3位表彰台のヴァッセルは1周もできずリタイヤとなった。
他には大きな混乱なくスタートしたが、2番手のラムダがスタートに失敗し、
ポジションを4位におとしていた。変わって2番手にはマルケーナス、
3番手にはフィリオがつける。

2tn目に中団でアクシデント発生。
13番手争いのカジワラとカブロンが接触。2台ともひとまずピットまで
戻ってくるも、足回りにダメージを抱えており、マシンを降りリタイヤとなる。
また3tn目には6番手スタートのラスムッセンもピットでマシンを止めた。
スタート直後から白煙を吹きながら走行しておりオイル漏れ、
そしてブレーキにも問題を抱えてのリタイヤとなった。
ラスムッセンはこれでアゼルバイジャンから3連続リタイヤ。
タイトル争いで苦境に立たされた。レースは5tnを終えてトップがマイネ、
2番手ラムダでレッドブルが1-2体制、3位以下はセプター、フィリオ、
バトラーと続き、アゼルバイジャン以降連続入賞と健闘する日向が6番手に続く。

<5ターン終了時点のトップ10>
 1.ルドルフ・マイネ
 2.ニコ・ラムダ
 3.ジョリー・セプター
 4.アンドレアス・サントス・フィリオ
 5.カーティス・マルケーナス
 6.アレックス・バトラー
 7.日向 俊郎
 8.アイウトン・フィリップス・ラ・ポルタ
 9.アレンザンダー・ロッソ
10.デイヴィス・リンドホルム

中盤に差し掛かり、相変わらずトップはレッドブルの2台。
3番手にはしぶとくセプターが食い込む。ランキング4位にとどまっては
いるものの、開幕戦以来優勝がないセプター。なんとか2勝目を狙いたい。
4番手には好調のSLOラ・ポルタがつけ、マーキュリーの2台は
マルケーナス5番手、バトラー6番手を追走。そして9tn目
ソフトタイヤでスタートした有力勢は1回目のタイヤ交換を敢行する。
1周の距離が長いギア・サーキット、特にミシュラン勢は
タイヤの「ガケ」を考慮しつつの難しいピット戦略を迫られる。
レッドブル勢はラムダがハード、マイネがソフトでスタートしており、
マイネが9tn目にピットイン。これにより一時3位に後退し
レースはラムダが引っ張る展開となっていく。

難コースの割にアクシデントの少なかったレースだが、
14tn目にこのレース最初のセーフティカーが出動する。
15番手争いのジョバナルディとガジャックが、名物『メルコヘアピン』で接触
2台が横になりコースをふさいでしまったのだ。コースクリーンの為にコーション
となりその隙にトップのラムダはタイヤチェンジのためピットイン。
一時的にマイネがトップとなる。

<15ターン終了時のトップ10>
 1.ルドルフ・マイネ
 2.アンドレアス・サントス・フィリオ
 3.アレックス・バトラー
 4.ニコ・ラムダ
 5.カーティス・マルケーナス
 6.アイウトン・フィリップス・ラ・ポルタ
 7.アレン・バーンズ
 8.日向 俊郎
 9.デイヴィス・リンドホルム
10.ジョリー・セプター

そしてセーフティカー明けの16tn目、
なんとリスタートでトップを奪ったのはSLOのフィリオだった。
シーズンが進むにつれて力をつけてきたSLOがついに、
今季初のラップリーダーとなる。
しかしリスタートしたレースも2tn後の18tn目、
再びセーフティカーが出動しコーションとなる。中団の14位争いで
多重クラッシュが発生。グリエコ、ジョバナルディ、ガジャック、ファーシマスの
4台が一気にコース上から消えるクラッシュとなりこのセーフティカー出動の間に、
最後にソフトタイヤを残していた面々が一斉にピットイン、
最後のタイヤチェンジを済ませる。

そしてなんと、このセーフティカーあけの21tn目にトップにたったのが、
今度SLOのはラ・ポルタだった。14番手スタートのラ・ポルタが
終盤になんと3番手までポジションをあげ、上位勢のタイヤ交換のタイミングで
トップに立ったのだった。フィリオは最後のタイヤ交換に入り、4番手となっていた。
しかしラ・ポルタも最後にユーズドソフトを残しており、最終盤での
もう1回ストップは必須だった。のこりは5tnのスーパーショートスティント。
最終的な順位はどうなるか。SLOも初優勝を狙う。

レッドブルはラムダが2番手だが、追随するマイネはラ・ポルタ同様最後に
ユーズドソフトを残している。そして同じく最後にユーズドソフトを残していた
バトラーは21tn目に最後のタイヤ交換、7番手まで後退していた。
ラポルタとマイネは23tn目に最後のタイヤ交換。
これで順位はラムダ、フィリオ、ラ・ポルタ、マイネ、日向、バトラーとなる。
その後ソフトのバトラーが意地を見せ4位まで浮上する。

最終的に優勝はラムダ、なんと今季4勝目を飾った。
第2戦インドネシアでの優勝以来トラブルや不運に祟られたベテランも、
第12戦ルーマニア以降の直近4戦で3勝と完全復活。
SLOの2台が表彰台に上がり、バトラーは4位でフィニッシュした。
また、レッドブルはNo.2のマイネが5位入賞。終盤にペースダウンし
表彰台をのがしたものの、PPポイントの3を含めた13ポイントを持ち帰り
きっちりと仕事を果たす。

この結果によりなんとここにきてドライバーズランキングで
ラムダがバトラーを逆転。ラムダ156ポイント、バトラー145ポイントとなり、
ラムダがバトラーを11ポイント上回りトップに立つ大逆転劇。
また、ノーポイントに終わった3位ラスムッセンには、7位入賞のファングが
7ポイント差と迫る。マイネも今回の入賞で100ポイントの大台に乗せた。

ドライバーズタイトルの可能性を考えれば、残り3戦を全戦優勝で75ポイント、
さらに全戦でPPを獲得した場合PPポイントは3×3で9ポイントとなり。
最大で84ポイントの獲得が可能なため、対象者が全員残り3戦で
ノーポイントとなった場合、理論上11位のラ・ポルタまでは可能性がある。
しかし、この仮定は現実的ではない。
実質可能性があるのは、多分に寛容な目でみても、
50ポイント差圏内の6位ロッソまでというところだろう。
それも、多分に他力本願の状態であることは否めない。
しかし、前戦までランキングトップだったバトラーが、直近4戦連続で
ノーポイントに終わっているのも事実。ラスムッセンも直近3戦をノーポイントに
終わっており可能性は無きにしも非ずだ。

一方チームタイトルについては、比較的早い段階でレッドブル
マーキュリー、ノルディックの3チームに絞られている。しかも今回、
ノルディックはノーポイントに終わり、マーキュリーはレッドブルに22ポイントの
差をつけ、ついにランキング単独トップに立った。
中盤戦まではトップにいたノルディックも、終盤戦に入り停滞。
特にNo.2リンドホルムの失速が、大きく影を落としている。

ドライバー、チームともいまだ混迷の色を深くしたままの状態で、
選手権はいよいよ海を渡り「日出る国」日本へ上陸する。


最終リザルト↓↓↓

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優勝:ニコ・ラムダ(レッドブル

ラップチャート↓↓↓

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ドライバーズランキング↓↓↓

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チーム・マニュファクチャーランキング↓↓↓

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次回は第16戦、選手権も残すところあと3戦。
アジアラウンド最終戦の舞台は、北の大地十勝で行われる日本GPです。
どうぞお楽しみに!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Formula NeXXtream 1stシーズン・14

『Formula NeXXtream』

□第14戦 タイ チャーン・インターナショナル・サーキット

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 1周:4.55km
 特性:「高速」「常設」
 ターン数:25(67周) 

第14戦を迎えたF-NeXX。
舞台はユーラシア大陸を大きく横断し、アジア圏まで移動。
第2戦インドネシア以来の東南アジアエリアまで戻ってきた。
ここから残り5戦は、第14~16戦がアジアラウンド、そして最後の2戦が
北米ラウンドとなり、第18戦アメリカで終幕を迎える。
選手権の行方は混沌とし、大激戦のままアジアラウンドを迎えたが、
アジアラウンド初戦はタイGPだ。インドシナ半島の付け根、カンボジア
国境を接するブリーラム県にあるチャーン・インターナショナル・サーキットで
行われる。ヘルマン・ティルケの手による2014年開設の新しいトラックで、
2014年にはこけら落としとして日本のスーパーGTが開催された。
現在でもスーパーバイク、モトGPといった2輪の世界選手権が行われている。
ホームストレートを含め3本のミドル、ロングストレートを有し、
後半にテクニカルな区間を有するものの、全体的な性格として
ストップ・アンド・ゴーの中高速トラックとなっている。
選手権もいよいよ大詰め。バトラーがやや頭一つ抜けた状態だったランキングは、
前回のアゼルバイジャンでラムダが優勝、バトラーがノーポイントに終わったことで
ますます行方はわからなくなってきていた。
首位バトラー133ポイントに対し2位のラムダが128と5ポイント差、
さらに114ポイントでラスムッセンが追う展開。
のこり5戦の結果いかんではトップ10のだれもにチャンスがある状態で、
灼熱のタイGPが幕を開ける。

<予選>予選結果は以下の通り↓↓↓

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PP:ニコ・ラムダ(レッドブル

予選ポールポジションはラムダ、バトラーと並ぶ今季3度目のPPとなる。
ルーマニアアゼルバイジャンの連勝で完全に息を吹き返したかっこうだ。
2番手には高速コース得意のファング、3番手にはスウェーデンでの優勝以降、
4戦連続入賞で、後半戦絶好調のロッソ。そしてランキングトップのバトラーが
4番手につける。一方前戦でランキング3位に後退したラスムッセンは、
11番手とやや沈黙。そしてレッドブルNo.2のマイネが21番手と後方に沈む。
エースラムダの復調と入れ替わるようにしてマイネが低迷。第8戦フランスの
3位以降は4戦連続リタイヤ。前戦アゼルバイジャンでも1ポイントにとどまっており
激化するチームタイトル争いにこれがどう響くか。
タイの9月は雨期の終わり。レースは気温33度を超す猛暑の中行われた。

<決勝レース>
レースは特に大きな混乱なくスタート、
前方はスタート順通りに展開するが2tn目に事故発生。
3番手のロッソを抜きにかかったバトラーがロッソと接触
スタートで5番手にジャンプアップしていたグリエコも巻き込んで、
3台の多重事故となりセーフティカーが出動する。接触した3台はリタイアし、
追抜きをかけられたロッソの締め付けがペナルティ対象となった。
選手権争いトップのバトラーは序盤で消え、これで3戦連続ノーポイントとなる。

リスタート後もラムダは危なげなく先頭でレースを引っ張り、
2番手にはファングが続く。F1時代からのライバル同士の二人は、
舞台をF-NeXXに移しても火花を散らす。そして後続には7番手スタートの
ヴァッセルが続いていた。躍動するファングの影に隠れていたクラークソンのNo.2
がようやくここで本来の速さを発揮し始めた。

<5ターン終了時点のトップ10>
 1.ニコ・ラムダ
 2.デイヴィス・ファング
 3.ジョルディ・ヴァッセル
 4.デイヴィス・リンドホルム
 5.ヴィンチェンツォ・ジョバナルディ
 6.ケリー・ラスムッセン
 7.ゾルタン・ゲラ
 8.カーティス・マルケーナス
 9.カタル・アファル
10.ジョリー・セプター

レースはヨコハマのソフト勢が6tn目に最初のピットイン。
そしてこのあたりから気温がぐんぐん上がり始め、路面温度が50度を超える
「猛暑」状態に。そんな中9tn目、レッドブルの1台がコース外で
クラッシュしていた。なんと、ハードタイヤでスタートしたラムダだった。
ミシュランハードのラムダは、この次のターンにタイヤ交換に入る予定だったが、
思いのほかタイヤのタレがはやく足元をすくわれた。
レースはランキング上位の2台 がともにリタイヤする波乱の展開に。

そして、この展開に水を得た魚のように生き生きと飛ばし始めたのがファングだ。
高い路面温度にタイヤマネジメントで四苦八苦するミシュラン勢をよそに
トップを快走。またソフトでスタートしユーズドソフトにつないだファングの後ろの
2番手には、ハードからソフトにつないだチームメイトのヴァッセルがつづいていた。
ヴァッセルの今季一番の走りである。

15tn終了時点でなんとクラークソンが1-2体制。3番手にはゲラ、
4番手にマルケーナスが食い込み、5、6番手はアファル、セプターの
チャイナドラゴン勢。トップ10のうち7台がヨコハマユーザーという展開、
ヨコハマハードの耐久力 の高さがものをいう順位となる。
アファルも今季一の走りを展開、なんと最終ターンまでセプターを
抑え込んでみせるのだ。

<15ターン終了時のトップ10>
 1.デイヴィス・ファング
 2.ジョルディ・ヴァッセル
 3.ゾルタン・ゲラ
 4.カーティス・マルケーナス
 5.カタル・アファル
 6.ジョリー・セプター
 7.ヴィンチェンツォ・ジョバナルディ
 8.アレン・バーンズ
 9.日向 俊郎
10.デリック・ワーノック

レースは後半に入っても気温が下がる気配なし。
高い路面温度に ミシュラン勢が完全にやられてしまい、
タイヤのタレに端を発してまたも多重事故発生。
序盤でDRSトラブルを抱え下位に沈んでいたラスムッセンが18tn目、
接近するカブロン、カジワラの2台と接触。カブロンとカジワラは7tn目にも
接触事故をおこしており、再び絡む格好に。結果3台ともリタイヤとなり、
2度目のセーフティカー出動となる。
ファング、そして3番手のゲラがこのタイミングで最後のタイヤ交換。
ファングはトップ、ゲラが3番手とポジションキープでコース復帰。
レースはクラークソンが1-2フィニッシュなるかに注目が集まった。

トップはファングが他を寄せ付けぬ速さ。
2番手のヴァッセルはゲラを辛くも抑え、また4番手アファルも
5番手セプターをなかなか前に行かせない。しかしともに最終tnに順位が逆転。
2位ゲラ、3位ヴァッセル、そして4位セプター、5位アファルで
フィニッシュラインを切る。

優勝はファング。最終tnでゲラに2位を奪われたものの、
クラークソンは初めて1-3で二人が表彰台に登壇。またチャイナドラゴンもW入賞。
アファルは最後まで果敢にセプターを抑え込んだが最後に力尽きた。
選手権争いはランキング上位の3人が全員姿を消す波乱のレースとなり、
4位のセプターから6位ファングまでが大台の100ポイントに到達。
バトラーは133ポイントのまま動かず、2位のラムダもリタイヤしたが
ポールポジションポイント3を加え131ポイントとなり、その差は2ポイントに。
さらに6位のファングが101ポイントで、トップとの差32ポイントの中に
6名がひしめく大混戦。残り4戦、相手の状況次第では6名全員に可能性がある。

チームランキングでもトップのマーキュリーが停滞。
マーキュリーがマルケーナスの8ポイント、レッドブルはラムダのPPポイント3に
とどまり、なんとここでマーキュリーとレッドブルが218でトップタイとなる。
選手権は大詰めに入りますます、行方の分からない展開になった。
はたして最後に笑うのは誰か!?

最終リザルト↓↓↓

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優勝:デイヴィス・ファング(クラークソン)

ラップチャート↓↓↓

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ドライバーズランキング↓↓↓

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チーム・マニュファクチャーランキング↓↓↓

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次回の舞台は、アジアにおけるモーターレーシングの聖地
マカオはギア・サーキットで行われるマカオGPです、お楽しみに!!!

Formula NeXXtream 1stシーズン・13

『Formula NeXXtream』

□第13戦 アゼルバイジャン バクー・シティ・サーキット(バクー市街地)

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 1周:6.00km
 特性:「高速」「市街地」
 ターン数:22(51周) 
 備考:1Lap/2tn換算

ヨーロッパを離れ舞台をアゼルバイジャンへと移したF-NeXX。
選手権はいよいよ大詰めだ。これ以降は最終戦へ向けてアジア、北米と
転戦してゆく。第13戦の舞台アゼルバイジャンは北はロシア、南はイランと
国境を接し、地域的にはアジアというより中東に近いが東欧に分類されることもある。
1800年初頭から約200年にわたりロシア・ソビエト領として歩んできたが、
91年にソビエトは解体され、晴れて独立国家として歩むこととなる。
紀元前よりすでに人間が国家を築いていたこの地は、歴史を感じさせる古い町並みと
独立以降経済発展を遂げた新しい街町並みが共存する新興国家だ。
首都バクーに作られたストリートサーキットは、まさにバクーの歴史を感じさせる
コースだ。序盤のセクター1と後半のセクター3は新市街。
整備された道路を利用した90度ターンと、海岸沿いの2kmにわたる
ロングストレートが特徴だ。そしてセクター2では旧市街を利用。
ユネスコ世界遺産に認定されている旧市街地『イチェリ・シェヘル』の城壁の周りを
めぐる。車がやっと1台通れるほどの狭さの道を、うねりながら登って下る難所だ。
全長6kmのロングコースは、長い全開区間がある反面極端にテクニカルなゾーンを
内包する難所。セッティングの落としどころが重要だ。
進境著しいエキゾチックな古都で行われる第13戦は、どんなレースになるのか?


<予選>
予選結果は以下の通り↓↓↓

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PP:デリック・ワーノック(ウェバー・ブラバム

このレースでは、ひとつの大きなサプライズが目を引いた。
前戦、ヴァッセルの代役としてクラークソンからスポット参戦したワーノックが、
ウェバー・ブラバムに完全移籍。成績不振で解雇されたモンテローザに代わり、
No.2シートに座り残りのシーズンを戦うことが発表された。
しかもなんと、完全移籍初戦でワーノックはPPを獲得してしまったのだ。
フロントローには前戦の覇者ラムダ、終盤戦に入り俄然調子を上げてきた。
2列目には、こちらも後半戦にはいって調子を上げてきたロッソが入り、
5番手マルケーナス、6番手ラスムッセン、そして7番手にリンドホルムと
チームタイトルを争う面々も4列目以内の好位置につける。
また前戦に引き続きカジワラの代役でトライアンフから出走となったカペロは
10番手とこちらも好位置から発進。一方前戦でポイントランキング4位に後退した
セプターが13番手、マイネが14番手と中団に沈む。
そして予選アタックを失敗したバトラーは、なんと18番手に低迷。
第5戦アルゼンチン以来の2ケタグリッドに沈んだ。
ここ2戦連続リタイヤに終わっているポイントリーダーに、黄色信号点灯か!?


<決勝レース>
決勝レースはスタートでトラブル発生。
前戦地元で2位表彰台に上ったゲラが、グリッド上で両手を上げスタートがディレイ。
電気系にトラブルが発生したゲラは、結局このレースをスタートできずに終える。
仕切り直しのスタートは、PPから飛び出したワーノックが快調にレースを引っ張る。
2番手にはロッソが浮上、しかし後方でアクシデント発生。
3番手でスタートをミスしたラ・ポルタがマルケーナス、リンドホルムと接触
セーフティカーが出るほどの大きな事故にはならずも、各車大きくポジションダウン。
ラ・ポルタは14番手、マルケーナスは18番手、そしてなんと
リンドホルムは22番手まで後退を余儀なくされてしまった。

序盤ややペースの上がらないラムダはロッソを先行させ様子を見る。
4tn目、4番手走行中のラスムッセンが、マシン後方から白煙を上げストップ。
ミッションがブローしてしまい痛恨のリタイヤ、ノーポイントでレースを終える。
選手権トップ2の一角が序盤で姿を消すこととなった。
しかし、この混乱に乗じて18番手スタートのバトラーが大きく順位を上げ
7番手まて大ジャンプアップを見せていた。

<5ターン終了時点のトップ10>
 1.デリック・ワーノック
 2.アレンザンダー・ロッソ
 3.ニコ・ラムダ
 4.アレンザンダー・カブロン
 5.アレン・バーンズ
 6.アレックス・バトラー
 7.イヴァン・カペロ
 8.アレオ・ファーシマス
 9.日向 俊郎
10.ジョリー・セプター

スタート直後の多重接触でポジションを落とした面々は6tn目、
まずラ・ポルタとマルケーナスがピットにマシンを入れリタイヤ。
7tn目にはリンドホルムが同様にストップしてしまう。
各々そのときのダメージが元でレース続行不可能になり、ストップしてしまった。
選手権を争うノルディックは、序盤で2台が全滅するという憂き目にあう。

レースはワーノックが相変わらず快調にリード。ラムダとロッソが
時折順位を入れ替えながら続き、さらに4番手にはバーンズが続く。
ここまであまり良いところのないウェバー・ブラバム勢が、上位でレースを進める。
さらにポイントリーダーのバトラーは、7tn目に一度目のタイヤ交換で9番手まで
後退するも、再び挽回し混雑した6位争いあたりまで再浮上していた。

中盤まで大きな混乱なく進んだレースだが、
14tn目に初のセーフティカーが出動する。
ガジャックに追抜きを仕掛けたジョバナルディがミスをおかし
スピンを喫してしまったのだ。今回、タイヤの保ちがいいと判断したヨコハマ勢が、
これに乗じて一斉にピットイン。
ヨコハマ勢全員がソフトのみでつなぐ作戦をとっており、
ヨコハマ勢にとっては絶好のタイミングでのセーフティカー出動となった。

しかし、ここまでトップを走っていたワーノックが、このタイミングで
トップをラムダに明け渡してしまう。セーフティカー前の13tn目に、
ラムダはハードタイヤに交換。ワーノックはその後ソフトへの交換が必要だったが、
バーンズが先に交換する作戦だったためピットインを2ターン待たされ、
セーフティカー明けのタイミングでタイヤ交換を敢行。
その間にラムダに先行を許してしまったのである。
バーンズのタイヤライフもギリギリだったため、チームとしても作戦変更は
できなかったのだ。ワーノックはこれで一時3位へ後退しまう。
ラムダの見事なアンダーカット作戦だった。

<15ターン終了時のトップ10>
 1.デリック・ワーノック
 2.アレンザンダー・ロッソ
 3.ニコ・ラムダ
 4.日向 俊郎
 5.アレオ・ファーシマス
 6.アレン・バーンズ
 7.アレックス・バトラー
 8.デイヴィス・ファング
 9.アンドレアス・サントス・フィリオ
10.アレンザンダー・カブロン

18番手スタートから7番手付近まで浮上していたバトラーにはトラブル発生。
回生機構がうまく機能しなくなりペースダウンを余儀なくされたうえ、
セーフティカー明けの16tnにフィリオと接触
10秒ピットストップのペナルティを言い渡されたバトラーは大きく順位を落とし、
最終的に15位でレースを終える。これでなんとバトラーは
3戦連続ノーポイントとなってしまう。

最終的に優勝はラムダ、連勝で今季3勝目。
エントリーする全ドライバー中、シーズン最多勝ドライバーとなる。
勝利はならなかったものの、ワーノックはデビュー2レース目で2位と大健闘。
バーンズも4位に入り、ウェバー・ブラバムは今季最高リザルトを記録した。
3位にはチェルシーのロッソが入り、前半の不調とはうってかわって
着々とポイントを積み重ねる。

ラムダはこの優勝により、ラスムッセンを抜き選手権2位に浮上。
トップのバトラーとのポイント差を5と縮める。また、今回3位表彰台のロッソが
ポイントを100の大台に乗せ、102ポイントでランキング4位につける。
これにより、トップから31ポイント差に4人が収まる大激戦。
前戦までのトップ2がともにノーポイントに終わったため、ドライバーズランキングは
終盤に入りますます混戦の様相を呈してきた。
チームランキングでも、レース前3位だったレッドブルが一気にトップに浮上。
こちらは相変わらずレッドブル、マーキュリー、ノルディックの3チームによる
争いだが、20ポイントに3チームが収まる大激戦。

選手権の行方はドライバー、チームともにいよいよわからなくなってきた。


最終リザルト↓↓↓

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優勝:ニコ・ラムダ(レッドブル

ラップチャート↓↓↓

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ドライバーズランキング↓↓↓

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チーム・マニュファクチャーランキング↓↓↓

f:id:pontsuka0729:20200916130653p:plain

 

次回のF-NeXXの舞台は、第2戦インドネシア以来のアジアラウンド。
スーパーGTのレースも行われたチャーン・インターナショナル・サーキットでの
タイGPです、お楽しみに!!!

 

Formula NeXXtream 1stシーズン・12

『Formula NeXXtream』

□第12戦 ル-マニア ブカレストリンク(ブカレスト市街地)

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 1周:3.07km
 特性:「高速」「市街地」
 ターン数:25(99周) 

第6戦イギリスGPで幕を開けたヨーロッパラウンドも、
ついに第12戦で締めくくりを迎え、こののちはアジアラウンドへ移行。
欧州戦線最後のレースは、ブカレスト市街地で展開されるルーマニアGPだ。
舞台となるブカレストリンクは、ルーマニアの首都ブカレストの中心を
周回するストリートコースである。ヘルマン・ティルケのデザインによる
コースはルーマニア議会議事堂である『国民の館』をの周りを周回する
1周3kmのスーパーショート・ストリートサーキット。
台形状のレイアウトは途中3個所のシケインと他、角に位置する3つのターン以外
目立ったコーナーというコーナーはなく、1周のラップタイムは50秒を切ろうか
というスーパーハイスードストリートだ。コース内側には時の独裁者
チャウシェスクが『宮殿』として建造した議事堂が鎮座。アメリカのペンタゴン
次いで「建築物」として世界第2位の大きさを誇る議事堂前をホームストレートとし、
かつては『小パリ』とも称された美しい街並みを望むストリートコースだ。
果たしてどんなバトルが繰り広げられるのか?
ルーマニアのチーム、ロムニ・ダキアにとっては地元凱旋レース。
また、隣国ハンガリーからは、前回チェコに引き続きゲラの大応援団も詰め掛け、
選手権争いとともに、大きな盛り上がりを見せることが予想された。


<予選>
予選結果は以下の通り↓↓↓

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PP:ニコ・ラムダ(レッドブル

予選ポールポジションは、なんと開幕戦以来のラムダがゲット。
2番手にはポイントリーダーのバトラーがつけ、選手権2位のラスムッセン
4番手スタート。選手権を争う主役たちはしっかりと好ポジションにつける。
3番手には5戦ぶりのシングルグリッドとなるグリエコがつけ、
5番手にはバリラ・マルティニのギリシャ人ドライバー、ニニアディスが健闘。
地元ロムニ・ダキアの2台は7番手ゲラ、8番手ファーシマスと好位置から発進する。
一方チームタイトルを争うレッドブル、マーキュリー、ノルディックのNo.2達は
リンドホルム10番手、マルケーナス13番手、マイネは16番手と振るわず。
前戦チェコのウィナー日向も、17番手と今回は望み薄だ。
ちなみに前戦チェコでは3名が出場停止のペナルティを受けたが、
トライアンフのカジワラに代わって、イタリア人ドライバーのイヴァン・カペロが、
ファング、ヴァッセルの2台とも出場停止となっとクラークソンからは、
ともに英国人のジョンブル・チャップマンとデリック・ワーノックが
スポット参戦となった。


<決勝レース>
レースはまず1tn目、中段でアクシデント発生。
カブロン、マイネ、そしてカジワラの代役で
トライアンフから参戦のカペロの3台が接触
セーフティカーが出動する事態にはならなかったものの、
カブロンとマイネは足回りにダメージを負い早々にレースをリタイヤしてしまう。

レースはPPスタートのラムダが、序盤から圧倒的な速さを見せつける。
3tn目にはマルケーナス、グリエコ、セプターの多重接触
セーフティカーが出動するも、トップ走行のラムダはリスタートでも先頭をキープ。
後続を寄せ付けない。一方2番手のバトラーは、ユーズドソフトでスタート
したためセーフティカー出動のタイミングで最初のタイヤ交換。
作業にやや時間がかかり7番手でコースに復帰する。

<5ターン終了時点のトップ10>
 1.ニコ・ラムダ
 2.ケリー・ラスムッセン
 3.ゾルタン・ゲラ
 4.アレンザンダー・ロッソ
 5.デイヴィス・リンドホルム
 6.イオリディス・ニニアディス
 7.アレックス・バトラー
 8.ジョンブル・チャップマン
 9.アイウトン・フィリップス・ラ・ポルタ
10.日向 俊郎

レースは7tn目ファーシマスの単独スピンで
2度目のセーフティカーが出動する。ファーシマスはコンクリートウォールに
マシンをヒットしてしまいリタイヤ。地元で良いところを見せられずコースを去る。
2度目のセーフティカーでもリスタートを決めたラムダは、
1周につきマージン1のペースで差を広げにかかる。第2戦の優勝以降
トラブルや不運にたたられ、苦戦をしいられたベテランが反撃を開始した。
また、序盤のセーフティカー出動のタイミングで上位陣が
ピットストップしたのに対し、中古ハードでステイアウト作戦に出た
地元ロムニ・ダキアのゲラが6tn目に2番手に浮上していた。
以下ロッソ、ラスムッセン、リンドホルム、ラ・ポルタなどが続く。

レースは10tnを消化した時点で、新たな展開を迎える。
なんとそれまで晴れていた空から突然大雨が降りだしたのである。
やや大気の状態が不安定だったブカレスト上空には突如。
分厚い雨雲がかかったのだった。レースはこの突然の雨で混乱をきたす。

まず13tn目にはマルケーナスが単独スピンを喫しリタイヤ、
さらに次のターンには6位を争っていた日向とバトラーが接触
こちらも双方リタイヤとなってしまう。
前戦チェコでは、雨の中日向を抜こうとしてスピンしてしまったうえ、
今回は日向と接触しリタイヤと、日向との因縁が生まれてしまったバトラー。
2戦連続のリタイヤで今回もノーポイント。選手権をリードする戦ううえで
痛すぎるリタイヤとなった。

<15ターン終了時のトップ10>
 1.ニコ・ラムダ
 2.ゾルタン・ゲラ
 3.アレンザンダー・ロッソ
 4.デイヴィス・リンドホルム
 5.アイウトン・フィリップス・ラ・ポルタ
 6.ケリー・ラスムッセン
 7.ジョンブル・チャップマン
 8.ジョリー・セプター
 9.デリック・ワーノック
10.イヴァン・カペロ

さらに18tn目にはガジャックがスピンしリタイヤ。
雨の影響で4台がレースからフェードアウトしたが、
そんな中でもラムダの速さはかわらず、2番手ゲラに大きく差をつけてトップを独走。
ゲラの後ろ3番手にはロッソが続くも、ゲラをとらえるまでには至らない。
また大雨は短時間でやみ、のこり5ターンを迎えたころには路面には
レコードラインが浮き始めていた。

この時点でコース上のマシンは全部で15台、各車21、22tn目には
ドライタイヤに換装し、最後のスプリント勝負に出る。
十分なマージンをもって入ったラムダは、後続にポジションを譲ることなく
最後のタイヤチェンジをすませて出てゆく。そのうしろ2番手には
地元ロムニ・ダキアのゲラ、3番手にロッソ、4番手ラ・ポルタ、
5番手にリンドホルムと続き、ファングの代役出走のチャップマンが6番手。
序盤の接触でマシンにダメージを負いながらも走り続けたセプターが7番手、
さらに選手権を争うラスムッセンは8番手にいた。

終盤4~8番手は多少の順位変動があったものの、
レースはほぼおおむね上記の順位で終了。序盤に2度のセーフティカー出動、
そしてセーフティカー明けの突然の通り雨など波乱含みのレースだったが、
レッドブルのラムダがドライ、ウェットともに圧倒的な速さを見せつけ、
第2戦インドネシア以来の2勝目。これで獲得ポイントを101としたラムダが、
ここにきて選手権3位に浮上。序盤から中盤にかけて苦しんだベテランが、
いよいよ選手権獲得に対して追い込みをかけてきた。

ポイントリーダーのバトラーは、2戦連続リタイヤで痛いノーポイント。
ドライバー選手権では2位のラスムッセンには19ポイント差、
そして今回優勝のラムダが103ポイントとなり、ランキング3位に浮上したうえ
バトラーとのポイント差を30と縮めてきた。さらにマルケーナスも
ノーポイントに終わったマーキュリーは、チームランキングでトップをキープも
ノルディックとは15ポイント差、レッドブルとも31ポイント差と
接近を許す状態となった。
他ではロムニ・ダキアのゲラが、2位で今季初表彰台。
地元ルーマニアで最高の活躍を見せた。そしてノルディック勢が久々のW入賞、
さらにカジワラの代役出走のカペロが9位、クラークソンからデビューの
チャップマン6位、そしてワーノックが10位と、代役出走の面々が
そろって全員入賞を果たした。


最終リザルト↓↓↓

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優勝:ニコ・ラムダ(レッドブル

ラップチャート↓↓↓

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ドライバーズランキング↓↓↓

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チーム・マニュファクチャラーランキング↓↓↓

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次回からついにF-NeXXは、欧州を離れアジアラウンドへ。
第13戦の舞台はトルコを超えて東側、カスピ海に面したバクー市街地で行われる
F1でもおなじみアゼルバイジャンGPです、お楽しみに!!!

Formula NeXXtream 1stシーズン・11

『Formula NeXXtream』

□第11戦 チェコ アウトモトドローム・ブルノ

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 1周:5.40km
 特性:「低速」「常設」
 ターン数:24(56周) 

選手権もいよいよ大詰めに近づいてきた第11戦の舞台は
東欧チェコ。首都プラハに次ぐ第2の都市ブルノで行われる。
チェコの東側、モラヴィア地方の中心都市であるブルノには、レース用の
パーマネントサーキット『アウトモトドローム・ブルノ』がある。
古くは1930年代からF1の前身であるGPカーレースが行われており、
近年ではモトGP、スーパーバイクの2輪の2大台世界選手権をはじめ
4輪ではDTMやGTカーレースなども行われている。
いくつかのショートストレートをS字でつなぎ合わせたレイアウトは、
全体としての速度域は低くテクニカルで、タイヤにもシビアだ。
一番長いホームストレートでも640m弱しかなく、抜きどころもない。
熾烈を極める選手権争いの後半戦に控える舞台としては、非常に難しいトラックだ。
はたしてどのようなレースが展開されるのか。


<予選>
予選結果は以下の通り↓↓↓

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PP:ケリー・ラスムッセン(ノルディック)

マーキュリーのバトラーがついに頭一つ抜けた選手権、
舞台をここチェコに移しても予選から熾烈な争いが展開された。
今回ポイントリーダーのバトラーは2番手、バトラーを43ポイント差で追う
ランキング2位のラスムッセンポールポジションを獲得した。
バトラーはこのレースを含む直近3戦でPP2回、2番手1回と抜群の安定感。
対するラスムッセンも直近3戦は2番手→6番手→PPと速さを見せる。
また、欧州ラウンドは第6戦イギリスのフロントロー以降精彩を欠く日向が
5戦ぶりのシングルグリッドを獲得。5番手スタートとなった。
セカンドローには3番手マルケーナス、4番手マイネとチームタイトルを争う
面々がしっかりと食い込み、一方でラムダは14番手とまたも停滞。
いまだランキング上位に残るセプターも16番手に沈み、前回スウェーデン
低速コースでのマシンのあまりの戦闘力の低さに戦意を喪失しリタイヤした
ファングは今回も21番手に沈んだ。フォーミュラ世界選手権初開催となるブルノ、
レースは例によって波乱の展開となる。


<決勝レース>

過去にA1GPやF3などフォーミュラの開催はあるものの、
世界選手権は初開催となるブルノはスタートから大混乱で幕を開ける。
フロントローの二人はうまくスタートしたものの、
2列目のマルケーナスとマイネが1コーナーで接触。チームタイトル争いも
激化するなかライバルチームのNo.2同士が接触でポジションを落としてしまう。
後方ではファング、ニニアディス、リンドホルムの3台が多重接触
さらにラムダとヴァッセルもヒット。追抜きの難しいレイアウトに各車四苦八苦し、
序盤からセーフティカーが出動する波乱の展開となる。

ファングとヴァッセルは1tn目でリタイヤ、
クラークソンの2台は0周で姿を消す。さらに双方とも事故の原因を作った
当事者とされ、それぞれ1レースの出場停止裁定がのちに下る。
クラークソンは次戦、なんとドライバー二人に代役を立てなければならなくなった。
さらに混乱は続く。セーフティカー明けの3tn目、
リスタートでまたしても事故発生。中段でガジャック、カジワラ、モンテローザ
3台が絡み再びセーフティカー出動へ。この事故の原因をつくったカジワラには
なんと2戦出場停止のペナルティが課せらてしまう。

アクシデントに次ぐアクシデントで
3名がペナルティを受ける大混乱の序盤戦。
前半の1クールは5tn中4tnがセーフティカーラップという
前代未聞の展開となった。
車体にダメージを残しながらレースを続行するマシンもありつつ、
早くも1クールで5台のマシンがストップした。

<5ターン終了時点のトップ10>
 1.ケリー・ラスムッセン
 2.アレンザンダー・ロッソ
 3.日向 俊郎
 4.アレックス・バトラー
 5.ルドルフ・マイネ
 6.ヴィンチェンツォ・ジョバナルディ
 7.カーティス・マルケーナス
 8.アイウトン・フィリップス・ラ・ポルタ
 9.アレン・バーンズ
10.ゾルタン・ゲラ

混乱の序盤戦を過ぎさらに混迷を深めるレースは
セーフティカー明け後の6tn目になんと小雨が降りだす展開に。
これにより各車は6、7tn目に一斉にタイヤ交換。
今後の状況を鑑み、ひとまず全車インターミディエイトでコースに出る。

ここで上位陣に順位変動有り。スタートでジャンプアップしたものの
雨を苦手とするロッソ、選手権を争うラスムッセンがやや後退し、
代わりに雨が大得意なバトラーが2位、そして同じくレインマスターとして知られる
日向がトップに立つ。レースは中盤までトップに日向、2番手にバトラー、
その後ろ3番手ラスムッセン、4番手ロッソの態勢で進む。
あとにはマルケーナス、マイネ、ジョバナルディ、バーンズが続く。
各車いつ雨がやんでもいいように準備をしていたが、
強くはならないものの一向に止む気配もない。トップの日向と2番手のバトラーは
つかず離れずの攻防を続けているが、そんな中で選手権2位のラスムッセン
やや水をあけられる。さらにその後ろのロッソは、次第にポジションを下げてゆく。
12tn目には、序盤の接触で足回りにダメージを負ったリンドホルムがストップ。
選手権序盤は好調だったリンドホルムだったが、直近5戦では第7戦スペインの
8位入賞4ポイントのみと大きく失速。タイトル争いに影を落とす。

<15ターン終了時のトップ10>
 1.日向 俊郎
 2.アレックス・バトラー
 3.ケリー・ラスムッセン
 4.カーティス・マルケーナス
 5.ルドルフ・マイネ
 6.ヴィンチェンツォ・ジョバナルディ
 7.アレンザンダー・ロッソ
 8.アレン・バーンズ
 9.ゾルタン・ゲラ
10.アンドレアス・サントス・フィリオ

振り続ける雨はアクシデントも誘発する。
19tn目には入賞圏内のジョバナルディとゲラが接触
ジョバナルディは下位ながらも10戦中5戦で入賞。堅実にポイントを重ねていたが
雨に足をすくわれクラッシュ。対するゲラは度々予選でシングルグリッドを獲得
するなど速さも見せるがいまだ上位入賞はなく、お隣の母国ハンガリーから
応援に駆け付けたファンの期待に応えることができず、ともにリタイヤとなった。
徐々にコース上のマシン台数も減ってきていた。
22tn目にはここまで6位をキープしていたマイネがスピンアウト、
一瞬のミスでポイント圏内をフイにする。

6tn目以降降り続いた雨は結局本降りにはならず、
しかし止むこともなく最後までコースを濡らし続ける。
終盤トップは変わらず日向、僅差でバトラーが2番手に追随、3番手にラスムッセン
4位にはウェバーブラバムのバーンズが浮上していた。

バトラーはタイトル争いで43ポイントの差をつけているラスムッセンの前を走り、
チームメイトのマルケーナスが5位。ドライバー、チーム両選手権を考えれば
マーキュリーとしては無理をする必要はなく、この体制で問題なかったのだが、
最終ターンでそれまで日向に抑え込まれていたバトラーがなんと勝負に出る。
9tn以降ずっとつかず離れずで日向のテールを拝まされてきた格好の
バトラー、同世代のライバル日向への対抗心を抑えきれずに追抜きを仕掛けたが、
バランスを崩してスピン。なんと2位をフイにしそのままリタイヤしてしまう大失態。
最終tnに起こった衝撃的なアクシデントに、バトラーは茫然自失。

レースは日向が今季2勝目、終盤猛プッシュをみせたバーンズが2位に入り
第3戦アブダビ以来の表彰台。そして選手権2位でバトラーを追うラスムッセンは、
ノーポイントに終わったバトラーを尻目にきっちり3位表彰台を獲得。
日向はこの時点で、今季においてバトラー以外の複数回優勝者となり、
ラスムッセンはバトラーとのポイント差を25まで縮めた。
さらに16番手スタートで、途中接触やピットでの作業ミスなどありながらも
ベテランのラムダが7位入賞。実力者がひそかに反撃態勢を整えつつあった。

自身の大失態により痛いノーポイントに終わったバトラーだが、
以前ランキングトップは変わらず、追随するセプター、マイネ、マルケーナスには
トップをとらえきるような勢いはない。選手権はやはりこのままバトラー中心に
進みそうだが、ひそかに今回7位入賞のラムダが挽回しつつある。
優勝すれば25の選手権ポイント、まだあと7レースを残した状態では
少しの波乱でも充分に逆転可能だ。
チームタイトルにしても1位~3位はいつ入れ替わってもおかしくない。

とはいえ現状ドライバーはバトラーが25ポイント、
チームランキングはマーキュリーが33ポイントリードしトップをキープ。
選手権はいまのところマーキュリーのWタイトル獲得の流れが優勢だ。
残すところあと7戦、タイトルの行方はどうなる!?

最終リザルト↓↓↓

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優勝:日向 俊郎(トライアンフ

ラップチャート↓↓↓

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ドライバーズランキング↓↓↓

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チーム・マニュファクチャーランキング↓↓↓

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次回はついに7戦にわたるヨーロッパラウンド最終戦
ブカレスト市街地を舞台に行われる、欧州戦線唯一のストリートレース
第12戦ルーマニアGPを、お楽しみに!!!