☆ぽんつかのあたまんなか☆

◆ぽんつかの妄想から生まれた架空のレースカテゴリ  ・現代のF1に限界を感じたぽんつかが、F1でもない、インディでもない   フォーミュラeでもない架空のカテゴリを構想☆  ・独自開発による『すごろく式PC上ボードゲーム』としてレースを展開☆  ・それをただただ何シーズンもプレイしてセカイを構築してゆくだけの   旧究極の一人遊び☆  そのプレイ記事、レース経過・結果、シーズン総括などを載せてゆく。  それだけ!!(byケロちゃん)

NeXXtream Press  「2ndシーズン序盤戦号」

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◆シーズン序盤戦号

大盛況で幕を閉じた1stシーズンだが、新たに開幕した2ndシーズンもここまで5戦で5人のウィナーが誕生し、今季も変わらず大混戦の展開を見せるNeXX。5戦を消化した時点でドライバーは昨季王者のバトラーが、チームはマーキュリーが首位にいるもののポイント差は僅差で、今季も1戦消化する毎に目まぐるしく順位が入れ替わってゆくこと必至のNeXX世界選手権。前回は開幕から3戦のダイジェストをお伝えしたが、今回は第4・5戦の中南米ラウンドの模様を振り返り、そして今後の選手権の展開を展望してゆこう。また、各チーム・サプライヤーなどの気になる噂、情報もたっぷりと紹介してゆく。第6戦からは舞台をヨーロッパに移し、選手権はさらなる展開をみせてゆく。2ndシーズンは今後どのようなドラマをみせるのか!?

■レースリポート

◇第4戦・ブラジル サンパウロ市街地サーキット

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第3戦までで3人のウィナーが誕生し、昨年同様の混戦模様で迎えた第4戦ブラジル。昨季は王者となったバトラーが初優勝を飾ったが、今季は?予選PPは2戦連続でラムダが獲得。フロントローにはF1からのライバル関係にあるファングが並んだ。バトラーは3番手、そして新規参戦のマルドゥーク、リヴィエールが初のシングルグリッド6番手につけた。決勝は曇りのち晴れ、スタートでは中段から後方でのアクシデントにより、序盤からセーフティカーが出動する展開となる。さらにリスタート後にラムダがリタイヤ。2戦連続のミッションブローで、ラムダは序盤で姿を消す。レースはファングが引っ張り、バトラーが続く展開。そして3番手にリヴィエールが続く。しかしトップを行くファングのマシンにギアトラブルが発生。ギアがスタックしペースが落ちた一瞬を見逃さず、バトラーが先頭に立つ。その後はタイヤ交換で順位を入れ替えつつ終盤へ。最終的にトップに立ったバトラーは、終盤になってFLを連発しファングを突き放してゆく。レースは昨季同様バトラーが、ブラジルで今季初優勝。2位にはファングが入り、マルドゥークのリヴィエールが初入賞を3位表彰台で決めた。

◇第5戦・メキシコ エルマノス・ロドリゲスサーキット

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第5戦は今季初開催となるメキシコ。標高2300mの高地決戦だ。予選PPはなんと3戦連続でラムダが獲得。今度こそ完走、優勝をはたしたい。2番手にはラ・ポルタが続き、3番手にはノルディックの2台がつけた。一方バーンズ、マイネといった実力者が早くも2度目の予選落ち。決勝も波乱が予想された。レースはラ・ポルタがスタートを決め、ラムダをかわしてトップに立つ。2位にハイデンフェルドが続き、ラムダは3番手に後退。レースはここからハイデンフェルドが引っ張ってゆく。中盤、5番手にデ・ランジェリス、10番手にチャプマンが浮上し、ここまでノーポイントのアブラモビッチ勢にW入賞のチャンス到来。中段ではペースの上がらないファングがズルズル後退し、9番手バトラーを抑え込む格好になっていた。中盤にはいってもハイデンフェルドは独走、かたや追走するラムダはまたもや、マシンから白煙を上げてストップ。3戦連続のミッションブローでリタイヤに終わった。これにより追走するラスムッセンが2位にあがり、ノルディックの1-2体制となる。レースはハイデンフェルドが独走で初優勝。2位にラ・ポルタ、3位にはロッソが入り、一時2番手まで浮上したラスムッセンはピット作業のミスもあり7番手。またここまで唯一ノーポイントだったアブラモビッチ勢はデ・ランジェリス4位、チャップマン5位とW入賞。20番手からスタートしたバトラーは、意地で9位入賞をはたした。

◇第5戦終了時点でのドライバーズランキング
 1位 アレックス・バトラー          72
 2位 アレンザンダー・ロッソ         58
 3位  ケリー・ラスムッセン         41
 4位  デイヴィス・ファング         36
 5位  ニコ・ラムダ             34
 6位  アレン・バーンズ           33
 7位  ミック・ハイデンフェルド       31
 8位 アイウトン・フィリップス・ラ・ポルタ  26
 9位 ジョリー・セプター           25
10位 宋 昇龍                24
10位 ルドルフ・マイネ            24

序盤の5戦を終了し、選手権はバトラーがリードする展開だ。2番手には開幕戦の覇者ロッソが付け、昨季3位のラスムッセンが今季も3位につけている。4位にはファング、5位にはラムダがつけ、やはり有力視されていた面々が上位につける。ここで注目すべきは1位のバトラーの安定感だ。2位ロッソが5戦中入賞3回、ファングは2回、ラスムッセンが4回なのに対し、バトラーは1勝含む全戦入賞。予選もメキシコ以外は安定してトップ10圏内を確保している。対して昨季2位のラムダは5戦でなんと3回のPP、1勝をあげているが4度のリタイヤを喫している。しかもリタイヤの原因はいずれもマシントラブルである。トップのバトラー以外の戦績には安定感がなく、安定感の面で言えばバトラーが頭抜けている。マーキュリーのマシンには今のところ目立ったトラブルもなく、相棒のマルケーナスともども完走率は100%を誇る。一方でラムダは第3戦から3戦連続のミッショントラブルに見舞われ、予選で3戦連続PPを獲得しながらもフイにする展開に。このまま選手権が展開するならば、2ndシーズンの王座もバトラーのものになる可能性が高いが、そう簡単にはいかないのがNeXX世界選手権だ。バトラーは昨季、中盤で一時失速。そして王座がかかった最終戦ではスタート直後に接触しリタイヤするなど、脆さも見せた。また、2位のロッソは1勝3位2回と入賞は全て表彰台、4位のファングも入賞2回はいずれも2位表彰台だ。3位のラスムッセンは上位入賞こそ少ないものの、5戦中4戦入賞、決勝レースではリタイヤ続きのラムダも、予選では3連続PPと速さがさび付いたわけではない。選手権は全18戦、そのうちまだ5戦が終了したにすぎないのだ。現時点でトップから10位までのポイント差は48。優勝、PP、FLで1レース最大30ポイントが獲得可能な選手権においては、当然まだまだ逆転が可能。この先13戦でどう転んでゆくかはわからない。ラムダは昨季も同じように前半躓いたが、後半に怒濤の追い込みを見せた。またラスムッセンのように堅実にポイントを重ねる存在も、後々上位に残る可能性は高い。今のところポイント上では、上位11名全員にチャンスがある状態だ。
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★昨季のディフェンディングチャンピオンで、
 今季もランキングトップを行くA.バトラー


◇第5戦終了時点でのチームランキング
1位 マーキュリー・レーシング         86
2位 ノルディック・モータースポーツ      72
3位 アントネッティオートスポーツ      59
4位 ピットブル・エクストリーム・レーシング  55
4位 チャイナドラゴン・レーシングチーム    49

チームランキングは御覧の通り。トップはマーキュリーだが、14ポイント差でノルディックが追い、ピットブルが4位につけ、上位に顔を出す面々は昨季と大きく変わらない。この3チームの強みは、No.2ドライバーがポイントを計算できる存在である点。対して3位のアントネッティはNo.2のリンドホルムがここまで1ポイントと、思いのほか苦戦しており4位タイのチャイナドラゴンは、二人とも思いのほかポイントが伸びずにいる。やはり所属ドライバー二人がきっちりポイントを拾ってこれるマーキュリー、ノルディック、ピットブルの3チームが最終的には、選手権を争う存在となってくるのではないか。来季以降この3チームに戦いを挑むつもりの他チームは、やはりきっちりとポイントを拾えるドライバーを二人揃える必要があるだろう。
第6戦からはヨーロッパラウンドに入ってゆくNeXX、今後の展開に大いに注目したい!! 


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パドックプレス

◇ピットブル、シーズン途中でのドライバー交代もある? マイネはシート喪失の危機!? ラムダは3戦連続のギアボックストラブルでおかんむり

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★(左)第3戦から3戦連続でミッショントラブルに悩まされたラムダは、立て続けに同内容の
トラブルに見舞われ呆れ顔。(右)F1でも大いに注目されていた才能、今季中のデビューも噂
されるボナパルト

昨季のチャンピオンチーム、ピットブルが苦しんでいる。開幕戦でNo.2のマイネが予選落ちを喫したのを皮切りに、第3戦から3戦連続でラムダのミッションがブローアップし、ポイントを落としている。またマイネが2度目の予選落ちを喫したメキシコでは、マイネのマシンは予選からミッションにトラブルを抱え満足に走行ができず、ラムダのギアボックスはは決勝レースの終盤でブローアップ。メキシコでリタイヤしたラムダは、マシンを降りてからしばらくマシン後方をのぞき込み、納得の行かない様子を見せた。チームは現在このミッショントラブルの原因究明に躍起で、パーツ1点1点の再確認・リファイン、ミッションオイルの変更など様々な対策を講じているという。
「まともに走れば戦えるマシンだ、ましてや私が操るのだから当然だ。しかし今の我々はその手前の段階にいる。優勝かリタイヤかなんて、セミオートマ黎明期の話だよ。一刻も早く原因を特定しなければ。走ってみなければわからないでは、勝負はできない。」とラムダもおかんむりだった。 
そんなピットブルについて今ささやかれているのが、No.2シート交代の噂だ。第3戦終了後の合同テストでは、リザーブドライバーのボナパルトにテストプログラムのメインを託し、No.2のマイネはやや蚊帳の外におかれていた感がある。F1でも結果の出ないドライバーは、容赦なく2ndチームに格下げしてきたピットブル。もしマイネがピットブルを追われるようなことがあれば、受け入れ先はあるのだろうか?F1のように、1つのチームがいわゆる「セカンドチーム」を持つことを禁じているNeXXでは、残留する為には他チームへの移籍しか選択肢はない。一時期F1に参戦していたカムイにゆかりのあるマイネは、トライアンフがカジワラの後釜にリストアップしているという噂もあるがはたして?  
昨季1勝をあげピットブルの王座獲得に貢献したマイネだが、早くも2年目にして正念場を迎えている。

◇チャイナドラゴン、共同オーナーの参画とともにチーム名変更か?
チャイナドラゴンのオーナーである李舜英は、かねてから準備していた共同オーナー体制への移行は今季中に行われることを明言し、来季からのチーム名変更の可能性にも言及した。
チャイナドラゴンチームの共同オーナー体制への移行については、昨季オフに李舜英氏から既に発表があり、世界的映画スターのジャッキー・チュン(無天老師様ではない) が参画するということから注目が集まっていた。
以前の李氏の発表によると、体制移行は早ければ今季前半戦中にとのことだったが、チームの株式売買手続きには今少し時間がかかる見通しだ。また、正式にチーム体制の変更を申請できるのは2ndシーズンが終了以降のため、今季中は焦らず新体制へ向けた準備を進めるようだ。
新体制に移行後は李氏とジャッキーの持ち株比率は51対49となる見通しで、チームの実権自体は李氏が掌握するものの、ジャッキー側もチームに対して大きな発言権を持つことになるとみられている。無類のクルマ好きでレース好きとして知られるジャッキー・チュン氏はWECをはじめとするいくつかのカテゴリで「ジャッキー・チュンDC レーシング」という自身のチームを参戦させており、モータースポーツとの関わりは深い。また持ち株比率から、これを機にチーム名もジャッキーのレース活動にまつわるものになるのでは?との憶測を呼んでいる。
それについて李氏は「ははは、それについては今のところなんとも言えませんね。変わるかもしれませんし、そうではないかもしれません。でも私は現在のチーム名を気に入っているんですよ。あとはジャッキーの意見も聞いてみないとね。」と語り、チャイナドラゴンというチーム名には愛着があることを主張。ともかくも、中国企業の世界でのより大きな飛躍をめざし、ハリウッドスターとのタッグを選んだ李舜英氏。チャイナドラゴンチームの来季以降の活躍に期待しよう。

◇マルドゥーク家が4thシーズン以降のドバイGPの、市街地での開催を計画中

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★(左)市街地コースの敷設が予定されている『ドバイ・モーターシティ』。(右)マルドゥーク
チームのオーナーでドバイ皇太子のダムハン殿下


今季からマルドゥークチームを率いてNeXXに新規参戦している、ドバイの王家マルドゥーク家が、4thシーズン以降のドバイGPの開催をドバイ市街地で計画していることがわかった。第4戦ブラジルGPの舞台サンパウロに姿を現した、マルドゥークチームオーナーのダムハン殿下は、プレスの囲み取材に応じ市街地開催計画があることを語った。 
「私は開幕戦のサーファーズパラダイスを見、そして今回サンパウロの市街地コースを見て、市街地でのレースがいかに心を刺激するかを改めて思い知らされた。我が国には常設のサーキットがあるが、いずれはドバイの街の中を走るレースを開催したい。実はコースにする区画には、ある程度めぼしをつけているんだ。」と語り、ダムハン殿下の中ではある程度「ドバイ市街地コース」の構想が練りあがっていることを明かし、詳細についても語った。
殿下によると、コース敷設を予定しているのはドバイオートドロームに隣接する道路を使用したコースで、モーターシティと呼ばれる区画とスタジオシティと呼ばれる区画を結ぶ約5.5kmの区間とのこと。くつろいだ雰囲気の高級住宅地、ジュメイラ地区にも隣接し、ゴーカート場を囲むように敷設されるという。またレース時間は今季同様ナイトレースになるだろうとの見解も示し、計画がかなり詳細な部分まで練りこまれていることをうかがわせた。
一国の主がチームのオーナーであり、開催国の主催者でもあるという特異な立場だからこそできる計画だが、実現すればNeXXに新たな「名物レース」が加わることになる。カレンダー全18戦中最もゴージャスなレースになることは間違いない。今後のマルドゥーク家の動向にも注目していきたい。

◇3rdシーズンに移籍が噂されるドライバーたち
今季設立2年目を迎える新カテゴリNeXX、2季目の開幕にあたり飛躍を目指してドライバーラインナップを刷新するチームもあったが、1stから2ndシーズンの切り替わりで、移籍をしたドライバーは今季アントネッティから参戦するロッソだけだ。しかし来季3季目を迎えるともなると、移籍市場はいよいよ活況を呈してくる。モーターレーシングの世界では、ストーブリーグまたはプールリーグと呼ばれる移籍に関する動きは毎年付き物だが、1stシーズンオフにロッソ以外の目立った移籍劇がなかったため3rdシーズンに向けた移籍に関する憶測は、早くも2ndシーズン前半戦のこの時期に飛び交い始めた。今回は今現在NeXXのパドックで噂されている、移籍に関する主だった噂を取り上げてみよう。

1.ルドルフ・マイネ 移籍先:トライアンフ

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マイネに関しては度々お伝えしているが、現所属チームのピットブルのマイネに関する評価はそれほど高くないようだ。昨季1PP、1勝で実績は十分だが、コースの性格によって戦績にムラがあり下位に沈むこともしばしば。また今季すでに2度の予選落ちを喫していることも、マイネの立場を危うくさせている大きな要因と言える。
現在マイネについて上がっている噂で、有力視されているものはトライアンフへの移籍だ。F1参戦時は現在トライアンフにエンジンを供給するカムイが率いるチームに所属していた縁もあり、またトライアンフ側もカジワラに代わるドライバーをピックアップしているという動きがある。ピットブル側もマイネよりも、リザーブドライバーのボナパルトに将来性を見出しているフシがある。この情報は現在、かなり確度の高いものとしてパドックでは扱われている。

2.カーティス・マルケーナス 移籍先:エヴァー・グラハム

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マルケーナスについては、地元オーストラリアのエヴァー・グラハムが獲得を狙っているとの噂がある。昨季「F1四天王」の一人として迎えたバーンズが期待外れに終わったことに起因するものだ。しかし今季はここまで、2度の予選落ちはあるものの昨季を上回る活躍を見せている。予選でもPPを獲得するなど活躍を見せ、2度の予選落ちもマシンのトラブルによるもの。チームの評価は昨年ほど低くない。この移籍が実現するとしたら、それは今季ここまで開幕戦以来入賞のないバロンとの交代という形で実現するかもしれない。
ともあれマーキュリー側が現時点で、マルケーナスの評価について目立った発言をしていないため、実現する可能性については未知数だ。しかしマルケーナスもここまで、リザルトではバトラーに大きく水をあけられており、マーキュリー側の評価いかんで今後の彼の立場は変わってくる。また「F1四天王」において唯一ここまで、優勝のないのがバーンズで、エヴァー・グラハムのバーンズに対するそもそもの評価がそれほど高くないという噂も。やはりマルケーナスの移籍は、バーンズの今季の戦績次第だろう。
 
3.ゾルタン・ゲラ 移籍先:マーキュリー、アントネッティなど

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昨季第16戦日本で優勝して以来、ゲラのパドックでの評価はウナギのぼりだ。運営規模の小さいチームにあって、なかなか走らぬマシンを駆っての健闘。今季は参戦台数が増え一層の苦戦を強いられているが、それでも2度の入賞を果たし、7ポイントを獲得している。遅咲きのハンガリー人の獲得を狙っているチームは少なくない。
しかし、現状獲得が噂されるチームはそれぞれNo.1シートが安泰で、移籍するとなると2ndシートにおさまることが濃厚。さらなる飛躍を目指すゲラが、この状況をどう考えるかが移籍のポイントとなるだろう。

4.ファン・カレッジ 移籍先:マーキュリー、アントネッティなど

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ゲラ同様複数のチームが獲得を狙っていると噂されるのが、今季初参戦の「驚異の新人」カレッジだ。ガジャックという新参チーム、そして今季も苦戦するピジョンエンジン搭載のマシンを駆って、全戦予選通過。大雨となった第2戦インドネシアの予選ではセカンドローを獲得してみせた。この走りには各チーム大いに驚嘆し、パドックで彼の 評価はぐんぐん上がっている。
いまのところはゲラ同様、ビッグチームの2ndシートへとの噂が有力だ。しかし新参チームガジャックにとっても手放しがたい才能であることは間違いない。今後のガジャックとの交渉次第で、2年目でのステップアップもある。

ほかにもいくつか噂はあがっているが、現状有力視されている噂は上記4件だ。とはいえシーズンはまだまだ序盤戦が終了したばかり。今後どのようにプールリーグが展開してゆくかは、今後の選手権の状況如何でも大きく変わってくるだろう。今後の展開に注目だ。

◇カムイ、SUGOと技術提携。開発体制の強化を図る

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★3rdシーズンより純和製タッグを組んでの参戦となる、SUGOとKAMUIに日本の期待が集まる

トライアンフ、リナルディにエンジンを供給するカムイが、来季から日本の発動機メーカー「SUGO」と技術提携し、開発体制の強化を図ることを発表した。
NeXX発足後いち早く参戦を表明し、F1から活躍の場を移したカムイだが、現状やや苦戦を強いられアシュトンバーキン、DMWといったメーカー勢の後塵を拝する形となっている。この苦境を打開すべく、日本で自動車の他に飛行機、船舶など発動機開発で幅広く活躍するSUGOと技術提携を結んだ。現在水素エンジンで空を飛ぶ飛行機「水素ジェット」の国産機開発で、国内他社をリードしているといわれるスゴウ。自動車の水素エンジンについても独自に開発を進めているSUGOは、NeXX用エンジンの開発に携わることでの市販車への技術的なフィードバックを期待し、今回の提携に至ったという。
SUGOの自動車部門を統括するSUGO・ASURADA・ジャパンの菅生あすか社長は次のように語った。「このたびNeXXで活躍する日本企業カムイとの技術提携契約を締結できたことを、心よりうれしく思います。これからの自動車の在り方について世界では未だ様々な可能性が叫ばれていますが、当社は「水素燃料を使った内燃機関」に最も大きな将来性を見出しています。NeXXに参戦し、カムイ社と技術を共有することでSUGOは今後も大きく成長し、来るべき水素社会の実現に大きな貢献を果たすことができると確信しています。」 
すでにカムイとSUGOは、北海道は河西郡更別村にレースエンジン開発の為のファクトリーを建設し、十勝スピードウェイを専用テストコースとして使用することも発表。来季用のエンジンについての開発作業を開始していることも発表した。 
カムイの神麗華社長も「SUGOとの技術提携は間違いなく、我がカムイの競争力を大きく飛躍させてくれることでしょう。そして我々の活動がSUGOの技術開発に好影響をもたらすことも悦ばしく思います。今現在我々はカーボンニュートラル、そして水素社会の実現に向けて日本でもっとも進んだ企業体となりました。我々の活動が世界の産業に大きな影響をあたえ、地球環境の保全のため水素社会への転換を促す大きなきっかけとなることを望んでいますわ。」と語り、今後の展開に期待をのぞかせた。
カムイとSUGOの共同開発するNeXX用水素エンジンは、すでに来季からの投入を念頭に開発が進められているという。エンジン形式、バッジネームなどの情報は未確認だが、来季のカムイエンジンに大きな注目が集まること間違いなしだ。


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■FNO(NeXX運営統括機構)、4thシーズンより変更のシャシーレギュレーションでDRSの撤廃へ

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★ピットブルのDRS。現状技術委員会はNeXXには不要との判断を下した。

FNOはシャシーデベロッパー各車が完全新型車を投入する予定の4thシーズンをメドに、DRSを撤廃する旨を発表した。DRS(ドラッグ・リダクション・システム)は、マシンの高性能化に伴いコース上での追抜きが激減したF1が、レースのエンターテインメント性をより向上させる手段として投入したデバイス。レースでは指定された区間でのみ使用可能で、直線でリアウィングのフラップを開くこで空気抵抗をなくし、追抜きをし易くすることを目的としたデバイスだ。
しかし、1stシーズンの全レース映像を分析したFNOの技術委員会は、NeXXにDRSは不必要と判断したようだ。技術部長のコルトン・バーレイはこう語る。「現在DRSはF1やWECなどで採用されているデバイスだが、F1ドライバー達は事あるごとに不要論を唱えているね。私も彼らと同感だ。だがF1は現在コーナリングスピードの向上とダウンフォース量の増大で、コーナーでの追抜きが難しくなっているため、F1ではDRSがないと追抜きは難しいだろう。しかしこのNeXXにおいては、DRSが不要であることは昨年のバトルを見れば明白だ。
NeXXのマシンレギュレーションではF1ほどのハイダウンフォースは獲得できないし、コーナリングでの姿勢制御はF1より難しく、ハードなブレーキングが要求される。DRSゾーン以外での追抜きも多く見られており、DRSがなくともオーバーテイクが可能なマシンであることが1stシーズンで証明された。正直これは我々技術部門も想定していなかったことだが、不要なものにいつまでも執着する必要はない。そのため撤廃を決断した。逆に通常なら追いつけないような状態からのDRS使用で、多重クラッシュが多く起きていることも分かった。競技の安全面から考えても、4thシーズン以降のDRS撤廃は妥当な判断と考えるよ。」
デベロッパー各社にはすでに、技術委員会より通達済みというDRSの撤廃。これにより4thシーズンからのレース模様は、どのように変化するのか? 現在シグマテックに軍配が上がっているデベロッパー間の力関係にも、変化が生ずるかもしれない。

■ヨコスカが3rdシーズンに向け、新コンパウンドのハードタイヤを開発中。早ければ今季終盤の投入も?
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★参戦2年目のヨコスカは、今季やや苦戦気味だ

現在NeXXにタイヤを供給するサプライヤー2社のうち、日本のヨコスカが次期シーズンより新コンパウンドのハードタイヤを投入することが分かった。これまで1stシーズンから計23戦を戦い、ヴァシュロン勢が16勝に対し、ヨコスカ勢は7勝とヨコスカはやや劣勢。さらにノックアウト方式に変更された今季の予選では、ヨコスカ勢が圧倒的な不利を被っている。ヨコスカユーザーの各チームからは、ハードタイヤの性能向上を求める声が多く上がっており、これに対しヨコスカは早急なハードタイヤのコンパウンドの性能改善に着手した。
ヨコスカの開発担当チーフ玉島裕久氏は「今供給しているハードタイヤは耐久性重視で、決勝でのロングライフを実現するためにコンパウンドをかなり固いものにしていたんですけど、今季からの予選方式に対応できていないことはもう明白で・・。中段よりうしろのチームが予選でかなり苦戦していることはわかっているので、今予選でも戦えるハードコンパウンドをテストしているところです。」と語る。 
「予選方式変更の通達があったときから、ちょっと苦しいかもという話は出ていたんです。ただ、グリップ云々ではなくてタイヤ自体の耐久性の問題があるんで、早急には投入できませんでした。なのでひとまず来季からの予定で動いてますが、早ければ今季の終盤戦から投入できるかもしれません。」とのこと。 
「グリップと耐久性の両立は非常に悩ましい問題で、コストの関係もあるんで劇的な性能アップは現状難しいですが、予選を戦えるように改善する必要は必須です。もしかすると決勝でやや使いにくいタイヤになる可能性もありますが、予選を通過しないことにはという声はユーザーから多く上がっていたので、まず予選での戦闘力向上を念頭において開発を進めています。
ウチの売りはライフが長いことでストラテジーに幅を持てるという部分ですから、そこをスポイルしないようなハードタイヤを目指して、今ことを進めてます。」 
昨季はヨコスカ勢の活躍も目立ったが、特に今季はヴァシュロン勢にやられている印象が強いヨコスカ。決勝ではその耐久性の高さから、全スティントでソフトタイヤを使う「オールソフト作戦」など、幅のある戦略をとれることがメリットとなっているが、玉島チーフの話にも合った通り予選ではハードタイヤのグリップの低さに足を引っ張られるチームが多いのも事実。こういったデメリットを考慮してか、今季参入の3チームもヨコスカをチョイスしなかった。 
このままでは来季の契約チーム数が減ることも考えられ、死活問題となってくる。早ければ今季後半にも投入予定というヨコスカの新ハードタイヤに、ユーザーは期待を注ぐ。

  
NeXX2ndシーズンは第6戦イギリスGPから、ヨーロッパラウンドへ突入する。イギリス以降第8戦イタリアまでは高速トラックでの3連戦だが、第9戦オランダから11戦チェコまでは低速トラックが連続し、各チームの戦い方も非常に難しくなってくる。ここまで5戦を消化したNeXXだが、これまで低速と呼べる性格のトラックでのレースはなく、この中盤の低速3連戦では現在上位のチームの苦戦、そして中段以下に沈むチームの躍進も十分考えられるカレンダーだ。全18戦の選手権で、その後の展開を大きく左右するのがこの中盤戦。ますます激化するNeXXの選手権争い、ヨーロッパラウンドの戦いにも注目だ!!